ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2017年3月25日発売)


- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041044476
作品紹介・あらすじ
こよみちゃんとの初デートに成功し、浮かれ気分の森司。しかし逆に意識し過ぎて空回り! そんな折、「悪魔祓い(エクソシスト)系の映画を観ると全身の血が沸騰する」という依頼人がオカ研を訪れて……
感想・レビュー・書評
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’25年1月16日、AmazonAudibleで、聴き終えました。シリーズ11作目。
10作目から、より集中力を欠いて、聴きました。
そろそろ、飽きてきちゃったかなಥ‿ಥ
でもまあ、今作も、面白かったです。楽しめました。「夜ごとの影」が、特に好きです。悲惨な話なのに、櫛木さんはマイルドに描いてて…救われました。最後、泣けました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と
落ちにけり」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p202より引用
“ 決まりきった生活は安寧であるようでい
て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ
るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親
しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ
ていく。”
目次より抜粋引用
“悪魔のいる風景
夜ごとの影
白椿の咲く里”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第10弾。
「血が沸騰するような気がする」と、エク
ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、
オカルト研究会仮入部希望の一年生・蟹江。
大仰とも言える表現を使う彼に、部長・黒沼
は菓子を勧めて話をさらに聞き出す…。
上記の引用は、大学院生の研究生活につい
ての一節。
肉体的にも精神的にも、変化のある負荷がな
ければ、衰えてしまうものなのかもしれませ
ん。
事件をきっかけに入った新入部員の鈴木が、
味のあるいい奴で、主人公・八神森司のフォ
ロー役としていい立ち回りをしてくれます。
しかし、この巻まで進んでも、主人公とその
想い人の仲は良い雰囲気な様子止まり。周り
の登場人物も我々読者も、まだまだ甘酸っぱ
い関係を見守ることになりそうです。
ーーーーー -
このシリーズ、イラストで損している気がする。。。
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いつもの短編4本から中編3本に。
「悪魔のいる風景」
マジもののポルターガイスト、エクソシスト。しかしその真相は、意識の奥底に封印した悲しい家族の記憶。婚約者の彼女は、結婚前に色々わかってせめて救われただろうか。
「夜ごとの影」
引っ越したばかりの自宅で幽霊から「出て行って」と言われる……という怪現象が二件重なるという意外な展開。一人の結婚詐欺師は許し難いが、活動弁士の祖父の方は少し悲しく切ない話だった。
「白椿の咲く里」
椿は綺麗だが、花がその盛りの姿のまま首から落ちるというのは確かに不吉。椿ではない色々な花がある日一斉に首を落とす、というのは確かにホラーだが、寡聞にして本作でしか見たことがなく、その発想になるほどと思う。学者一族で美貌しか誇れなかった彼女は、同情できないまでもその劣等感を想像すると悲しくはある。
学者一家で美貌だけが -
背ラベル:913.6-ク-11
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シリーズ第11弾。
3話からなる短編集。
相変わらず森司は働かない・・・。
はて・・・・?
しかも土鍋で人からの頂き物(無料)のお米を炊きだしたよ・・。
炊き込みご飯を極めるとか言い出してるし。
森司が苦手なのでなんだか癇に障るのです。
といいつつももう11作目。
結局はまってます。
森司は苦手でもお話はどれもおもしろいです。 -
4章立てが3章立てになって話も濃密で複雑に、やや因果関係を整理しながら読まないと難しい話も増えてきた印象。もっとも解決の快感は健在に思う。
ちなみに森司くんの恋愛思考回路は相変わらず複雑というか面倒臭いのでそこはご安心。 -
いやぁもうニヤニヤが止まらない。そして毎度のことながら、もちこまれる相談事はかなり重たい。
著者プロフィール
櫛木理宇の作品





