さいごの毛布 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 132
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046074

作品紹介・あらすじ

年老いた犬を飼い主の代わりに看取る老犬ホームに勤めることになった智美。なにやら事情がありそうなオーナーと同僚、ホームの存続を脅かす事件の数々――。愛犬の終の棲家の平穏を守ることはできるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 犬の最後を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。初日から捨て犬を飼うことになってしまったり、脱走事件があったりと、トラブル続きの毎日だ。若い犬を預ける飼い主を批判してオーナーに怒られたり、最期を看取らない飼い主や、子供に死を見せたくないと老犬を預けた親に憤り…。ホームでの出来事を通じ、智美は、苦手だった人付き合いや疎遠の家族との関係を改めて考え直し始める。世知辛い世の中に光を灯す、心温まる物語。

  • 老犬ホーム(老健ではない)のお話
    近藤史恵らしく、ちょっとミステリ要素も含む

    事情があって飼えなくなった犬を最期までみとる施設ねぇ…
    まぁ、必要だと思うけど、どこかしらにエゴは必ず含むわなぁ…

    飼えない事情にもよるかもしれないし、事情によらずとも「飼えなくなった」のは自分の責任だよね
    里親を見つけるなり、保健所にいくなりは飼い始めた責任だと思う
    それでもどうしても老健ホームに預けなければいけない事情ってのがあるのはわかるけど…

    と思ったところで、実際に人間にしても自分たちで介護できなくなって施設に預けるとか普通にあるなと思い出す

    そう考えると、犬のためにわざわざお金を払って最期まで見取ってくれる施設に預けると言うのは、まぁアリかなとは思う
    けど、やはりエゴだよなぁという堂々巡りだな

    僕は犬よりは猫派だし、特にペットに関してはペットとしての接し方しかしないのでどうでもいいんですけどね

  • 主人公の智美は幼い頃から自分に自信がなく、就職も上手くいかず家族とも不仲だった。
    友人の紹介で、様々な事情から飼うことが出来なくなった犬を有料で預かる老犬ホームで住み込みで働く事になった。
    特に犬が好きなわけではないが、心機一転やってみよう…。

    山奥にある老犬ホーム「ブランケット」そこで暮らすのはスタッフが三人と十五頭の犬達だ。
    ボランティアではないので、そこには金銭が発生し、可哀想だから引き取るわけではない。
    犬に限らずペットを飼うからには、最期まで面倒をみるのが大前提で当たり前だけど
    人間の都合で手放されるペットは多い。それでも一途に飼い主を想う姿が切なかったです。
    わたしも実家に老犬がいるので、思い入れたっぷりに読みました。ちょっと泣けました。

  • やっと決まった智美の再就職先は老犬ホーム ブランケット。預けざるを得ない人の事情に預かるホームの事情、働く人たちの事情も絡んでドキドキしたりほっとしたり。犬の反応にあるあると思い、そんな子もいるんだと思い、だんだんブランケットになじんでくる。
    ほっこりしたい人にお薦め ♪

  • 良かった。犬と猫が好きなので絵が浮かんで来ちゃった。内容もわかりやすくて意外性もあって楽しめた。久しぶりの作家さんだったけど、わりとわたし的には外れはあまりない。

  • 引っ込み思案で臆病な性格の主人公・智美が自分と重なって共感しました。
    大好きな犬のことになるとどうしても感情的になってしまい、身勝手な理由で犬を老犬ホームに預ける飼い主たちに苛立ちを覚えます。保健所に連れていくよりはマシかもしれないけれどね…。
    人間模様よりもっと犬をメインにしてほしかった気もしますが、智美の最後の気付きは良かったです。

  • 飼い犬が余生を送る老犬ホームを舞台に、犬たちの無垢さと対比するように人間の弱さ、ずるさが描かれていているように感じた。

  • そんなに期待せずに
    読み始めたのですが…
    いや これが なかなか面白い
    「犬」の詳細な生態がこれでもかと描かれる
    それが、本編のストーリーにうまく取り込まれて
    最後まで引っ張ってくれました

    家に犬がいる人
    犬が好きでたまらない人
    ほっと一息つくような小説が読みたい人
    お薦めです

  • 動物の無垢な愛。心無い人間に傷つけられても、それでもまだ信じ続ける姿に胸が締め付けられる。
    あらすじ(背表紙より)
    犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。初日から捨て犬を飼うことになってしまったり、脱走事件があったりと、トラブル続きの毎日だ。若い犬を預ける飼い主を批判してオーナーに怒られたり、最期を看取らない飼い主や、子供に死を見せたくないと老犬を預けた親に憤り…。ホームでの出来事を通じ、智美は、苦手だった人付き合いや疎遠な家族との関係を改めて考え直し始める。世知辛い世の中に光を灯す、心温まる物語。

  • 犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。初日から捨て犬を飼うことになってしまったり、脱走事件があったりと、トラブル続きの毎日だ。若い犬を預ける飼い主を批判してオーナーに怒られたり、最期を看取らない飼い主や、子供に死を見せたくないと老犬を預けた親に憤り…。ホームでの出来事を通じ、智美は、苦手だった人付き合いや疎遠な家族との関係を改めて考え直し始める。世知辛い世の中に光を灯す、心温まる物語。

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著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

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