拝み屋怪談 禁忌を書く (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 69
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041044650

作品紹介・あらすじ

優しい母として逝った依頼主、白無垢姿の花嫁、昵懇の間柄だったひと、心に怪物を抱えた女――四人の女性の存在とその顛末を中心に、多彩な顔を持つ「怪異」を収録した、拝み屋を生業にする著者による実話集!

感想・レビュー・書評

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  • 私は本職の拝み屋さんという人がいる事を知りませんでした!
    いるのか~。
    まあ、舞台が東北ということで、ちょっと納得してしまいました。恐山のある東北、そして沖縄ならばそういう伝統が残っているでしょうから。
    さて、拝み屋さんである作者が実際に見聞きした事をもとに書かれている本作、半ばノンフィクションといっていいのではないかと思います。
    それだけに、これは怖い。単なる実話怪談よりもっと真に迫る恐ろしさが感じられます。
    やはり実体験を、体験した人がそのままつづるというのは迫力が違いますね。
    また、実際に職業にされている人なだけに、安易な浄霊、除霊がないことも、興味深いです。
    これも、実際に職業としている人が実体験として描かれているからこその説得力だと思います。

  • 「拝み屋」を生業とする筆者の怪談という切り口が新しく、説得力もあるので怖くて面白いものは大変面白いです。ただ、ちょっとおセンチな話もあったりでそれが個人的にちょっといらなかったかなあという印象です。しかしそういう職業の方のドキュメンタリーとしてはちょっとエンタメ性もあり良作かと思います。

  • 木原浩勝さんの怪談シリーズよりも読んでいて薄ら寒くなる話が多い気がしました。個人的には「式神ホテル」が印象に残っています。

  • ここで出されている名前が実名ではないのだと思うけれど、実名で出されると、何故だか微妙に怖くなくなる気がする
    作り物だと分かっていても、Nさん、という風に書かれたほうが、あぁ個人情報は伏せたいんだな、と現実にあったことのように思わせる感じ
    話は拝み屋ならではという気がする。少し、毛色が違ったような

  •  著者は拝み屋を営んでいる。それゆえに厄介な依頼をされたり不思議なことを見聞きしたりすることもある。
     公にすることを許されず、様々な妨害を受けつつも意地になって書き続けた「花嫁」の話。そしてその渦中に起きた、ある女性たちとの邂逅――。
     怪異と関われば怪異を招く。その大半は不幸だが、中には幸もある。関係者から頂いた話を交え、著者だからこそ書くことができる拝み屋怪談集。
    ----------------------------------------------------------
     木原浩勝氏の怪談がライト級なら、郷内心瞳氏の怪談はヘビー級だ。収録されている話のひとつひとつが読者の心に与える衝撃は大きい。かといって怖いだけではなく、序盤の不穏な空気、中盤で煽られる不安、終盤の荒れに荒れる展開で煽られる恐怖、そして台風一過後の青空と、その先にある再び来る嵐を思わせる最後。その構成は物語的で、それゆえに空言っぽく感じる読者もいるかもしれないが、読ませるものになっている。
     前回と比べる流石に多少スケールダウンした感もあるが、まだ終わっていない物語もあるので、著者が何事も無く生きながらえて、次の怪談集を騙ってくれることを祈るばかりである。

  • 怪談集でありながら、計算されつくした構成で、個々の怪談話が繋がってくるのはミステリ的な快感があります。今回は四人の女性たちにまつわる話を軸にしており、切ない優しい話も散りばめられています。全体的に怖さは少し抑えめな印象でした。
    内容と直接は関係ないですが、これ奥さんは大変だなあ。

  • 怖い短編から不思議な話やちょっと泣ける話までいろいろ読めました。
    それぞれの短編がそんな風にまとまるのはちょっとうまくできすぎてるようにも思いましたが。
    うーん、前に読んだのを読み返したい、でも怖い(笑)

  • ホラーが苦手とか言っておきながら、もはやそれは嘘でしょと突っ込まれそうなぐらい、映画にも本にも手を出している今日この頃。拝み屋・郷内さんのことは以前から気になっていましたが、どうにも怖そうなところ、勢いで。

    著者ご本人の体験談もしくは拝み屋の彼のもとに持ち込まれた相談や伝聞を50編以上。1編がショートショートほど短いのでさくさく読めます。単に怖いだけの話もあれば、不思議に満ちた話、切なさを感じる話もあって、さまざまなタイプてんこ盛り。

    ホラー苦手でも耐え得る怖さと言いたいところですが、しらふで読む度胸がなくて、ほろ酔いで読みました。ゆえに、怖そうな話は酔っぱらうに努め、想像力を駆使しないように。じゃないとやっぱり怖いのよ、笑い声とかボーッと浮かぶ顔が。ひーっ。(^^;

    こんな怪談の中に登場する映画が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)。このギャップはちょっと私のツボでした。

    映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/2ef81091d68fb6c113c1159ba90c1049

  • 面白かった

  • 『花嫁の家』『ほのかさん』『嗤う女』のインパクトが強すぎて、ほかの怪談譚ほとんど覚えてません 
    今気づきましたが 内容紹介にはちゃんと書いてありましたね。 4人の女性の・・・って 
    おのおののエピソードをうまく絡めてあってこれはこれで面白かったです。 

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著者プロフィール

1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。2013年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回『幽』怪談実話コンテスト大賞を受賞。「拝み屋シリーズ」として、『拝み屋郷内 怪談始末』『拝み屋郷内 花嫁の家』『拝み屋怪談 逆さ稲荷』『拝み屋怪談 禁忌を書く』がある。共著に『渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉』。

「2018年 『拝み屋怪談 怪談始末』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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