パイルドライバー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 102
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046012

作品紹介・あらすじ

15年の時を経て起きた、一家惨殺事件。謎が解決したと思いきや、新たな謎が……。イマドキの刑事と伝説の元刑事の迷コンビが謎を追う。予想もつかないラストが待ち受ける、衝撃の警察ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 想像をはるかに超えた大きなものが横たわっていたよ。
    なんてこった。
    背景のデカさにおののきながらも、真実が気になって仕方ない。そういうことだったのか、なんてこった。

  • 読み応えがあった。コンビも心地よくて続きが読みたくなる。ただ読み込みが甘いからか,一件目の真相があんまりピンとこなかった。

  • 十五年の時を隔てて起こった二つの一家惨殺事件を巡る警察捜査ミステリ。かなり骨太な感触ながら、二転三転の展開でぐいぐい読まされました。警察OBの久井と今風の若者である中戸川のコンビも魅力的です。
    しかし。読み進むうちにとんでもないスケールの物語になっていくのがびっくり。警察内部やさらに上層部に感じられる隠蔽の影は、警察小説としての読みごたえがたっぷりだし。国際的な謀略もののエッセンスも感じられるし。事件の異様さからはサイコミステリな雰囲気も味わえるし。そしてラストも怒涛の展開に目が離せませんでした。これは続編も出ているので、気になるなあ。

  • 二メートル近い身長、細く引き締まった身体。

    頭は見事な白髪。そして、細面の顔には切れ長の鋭い目が光り、鼻は高いというより、長い。

    事件を目の前にすると生き生きとしてくる。名探偵とは、そういうものかもしれない。

    人の不幸を楽しんでいるわけでは決してないだろうが、
    大きな謎が立ちはだかると闘志を燃やす。

    事件となると周りが見えなくなる、猟犬体質ということだろう。

    作品の主人公、久井(クイ)はそんな男だ。

    神奈川県警捜査一課を退官したOBだが、「伝説の刑事」と呼ばれ、その鋭さは誰もが認めるところ。

    そして、もう一つの通り名が「パイルドライバー(杭打機)」。

    その取り調べが、脳天に杭を打つような鋭さを持つからだという。

    それは決して暴力的という意味ではなく、どん欲に、だが繊細に、真実に近づいていくということ。

    想像してみる。

    この作品が映像化されるなら、この主人公を誰が演じられるのか。

    まったく思い浮かばない。

    それほど、独特な存在感を放っている。

    横浜市金沢区の住宅街で一家三人の惨殺死体が発見される。

    その現場の状況が、十五年前に起こった秋津家惨殺事件と酷似していることから、その捜査に加わっていた久井がアドバイザーとして呼ばれる。

    久井と組まされたのが、若手の中戸川巡査部長。

    彼は、刑事という仕事に疑問を感じ、実家の事業を継ごうか迷っていた。

    いまだ未解決の十五年前の事件と今回の事件、同じ犯人が起こした連続殺人なのか。

    ひらめきと粘り強さで、事件の本質に迫っていく久井。

    刑事をやめようと考えている若手がこの猟犬体質につきあううちに刑事らしくなっていく、その過程が読んでいて楽しい。

    また、他の捜一刑事たちも、なかなか魅力的なキャラが
    揃っており、こちらも楽しませてくれる。

  • 4月-6。3.0点。
    世田谷一家殺人事件がモデル。
    横浜で、15年前に迷宮入りした一家殺人。また同様の手口で、起きる。前回捜査した退職刑事を嘱託として、捜査。

    少し風呂敷広げすぎかな。でも、ラストはあっけない。
    次作に期待かな。シリーズになる模様。

  • 2018_02_24-021

  • 一家三人の惨殺死体が発見され,15年前の同様な事件に関わっていた元刑事の久井が駆り出され,中戸川俊介と組んで捜査を展開する話だが,久井の現役時代の別称が表題だ.じわじわとターゲットを追い込む久井の手腕に俊介は付いていけない場面も多かったが,次第に彼の重要な手足となって活躍する.両方の事件の背後には警察上層部の意向もあり,捜査は難航するが,久井クラブとも呼べる刑事たちが鮮やかに事件を解決するストーリーは楽しめた.最後の場面で背後に隠れていた人物との会話が秀逸だ.面白かった.

  • 15年前の未解決事件と酷似した様相の一家惨殺事件。果たして連続モノなのか模倣なのか。今どきの若手刑事と、15年前の事件を担当していた元刑事がコンビを組んで事件に挑む。

    次々と予想外の展開が起きて、最後まで飽きさせずに面白く読めたのではあるが、最後に明かされた真相があまりにも陰謀臭くて、、、。単なる猟奇犯罪ではない真相であることは面白いと思うのだが、こんな大風呂敷を広げた真相を読者の側としてそれほど望んでいないというか、、、。一気にリアリティがなくなっちゃったかな。
    もう一つ気になったことと言えば、文章中、視点がコロコロ変わるせいか、久井と中戸川のキャラがいまいち掴めなかったこと。口調と外見が自分が想像するモノとズレが生じ、自分の頭の中で二人の人物像がはっきりと確定できないまま終わってしまった。それこそ、挿絵のイラストを入れてほしいくらい。キャラがあくまで漫画的なのかな?実在しそうな人物で想像すると、どうしても違和感が生じてしまう。最後まで顔の分からないキャラで読まなくてはならなくて、しんどかった。

  • 15年前の一家惨殺事件を模倣した事件が舞台。ストーリーも登場人物も面白い。ただ、真相がちょっと大きすぎで、かえって残念。

  • このミス2017で14位
    横浜で起きた一家3人惨殺事件。手口は15年前の未解決事件と酷似している。神奈川県警捜査一課の中戸川は久井という定年退職した刑事でパイルドライバーと呼ばれている男と組まされ、監視役を命ぜられる。久井は15年前の捜査では中心的な存在であり、強烈な個性を放つ。暴走気味の久井と中戸川のペアは面白い。強烈なサイコパスを追っていると思いきや、事件には米国がらみのとてつもない陰謀が隠されていて驚かされた。
    捜査には自分が子供の頃から知っている場所が多く書かれていて、著者はちゃんと歩いて取材したんだなと判る。

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