パイルドライバー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 174
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046012

作品紹介・あらすじ

15年の時を経て起きた、一家惨殺事件。謎が解決したと思いきや、新たな謎が……。イマドキの刑事と伝説の元刑事の迷コンビが謎を追う。予想もつかないラストが待ち受ける、衝撃の警察ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 20世紀末に起きた、世田谷一家殺人事件をモチーフにした作品。個人的に関心のある事件なので、どういった結末を迎えるのか楽しみだった。残念ながら未解決事件なので、真相は誰にも分らないが、本作品のようなことも十分「アリ」なのではと思わせるものでした。 著者の作品はこれが初めてだったが、他の作品もぜひ読んでみたいと思った。

  • 大きな山場もないままそれでいて中だるみ気味で読み終えた。

  • 24 しもた!続編からwよんでしもた。でもまあ繋がってるのを確認できてある意味よかったかも。忌まわしい犯罪の根元にも人間らしい感情があるっていうことをOB は言いたかったのかね。3作目もぜひ!

  • 浦沢直樹とのタッグ、映像化された醍醐真司シリーズなどで知っていましたが、今回「久井重吾」のシリーズを読んでみました

    最初、登場人物が多くてなかなか把握できませんでしたが、バディが動き出してからはスムーズに読み進められました
    人物造形はさすがという感じがします

    年を隔てて類似する二つの凶悪事件、それぞれの結末は某国の陰謀と精神異常者の凶行という有り勝ちな始末
    こう言う犯人像だと、大抵何でもありになっちゃうなぁというのが感想です

    凝った構成ですが、終盤は失速気味です
    親が「我が子が罪を犯して、はじめてわが子への愛に気づく」というのも、ちょっと理解できませんでした

  • 人がたくさん出てきて途中でわからなくなった。やはり一気に読まないと。

  • 警察官も優秀な人は再雇用しないと

  • 結構おっきな話になりましたが、読み応えはありました。

  • 過去の事件と現在の事件の解決に挑む、親子ほどの年の差がある警察OBと警察官が過去の未解決事件とそれを想起させる現在の事件を解いていく内容です。二つの事件解決を阻害するために次々と起こされる事件に翻弄されながらも、二人が真相を明らかにするために奔走していく部分は良かったのだが、国際情勢を踏まえているとはいえ真相が若干飛躍しすぎではないかというのと、過去の事件の犯人の出し方がいきなりなのが残念だった。
    とはいえ作中で描かれる〈驕れる男の告白〉には、真相が明らかになった後もう一度読み返すことで、作中の出来事に関して納得できる部分があり、事件の中で男がどのように行動したかがよくわかるという楽しみがある。また作中に登場する他者に対して共感を持たない者の恐ろしさやその人間が社会的に疎外される部分には惹かれるものがあった。

  • 読み応えがあった。コンビも心地よくて続きが読みたくなる。ただ読み込みが甘いからか,一件目の真相があんまりピンとこなかった。

  • 十五年の時を隔てて起こった二つの一家惨殺事件を巡る警察捜査ミステリ。かなり骨太な感触ながら、二転三転の展開でぐいぐい読まされました。警察OBの久井と今風の若者である中戸川のコンビも魅力的です。
    しかし。読み進むうちにとんでもないスケールの物語になっていくのがびっくり。警察内部やさらに上層部に感じられる隠蔽の影は、警察小説としての読みごたえがたっぷりだし。国際的な謀略もののエッセンスも感じられるし。事件の異様さからはサイコミステリな雰囲気も味わえるし。そしてラストも怒涛の展開に目が離せませんでした。これは続編も出ているので、気になるなあ。

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著者プロフィール

長崎尚志=漫画原作者・小説家・脚本家。著書に『闇の伴走者』『パイルドライバー』など。

「2023年 『読書人カレッジ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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