ドールズ 最終章 夜の誘い (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年8月25日発売)
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本 ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784041046241

作品紹介・あらすじ

盛岡市にある喫茶店・ドールズ。経営者の真司の一人娘・怜の身体の中には江戸の天才人形師・目吉(めきち)が棲んでいる。目吉の魂はなぜ時空を超えて現代へと甦ったのか――? シリーズ最大の謎に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • ついに読了。
    最終巻は最初の頃の雰囲気とはかなり異なる趣きながら高橋ワールド全開の展開に最後まで楽しく読めました。
    蘭陽が登場するという嬉しいファンサービスも嬉しい意外性でした。
    これで終わってしまうのがとても残念です。

  • あ~あ、目吉シリーズが完結してしまった。
    しばらくは、目吉ロスになるかもしれない…。

  •  ドールズシリーズの最終作。
     前作で「箱神」を追って、死んだ聖夜のお葬式から始まりますよ。
     
     で、壮大な冒険になっていくのだが…。
     ちょっと駆け足だったかな。でも、様々なことへの膨大な知識に圧倒される。
     が、それを生かすために(?)ちょっとご都合かねっという展開が…。

     まぁいいんだけど。

     でも、やばげな展開になったからこそ、怜ちゃんと目吉の混在っていうのがなくなっていて、それが面白いのに残念だったかも。まあ、そこで怜ちゃんがどうのってなると、彼女のトラウマになりそうだから、むしろなくてよかったんだろうけど。

     なんか、ホラーで始まったシリーズだったけど、最後はほんわか暖かい光に満ちていた。
     人は望むかぎり、光に手を伸ばそうとする限り、前にむいて進んでいけるという、多分そういうこと。

     智内兄助氏の表紙が今回も素敵でした。
     (そもそも表紙買いだったしね)

  • 前作全部引っ越しの時にギブアップしてしまったんで、イマイチ細かい内容が思い出せず、こんな”総門谷”っぽい話やったっけ??いや、もっとしっとりと美少女の中に同居する名探偵目吉センセーが活躍する別なノリのお話だったような、、と思うんだが。ま、それはともかくスッカリ忘れているお陰で非常に楽しく読めました。蘭陽が出て来て嬉しかった。ていうか、やっぱり総門的高橋ストーリーで決着して大団円でした。満足。ただ、なんとなく総門谷や龍の柩の時よりも、登場人物のバランスが微妙というか、、全員が同じ場で居る筈なのに居ないような錯覚を起こすというか、例えば最後は味方グループは現代人5人(3人+陰陽師親子)、ご当地人3人に霊が3体とかなりの人数なんだけど、なんかいつも2、3人しか居らんような錯覚を起こすというか、スカスカした感じがするんよねぇ。それに箱神との対決自体がちょっと肩すかし的でザ割愛っぽいのがナニでして、不完全燃焼気味ではありますが、でもまぁ、いままでドールズを読んでいたら読まずには済まされまいよ。ま、ぶよぶよエイリアンを期待して読みましたが、果たして多分あれはそうなんでしょうねぇ。大変高橋本らしくてそこらへんで満足でした。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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