ミステリークロック

著者 : 貴志祐介
  • KADOKAWA (2017年10月20日発売)
3.17
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  • 本棚登録 :340
  • レビュー :49
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041044506

作品紹介

様々な種類の時計が時を刻む晩餐会。主催者の女流作家の怪死は、「完璧な事故」で終わるはずだった。そう、居あわせた榎本径が、異議をとなえなければ……。表題作ほか、斜め上を行くトリックに彩られた4つの事件。

ミステリークロックの感想・レビュー・書評

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  • ずっしりとした単行本。
    短編4作品が収録されている。
    前作からずっと待っていたので、表紙を開けるときはどきどきした。

    まずは読者をウォームアップさせるような「密室」から。
    舞台は関東の所謂やくざ、「塗師組」だ。やくざならではの厳重な扉を解錠するよう依頼を受けた榎本。中へ入ってみると自殺した男の姿があり、手口が分かった榎本はやくざに脅されながらも真相をあきらかにする…。
    次は美術館で起きた密室殺人事件。冤罪をかけられそうになった榎本は青砥の協力を得ながら、事件の真相を調査していく。これはスペシャルでドラマ化した作品だったので、文章で読めてとてもうれしかった。「貴志さんさすが!」となる科学的なトリックにびっくり。榎本さん、やっぱりクロですね…。
    3つ目は時計ばかりの晩餐会に参加した青砥と榎本。ミステリー作家がいるというのでなんとなく作家シリーズの有栖川さんをイメージしていたら全然違うタイプだった…。トリックがすごい。出たがりな榎本も面白い。青砥さんもだいぶ壊れていますね。いい感じです!
    ラストは大海原で行われた殺人。だれにも近づけないボートで人が死んだ。殺されたのか、はたまたダイオウイカが殺したのか…。これはちょっと読んだことがないミステリーです。緻密な計画殺人って、犯人の執念が表れてきますよね。このトリックは本当に執念を感じました。自分が捕まらないためのトリックではなくて確実に殺すためのもの…。容疑者や被害者の就いていた職業も未知のものでした。ずーっと海底にいる職業の人がいるとは思ってもいなかったのでそういう意味でも面白かった。

    どれも短編(中篇?)ではなくて長編でも十分よさそうな読了感のある作品でした。
    シンプルに面白かった。次も待っています!

  • 最後の「コロッサスの鉤爪」が読みやすかった
    逆に表題の「ミステリークロック」はトリックが難しすぎて辛かった

  • 久しぶりの鍵師榎本が難事件を解決するシリーズの最新作で、4つの短編で構成されておりました。最初の「ゆるやかな自殺」は以前テレビドラマシリーズで見た内容だったように思います。「鏡の国の殺人」と「ミステリークロック」はトリックが難解しすぎて話の内容が消化しきれませんでした。最後の「コロッサスの鉤爪」は、海をテーマにしたミステリーでしたが、なかなか面白かったです!

  • +++
    犯人を白日のもとにさらすために――防犯探偵・榎本と犯人たちとの頭脳戦。

    様々な種類の時計が時を刻む晩餐会。主催者の女流作家の怪死は、「完璧な事故」で終わるはずだった。そう、居あわせた榎本径が、異議をとなえなければ……。表題作ほか、斜め上を行くトリックに彩られた4つの事件。
    +++
    表題作のほか、「ゆるやかな自殺」 「鏡の国の殺人」 「コロッサスの鉤爪」
    +++

    防犯探偵・榎本と弁護士の青砥純子が凸凹コンビのようで、榎本の身になってつい笑ってしまう。女性弁護士でこのキャラはなかなか珍しいのではないだろうか。物語は、トリックがかなり高度で、図解されていてもなかなか理解しにくい部分もあるのだが、なんとなくの理解でも充分愉しめるので、ところどころ突き詰めずに読み進めた。謎解きをされた当事者たちは、しっかり理解できているのだろうか。それを於いても、ハラハラドキドキさせられるものばかりで、榎本の目のつけどころが、常人とはいささか違うところも興味深い。難解な部分はあるにしても、500ページ越えを感じさせない愉しい読書タイムを過ごさせてくれる一冊である。

  • 防犯探偵・榎本径シリーズ第4弾。
    青砥のとんちんかんな推理と、クールな榎本のやりとりが、楽しい。
    「ゆるやかな自殺」が、面白かった。厄介ごとにはかかわりたくないのに、不本意ながらヤクザ相手に謎解きまでするはめに。いやいやながら対応していく榎本が、おかしかった。
    「鏡の国の殺人」「ミステリークロック」は、図解があっても読みにくかった。

  • 防犯探偵と弁護士が密室の謎をとく4編。トリック好きな方は楽しめるでしょう。「馬鹿な探偵と賢い探偵が、漫才を演じつつ」とありますが、そんな感じで。弁護士はどうも弁護士らしくないし、二人にあまり魅力を感じなかった。どれもこれも技術的に高度?専門的なもので、それもまたどうかと。よく考えたんでしょうが。

  • 防犯探偵シリーズ。短篇1作と中編3作のボリュームある1冊で、全てが密室物だった。
    私は密室物が好きなのだが、これらにはちょっと閉口した。何しろ複雑過ぎる。こんなややこしい手段で犯罪を犯すだろうか? 理解するのが大変で、面白さが半減してしまった。
    冒頭の短篇は、ドラマ化された作品を見ていた事もあって分かり易くて良かった。このシリーズ、続いたとしても今後は遠慮したい。

  • 榎本シリーズということで期待して手に取ったが、青砥さんがすっかりコメディエンヌになっててちょっと・・・恋愛成分も薄めだし。
    表題作のミステリークロックは正直複雑すぎてよくわからなかった。
    最期のコロッサスの鉤爪が一番面白かったかな?
    これを原作にまたドラマ化してほしい。

  • 貴志祐介の本格密室ミステリー。防犯探偵の四作目。このシリーズをはじめて読んだが、殺人の過程が専門的すぎて、理解するのが困難な章もあった。それを、相棒?の女弁護士の質問でわかりやすくしている。女弁護士の頓珍漢が面白くて、小説を読みながら、久々に爆笑した。自分も理解できてないけどね

  • 表題作の話はトリックが緻密すぎて難しかった。そういうのが好きな人にはたまらないかも。あと純子と榎本の掛け合いは普通に面白い

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