喧嘩

著者 :
  • KADOKAWA
3.60
  • (9)
  • (53)
  • (46)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 256
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046210

作品紹介・あらすじ

建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 疫病神コンビの第六弾。『破門』の映画化もあり、楽しみに読んだ。
    この2人、本当に最悪最凶だけど最高のコンビ。丁々発止、というかああ言えばこう言う2人のやりとりが楽しくていつまでも読んでいたいと思ってしまう。
    破門された桑原と、相変わらずのらくらしている二宮のヤクザな事件解決(?)方法は、不当とわかっていても気持ちいい。
    桑原がかもすやけに育ちのいい雰囲気と、二宮のひたすらなお金頂戴攻撃とがうまくかみ合っていて本当の意味でのナイスバディ(ボンキュッボンではなく)なんじゃないかと思ってしまう。
    2人がみせる極道の世界の中でも絶対に曲げてはいけない部分に、世間にうごめく「偉い人たちの利権」嫌悪をぶつけてしまうからなのか。

  • 相も変わらずイケイケな桑原が政治家相手にかましていく。過去のシリーズから見て、プロットに大きな特色はないものの、安心して楽しめた。
    二宮に新たな恋の芽生えが次作にどう引き継がれるかがきになる。

  • 疫病神シリーズの最新作。大阪を舞台に元やくざ桑原と彼に頼らずには仕事をしていけない二宮のデコボココンビが活躍するストーリー。犯罪すれすれ(いやもしかしたら十分犯罪といえるのかもしれないが)の「仕事」をするこのふたりは普通にみればどうしようもないやくざな人間であるが、どうしても憎めないキャラクターを持っている。
    この小説はほとんど会話で展開していく。その大阪弁をベースにした会話の巧みさ、面白さ、会話だけで物語りが流れていく。ある意味落語のようにも掛け合い漫才のようにも感じられる。これは筆者の作品の類を見ない特徴だろう。
    テーマも議員と秘書等の裏の黒い仕事であり、まさにそういうことは現実にあるのではと読者は引き込まれていく。次作も楽しみなシリーズだ。

  • 疫病神シリーズ第6弾。前作で二蝶会を破門された桑原と、暴排法施行後も細々とサバキを続ける二宮が、今回は政治家の汚職に挑む。相手はいろいろ変わるものの、基本、展開はワンパターンな感じで、ちょっと飽きた。もともと「破門」を読むために、シリーズを最初から読み始めただけで、この後はもう読まないかも…40を過ぎて、まともに仕事もせずに高齢の母親からお金をもらう二宮が限界…

  • 疫病神シリーズ第6弾。
    建設コンサルタントの二宮と、破門処分となった“元ヤクザ”の桑原コンビ復活。高校時代の同級生で議員秘書の長原から、ヤクザ絡みの依頼を受けた二宮。解決策を模索するがいい案も出ず、やむを得ず桑原に相談する。当初の依頼の裏には巨大な利権が絡んでいたことをつかんだ桑原は、またも突っ走るが・・・
    コンビの掛け合い、軽妙な会話、二宮の独り言は相変わらず面白い。おなじみの面々の中、変わっていない桑原がよかった。この次もあるのだろうが、代も変わった二蝶会で今後の活躍(?)が楽しみ。

  • 建設コンサルタントの二宮と極道の桑原による「疫病神」シリーズ第6弾。
    二宮は、同級生の議員秘書・長原からヤクザ絡みの依頼を請け負う。大阪府議選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後には百人あまりの構成員を擁する鳴友会の存在が発覚。厄介な依頼に仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮は、やむを得ず二蝶会を破門されている桑原に協力を頼むことに…。

    今作も、2人の掛け合いが軽妙で面白さ確定。よく食い、よく飲み、よく走る。
    桑原が破門されていることもあって、暴れ度合いは過去作ほどではないにしても、掛け合いのドライブ感でぐいぐい読ませてくれます。
    また、ストーリーが派手ではないものの、緻密に練られており、そのリアリティの高さには唸ります。

  • けんかと書いて、すてごろと読む。
    疫病神シリーズ最新作、2017年の初読みはこの作品にしました。
    前作の「破門」を読んで、その後が心配だった桑原さんですが、ストーリー上、立ち回りは少なめでしたね。
    内容の八割方が愉快な関西弁での会話(掛け合い)で成立していると言っても過言ではないので好みが分かれそうでもある。
    あの会話を楽しめないと、作品自体が面白いとは思えないですもんね。
    しかし、啓ちゃんのだらしなさに拍車がかかっていてちょっと…引きました。
    こんなんじゃ、いつまで経っても素人の彼女なんて出来っこないわ!

  • 『疫病神』シリーズ6作目。直木賞「破門」は超えられません。

  • 疫病神シリーズ、6作目。

    前作で桑原が破門になって今後のシリーズはどうなるのか?なんて思っていたけど、その心配は全く無用だった(笑)桑原のイケイケぶりは相変わらずだし、二宮も何だかんだ言いつつ、凶悪疫病神の桑原から金を引き出そうとする執着ぶりはまさに変態の領域。このコンビの会話劇はずっと読んでいられるワ。今後もシリーズが続いていきそうな終わり方で、一安心しました。

  • 関西弁の使い方の上手さに、つい読んでみたくなって、手に取った本である。
    前作を知らずに読んで行ったのだが、桑原と二宮コンビ。
    選挙運動の不正、学校の裏入学、やくざと議員の裏工作、、、きな臭い関係の中に二人が、はまり込んでいくのだが、、、

    凄く、怖いような威し文句に、議員選挙の票集めが、理解できなくて、読むのに手間取ったが、どすのきいた中、関西弁と、オカメインコを可愛がる二宮の言葉かけが、ホンワカとしているので、最後まで、読めた。

    市川海老蔵氏のケガの時に、半グレという言葉を初めて聞いたのだが、桑原が、復縁したとなると、このシリーズは、まだまだ続くのであろうか?

全49件中 1 - 10件を表示

喧嘩のその他の作品

黒川博行の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

喧嘩を本棚に登録しているひと

ツイートする