小説智恵子抄 (角川文庫クラシックス)

著者 : 佐藤春夫
  • 角川書店 (1962年2月発売)
3.53
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041045053

小説智恵子抄 (角川文庫クラシックス)の感想・レビュー・書評

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  • 2018/01/18-01/22

  • 臨川書店の全集第14巻で読んだ。

    『智恵子抄』初版に収録されている散文の、「智恵子の半生」「九十九里浜の初夏」「智恵子の切抜絵」を中編小説に書き直したような内容。折々に『智恵子抄』の詩が挟まれている。『智恵子抄』を読んだばかりだからかもしれないが、こちらよりも『智恵子抄』を読むほうが味が濃くて簡潔でいいように思った。

    ということで二人についての感想は『智恵子抄』と変わらず。本書については「春夫先生頼まれて書いたんですね」と思った。

  • 高村光太郎の詩集「智恵子抄」を小説化したもの。場面に応じて詩集の作品がいくつか引用されているので、そちらが未読でも問題なく読めた。

    光太郎と智恵子との夫婦生活が描かれている。知人の紹介による出逢いから、魂と肉体と2度の別れまでの軌跡。貧乏生活も愛の営みも一歩引いた視点から淡々と流れるように語られる。

    この作品はあくまでも詩集をもとにしたフィクションであるけれど、今は亡き仲睦まじい夫婦の残像を見ているようで少し哀しくなった。

  • (2003.02.06読了)(2003.01.16購入)
    (「MARC」データベースより)
    比類ない愛の詩集であり、痛切な人間精神のドキュメントである高村光太郎の詩集「智恵子抄」を基盤として、生涯至純の愛を貫いた光太郎と智恵子の物語が描かれる。実業之日本社1957年刊の再刊。

    ☆関連図書(既読)
    「智恵子抄」高村光太郎著、龍星閣、1941.08.20
    「智恵子抄」高村光太郎著、新潮文庫、1956.07.15

  • 先輩後輩の関係として光太郎が死ぬ昭和31年まで関係が続いていた佐藤春夫による小説。光太郎と智恵子の出会いから3年以上の恋愛期間、結婚生活と困窮する日々、智恵子の自殺未遂から精神病発病、そして7年間もの看病、昭和13年10月5日夜の智恵子の死。

    「いいえ!あれは空ではありません。ただの空間ではありませんか。空というのはあんなものではありませんの。犬吠の海よりももっと青くってきれいな底の知れないほど深いものなのです。そうね。上高地の梓川の水の深い淵になった所には、空にいくらか似たようなものがあったわ、でも空は東京にはどこにもありません。二本松の阿多多羅山の上にある澄みとおった青いものがわたしの言う空なのです」
    あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川。/
    かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、うつとりねむるやうな頭の中に、ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。/この大きな冬のはじめの野山の中に、あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよろこびを、下を見てゐるあの白い雲にかくすのは止しませう。 ・・・・・・ 続く ~樹下の二人

  • おれの魂をつかんでくれ
    おれの有り様を見つめてくれ
    「夜目遠目笠のうち」
    そればつかりは真平だ

    美しい夫婦愛

  • 儚い、
    もいっかい読みたいな

  • 智恵子と光太郎、あたしの理想の愛の形。

  • 多少虚構も混じっているとの作者談。
    でも、高村光太郎智恵子夫妻がこの世にいた、
    詩集の智恵子抄で見られた熱烈なまでの愛情を持った、
    そんな夫婦がいたのだとあらためて実感させられる一冊。
    この詩の背景にはこんなことがあったんだ、
    などとちょっと驚いたり。
    だもんで読むときは是非詩集の智恵子抄と一緒に。
    心臓が握りつぶされる思いがするはず。

  • 智恵子抄とあわせて読むと、
    良いです。
    愛って深い・・・。

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