- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041046180
作品紹介・あらすじ
私立大学で教授を務める私が、病死した妻の葬儀を終えて帰宅した夜の10時過ぎ、自宅のインターホンが鳴った。「奥様、ご在宅ですか?」。インターホンのスクリーンに映る女性の姿に見覚えはなく、私が外に出たときには、女の姿は消えていた。あの女は誰だったのか。そんな思いに囚われながら、私は大学の総長選挙に深く関わっていく。やがて近所のゴミ捨て場で身元不明の遺体が発見され、私の身の回りで起こる不審な出来事と、混沌とした選挙戦のつながりまで見えてきて――。
現役大学教授にして『クリーピー』の著者が放つ、ノンストップ・サスペンス。
日常が侵蝕される恐怖を、あなたに。
感想・レビュー・書評
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2018_07_24-085
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WOWOWでドラマ化されると聞いて読む。この著者の「クリーピー」は原作も読み映画も見たが、やはり本作同様気持ちの悪い物語だった。残念ながら映画の方は脚色が悪く失敗作だったが今回はWOWOWだからちょっと期待している。物語はある新興宗教が人々に密かに忍び寄る恐怖を描いており、ミステリーの常道まさかの人物が一番の黒幕だったというお話。宗教が人の心を支配するというのは、それに頼れば救ってもらえるという人間の怠惰に付け込み思考を停止させてしまうのだろう。本作で一番健全でしたたかだったのは中学生の栞だったようだ。
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大学教授の広川の近所には,田野倉,篠田,八多と何かを隠し持っているような家がある.妻を亡くした広川の所にヤダと名乗る女が来たが,たまたま葬儀があった八多家に聞くとそのような女はいない由.六道菜々美がマルチ商法の勧誘を受けて窮地に立った時,土田律子と名乗る弁護士に助けられる.近くのゴミ捨て場で変死体が発見され,橋本と梶木が捜査を開始する.広川の大学で総長選挙があり,広川の同僚の石田が中心になって文学部を代表して西木教授を推薦してことを進めたが,怪文書がでて西木が降りることになり,仏上教授を代わりの候補にするが囮として広川も担ぎ出される.菜々美は律子の勧めで「手翳し」グループに入る.広川の妻の妹 水島麗も選挙に力を入れているが,大学構内で暴行される.事件が頻発し,最終的に仏上が重要な位置にいることが分かるが,何とも複雑な話だ.事件解決の重要な役割を果たすのが篠田栞さん.最初に登場した時から,気になるキャラクターだった.
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まあ 面白かった。
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大学教授の主人公の周囲で起きる人の死や失踪。その原因は…。いつもの気味悪さを期待したが,瑕疵が多く,種明かしも無理筋が目立つ。三流ホラー映画のようで残念。
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近所で連続する不審な死。大学総長選挙に絡む陰謀。見え隠れする謎の人物、とじわじわとした不気味さが全編に漂うサスペンス。何が事件なのか、何が起こっているのかもはっきりと分からない、ひたすら嫌ーな雰囲気が充満する中で、中盤以降の急展開には驚愕。ああ、そういうネタだったのか!
そしてそれが分かった後も、一連の真相と黒幕の正体には戦慄させられました。まったくもって、こういう身近に潜む恐怖というのは嫌だなあ。そしてこういうの、ありそうな気もするのでさらに気持ち悪い。状況によったら、うっかりと陥穽にはまってしまうこともありえないとは言えないのかも。 -
冒頭を読んで、こりゃオカルト路線なのかと思ったら、大学の総長選やらカルトやらご近所で起きる殺人やら。色々ある割に結末がえっそんな事?
読んでいてとても不快でした。