警視庁文書捜査官 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 621
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046197

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査第一課文書解読班──文章心理学を学び、文書の内容から記述者の生まれや性格などを推理する技術が認められて抜擢された鳴海理沙警部補が、右手首が切断された不可解な殺人事件に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 現場に残されたアルファベットのカードから事件を解決していく流れで結局は暴力団の抗争でそれに巻き込まれた誘拐された姉弟だった。
    話の中で文書から人の性格など事件につながるキーワードを推理していくのがとても新鮮でおもしろかった。

  • また1人、魅力的な女性捜査官が誕生した!というのが第1印象。
    如月塔子とは違うタイプの長身で美人、文字オタクで色々な人の書いた文字をファイルにコレクションしてる、ちょっと変わった人(笑)

    文字や話し言葉から個人を知り、事件の背景を読み取って解決まで導くという新しい手法がなかなか面白かったし、殺人事件の根底にはまた別の事件が複雑に絡み合っていて、最後の真相の部分で おいおい!そういう事かー!と、ちょっと驚いた。

  • アマゾンプライムでドラマ「未解決の女」を見ておもしろかったので本を読んでみた。ドラマは鈴木京香、ハル 好きな女優ほか、豪華俳優陣。1時間でさくさく解決。本でも、心理学を駆使して超人的推理がなされる。そんなうまく文字や心理学で推理が当たるか?という気もするが、違和感は感じない。むしろさくさく当たるので気持ちいい。

    本ではハルが演じた矢代は35歳の男性巡査部長、鈴木京香演じた鳴海は30歳で警部補なので年下だが上司という設定。ドラマでは鈴木京香がとてもよかったのだが、本での30歳鳴海もよかった。本での鳴海は、これもNHK海外ドラマ「アストリッドとラファエル文書係の事件簿」のラファエルをちょっと彷彿とさせる。

    2015.1.31初版 (単行本 書き下ろし) 図書館

  • 2018年27冊目。文章心理学という新ジャンル。作中でも名言しているけど、推測が多分に混じるので事件への応用はなかなかに難しい。独自性を出すのが大変だと思うけれど、他の作品にも期待したい。⌈心的辞書⌋などの考え方はとても興味深かったです。

  • 麻見和史『警視庁文書捜査官』角川文庫。一風変わった女性刑事を主人公にした警察小説。

    右手首が切断された遺体。捜査一課文書解読班の班長にして異常な文字マニアの鳴海理沙警部補と矢代朋彦巡査部長が殺人現場に残されたメモや謎の文字ガードを手掛かりに事件の真相を追う。意外な展開、第二の殺人…事件の背後で暗躍する掃除屋の正体とは…

    些か強引な推理や展開があるものの、発想は面白い。もう少し納得出来る推理であれば、ストーリーも面白いものになったに違いない。非常に勿体無い。

  • 文書で捜査を進めていく、と言う斬新な切り口で読ませてくれた。警部補の女性上司の理沙とその下で働く巡査部長で年長の矢代とのコンビも面白い。都合良く着地した感はあるが、楽しめた。

  • テレビで見ました
    珍しく覚えていました

  • 麻見さんのミステリー。
    警察物だけど事件解結の経過がミステリーだな、と。
    文章の筆跡から手がかりを探していく過程が興味深い。
    警察組織の中では風変わりな女性刑事と真面目な若手刑事の二人組が組織の中で四苦八苦しながら事件に向き合うところ。頑張る女の人の姿を描くところにやさしさを感じられてとても好き。

  • 麻見和史の刑事ものミステリーです。
    文から犯人を捜査していく、今までにない捜査手法を中心にしています。
    海外ドラマでプロファイルの一部分として描かれているのは見たことあるけど、メインにするのは新しいと思います。
    ドラマも見ましたが、雰囲気が全然違います。
    ストーリーも流石麻見さんって感じでしょうか。
    ただ、この手の専門職はオタクになってしまっているのが
    もはやテンプレートで、新鮮味がありません。

  • 鳴海 理沙、警視庁捜査一課 科学捜査係 文書解読班の警部補。
    その実態は、人の文章やメモに異常な関心を寄せる『文字オタク』、『文字フェチ』。

    警視庁の「倉庫番」と陰口を叩かれながらも、文章
    心理学を駆使して、事件を解決に導く。

    ある日、杉並区で発見された遺体は、右手が切断され、現場にメモやアルファベットのカードがあった。
    いったい誰が、何の目的で?

    やがて、事件は、連続殺人から誘拐事件の様相を見せる。
    果たして、鳴海警部補と八代巡査部長は、事件を解決に導くことができるのか?

    本作はシリーズ物で、第一弾とのこと。
    他の作品も読みたいと思います。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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