僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに

  • KADOKAWA (2017年7月29日発売)
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784041044995

作品紹介・あらすじ

「モテ」と「性」の伝道師、二村ヒトシが大島弓子、美内すずえなど往年の名作マンガを読み解き、遂には愛に目覚める!?愛し愛されて生きるためのヒントをAV監督と探っていく画期的な書。

感想・レビュー・書評

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  • 少女漫画に出てくる登場人物達の自意識とその背景にある「心の穴」を分析した本。

    その分析を通じて、自分が抱えている自意識と「心の穴」がどういうものなのか、を把握する手がかりになる本でもあります。

    難しい概念が一切登場しないのに、人(キャラクター)の心の深いところをズバッと表現されていて、読んでいる時楽しい&ハッとさせられることの連続でした。

    「他者とは、自分にとって都合が良くない人のことだ」
    「メンヘラとは、自分の中にあるものに引き裂かれて苦しんでいる人のことだ」

    ここだけ抜粋しても不粋ですが、こういう風に、わかっていたつもりになっていた単語を、より深い理解をもって表現してくれています。

    逆にいうと、その「言い切り」にどれだけ共感できるかが、この本の好き嫌いを分かつのかなと。僕は、好きでした。

  • 少女漫画にはいろんな恋が描かれている。
    それを読み解いていくことはとても面白い。
    特にガラスの仮面を読みたくなった。

  • 男性が書く少女マンガへの視点、面白い。読み慣れた漫画、読んだことのない漫画、もう一度読みたいと思った漫画にもう一度出会わせてくれる。小中高と漫画漬けで育ったけれど、いま読めば違う視点もあるだろうなと気付かせてくれた。

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著者プロフィール

アダルトビデオ監督。1964年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部中退。著書に『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(ともにイースト・プレス)、『AV監督が映画を観て考えたフェミニズムとセックスと差別と』(温度)、『どうすれば愛しあえるの』(宮台真司氏と共著、KKベストセラーズ)、『オトコのカラダはキモチいい』(金田淳子氏・岡田育氏と共著、角川文庫)、『欲望会議 性とポリコレの哲学』(千葉雅也氏・柴田英里氏と共著、角川ソフィア文庫)、『深夜、生命線をそっと足す』(燃え殻氏と共著、マガジンハウス)など。

「2025年 『「ほどよく」なんて生きられない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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