- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041046029
作品紹介・あらすじ
春になり、陸上部にも待望の新入部員がやってきた。走哉が走るきっかけを与えてくれた前コーチの「たっかん」高畑先生の実家で合宿が行われる。本来三年生は9月の市大会で引退となるが、部長の田村たちは人数がそろった今の陸上部で10月の駅伝大会に参加したいという。市大会で記録を伸ばした走哉はベスト8位に入り、県大会への切符を手にする。一年前では考えられない伸びだった。家族や親友の陸ともども喜びをかみしめる走哉だったが、救済措置で行われた試合で走哉の記録を上回る選手が繰り上がり、県大会出場は取り消されてしまう。落ち込んだ走哉は走る気力を無くし練習を休むようになる。その放課後、偶然小学校で一緒だったヒロシに遭うが、救済された選手とは彼だったことを知る。陸上の有名校にスポーツ推薦入学をしたヒロシは故障に泣かされていたが、これからも負けないと堂々と宣言し走哉の心に再び火をつける。翌日から再び部活に出るようになった走哉。そして10月、駅伝大会で走哉はアンカーを務めることに。第五区間走者の田村からアンカーの走哉に黄色いたすきが渡された。心のたすきをつなぐんだ! 感動の駅伝小説、ついにクライマックス!
感想・レビュー・書評
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一気に3巻まで読めたので、主人公の成長ぶりにびっくり&感心。
素人顧問の小池先生だって、頑張ってるところもあると思うがな…本当に最後までいいところがなく、それが残念だった。
エース一心が、高畑先生にかけられた言葉
「お前は、その才能に対する責任を果たせ」
「特別な才能を授かったものは、その才能をフルに生かす責任がある」
には、ははあ、となんだか腑に落ちるものが。
ラストの主人公の心中セリフ
そして、おれは今、ここで走っている。
も名言。 -
ぎゅっと最後に凝縮する物語でした。読後感最高でした。
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すごく深く描かれているわけではないが、彼らの想いは伝わる。
努力している姿は伝播する。
遥か先にいると思っていた一心にあと40秒差まで近づいていたと知った時の走哉、見えるはずないと思っていた頂が見えた時の感動は相当なものだったろう。
物語はアンカーの走哉があと一人抜けば県の駅伝大会に進める所で終わっている。彼らがこの先、高校や大学で中長距離だけでなく短距離でも活躍している姿が見えてワクワクした。 -
いつか、一心が、走哉が、箱根駅伝を走る物語を、私は読みたい!
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クライマックスは駅伝で。
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駅伝の駆け引きなど知らなかったので新鮮。