喧嘩

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 271
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046210

作品紹介・あらすじ

建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく――。

感想・レビュー・書評

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  • 疫病神コンビの第六弾。『破門』の映画化もあり、楽しみに読んだ。
    この2人、本当に最悪最凶だけど最高のコンビ。丁々発止、というかああ言えばこう言う2人のやりとりが楽しくていつまでも読んでいたいと思ってしまう。
    破門された桑原と、相変わらずのらくらしている二宮のヤクザな事件解決(?)方法は、不当とわかっていても気持ちいい。
    桑原がかもすやけに育ちのいい雰囲気と、二宮のひたすらなお金頂戴攻撃とがうまくかみ合っていて本当の意味でのナイスバディ(ボンキュッボンではなく)なんじゃないかと思ってしまう。
    2人がみせる極道の世界の中でも絶対に曲げてはいけない部分に、世間にうごめく「偉い人たちの利権」嫌悪をぶつけてしまうからなのか。

  • 相も変わらずイケイケな桑原が政治家相手にかましていく。過去のシリーズから見て、プロットに大きな特色はないものの、安心して楽しめた。
    二宮に新たな恋の芽生えが次作にどう引き継がれるかがきになる。

  • 疫病神シリーズの最新作。大阪を舞台に元やくざ桑原と彼に頼らずには仕事をしていけない二宮のデコボココンビが活躍するストーリー。犯罪すれすれ(いやもしかしたら十分犯罪といえるのかもしれないが)の「仕事」をするこのふたりは普通にみればどうしようもないやくざな人間であるが、どうしても憎めないキャラクターを持っている。
    この小説はほとんど会話で展開していく。その大阪弁をベースにした会話の巧みさ、面白さ、会話だけで物語りが流れていく。ある意味落語のようにも掛け合い漫才のようにも感じられる。これは筆者の作品の類を見ない特徴だろう。
    テーマも議員と秘書等の裏の黒い仕事であり、まさにそういうことは現実にあるのではと読者は引き込まれていく。次作も楽しみなシリーズだ。

  • 疫病神シリーズ第6弾。前作で二蝶会を破門された桑原と、暴排法施行後も細々とサバキを続ける二宮が、今回は政治家の汚職に挑む。相手はいろいろ変わるものの、基本、展開はワンパターンな感じで、ちょっと飽きた。もともと「破門」を読むために、シリーズを最初から読み始めただけで、この後はもう読まないかも…40を過ぎて、まともに仕事もせずに高齢の母親からお金をもらう二宮が限界…

  • 疫病神シリーズ第6弾。
    建設コンサルタントの二宮と、破門処分となった“元ヤクザ”の桑原コンビ復活。高校時代の同級生で議員秘書の長原から、ヤクザ絡みの依頼を受けた二宮。解決策を模索するがいい案も出ず、やむを得ず桑原に相談する。当初の依頼の裏には巨大な利権が絡んでいたことをつかんだ桑原は、またも突っ走るが・・・
    コンビの掛け合い、軽妙な会話、二宮の独り言は相変わらず面白い。おなじみの面々の中、変わっていない桑原がよかった。この次もあるのだろうが、代も変わった二蝶会で今後の活躍(?)が楽しみ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きく―。腐りきった議員秘書と極道が貪り食う巨大利権を狙い、代紋のない丸腰の桑原と二宮の「疫病神」コンビ再び。

  • 映画化以後、自分の想像していた人物像がぶれる。

  • 面白くて一気読み!政界、土建屋、ヤクザ、、、複雑に絡み合うカネ。。桑原は悪いヤツだけど憎めない、、、こんなにスッキリ分かりやすくてドロドロしてないヤクザ小背は初めて

  • 安定の面白さ。
    前回破門された桑原はどうなるのかと思ったけど、基本的にはそんなに変わらない。
    二宮も相変わらずでふたりの掛けあいは本当におもしろい。
    お互い嫌い合ってるのか好きなのか依存してるのか…なんともいえない腐れ縁感が最高。

    ストーリーは今回はあまりごちゃごちゃしすぎてなくてわかりやすかった。

  • 建設コンサルタントの二宮と極道の桑原による「疫病神」シリーズ第6弾。
    二宮は、同級生の議員秘書・長原からヤクザ絡みの依頼を請け負う。大阪府議選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後には百人あまりの構成員を擁する鳴友会の存在が発覚。厄介な依頼に仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮は、やむを得ず二蝶会を破門されている桑原に協力を頼むことに…。

    今作も、2人の掛け合いが軽妙で面白さ確定。よく食い、よく飲み、よく走る。
    桑原が破門されていることもあって、暴れ度合いは過去作ほどではないにしても、掛け合いのドライブ感でぐいぐい読ませてくれます。
    また、ストーリーが派手ではないものの、緻密に練られており、そのリアリティの高さには唸ります。

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著者プロフィール

1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞。他の著作に、『悪果』『繚乱』『離れ折紙』『後妻業』『勁草』『喧嘩』『果鋭』など。

「2018年 『雨に殺せば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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