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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784041046296
作品紹介・あらすじ
歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!
『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミステリ集!
カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。
その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。
その後、私と聖也は事件を探り始める。しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていた――(表題作)。
「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……サプライズ・ミステリの名手が、新たな魅力を吹き込む!
感想・レビュー・書評
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オムニバスのストーリーが楽しめる本。全ての話が、最後にちょっぴり後味の悪さを残す。が、その後味は現代でも同じ味を味わう事があるかも!と思わせるリアリティを感じざるを得ない。
すごくグロいとか怖いとかの感想はないが、だからこその「ぞくり感」を味う事が出来る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったー!!
えっ、ここで?ここで、どんでん返し?
と、ワクワクしながら、スラスラとページをめくりました。
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歌野晶午×江戸川乱歩
江戸川乱歩さんの作品をオマージュした作品。
●椅子? 人間!・・・原作「人間椅子」
●スマホと旅する男・・・原作「押絵と旅する男」
●Dの殺人事件、まことに恐ろしきは・・・原作「D坂の殺人事件」
●「お勢登場」を読んだ男・・・原作「お勢登場」
●赤い部屋はいかにリフォームされたか・・・原作「赤い部屋」
●陰獣幻戯・・・原作「陰獣」
●人でなしの恋からはじまる物語・・・原作「二銭銅貨」
全編通しておもしろかったです。中でも「椅子?人間!」と「「お伊勢登場」が好き。
おどろおどろしい乱歩の世界の雰囲気を若干残しつつ、スマホという現代的なアイテムも取り入れていました。
その他の作品はもっとライトでVRやAIなどハイテクすぎてなじみが薄く、もうちょっと未来な感じました。
それでも、ぞっとするホラーめいた薄気味悪さを味わえます。
歌野さん好きだったけど「葉桜の~」のオチでちょっと、うぇwwとなって以来敬遠してしまいましたが、やっぱり読みやすくておもしろいですね。
短編だからというのもあるけれど。 -
かの有名な江戸川乱歩。
その珠玉の物語を大胆にアレンジ。
元の幻想的、妖艶、恐怖、驚愕そんなエッセンスが散りばめられた世界観はそのまま、現代風のアレンジが面白い。
『人間椅子』『押絵と旅する男』『D坂の殺人事件』『お勢登場』『赤い部屋』『陰獣』『人でなしの恋』を下敷きにした物語だ。
私はこのうち、『お勢登場』『陰獣』『人でなしの恋』は(おそらく)未読で、原作を読む楽しみが増えた。
本作はタイトルも秀逸なのだが、中でも表題作は面白い。
団子坂ではなく道玄坂が舞台の物語で、まさにD坂。
本書におけるD坂は日本屈指の繁華街にしていわゆるラブホ(ファッションホテル)街。
そこにおいて起きた事件は艶めいていて残酷で、真に恐ろしげなるものは恐ろしい姿をしているとは限らないということを我々に語っている。
『陰獣幻戯』ではまんまと著者の手腕にはまる。
覗きとは相手を屈伏させ、それに喜びを見出す嗜好の事だそうだ。
だから、屈伏させられないと知った時、その西壁の持ち主はどう出るか......。
男女の妙、獣と呼ばれる訳、最後に待つもの。
いくらリベラルであろうとしても、私の中にある「常識」が本書における驚きを生み出すのだとしたら、私が見ているリベラルなど絵に描いた餅にすぎないのだ。 -
ちょっと後味の悪いのが多すぎ。冒頭のなんかあまりにイヤな話で、読むのやめようかと思ったくらい。歌野晶午なので、さすがにヒネリがきいていて、その興味につられて読んでしまったけれど。その点では確かによくできていると思った。(ただ、最後の一篇だけは明らかに不出来だと思う。)
でもなあ、元になってる乱歩の作品は、背徳的ではあるけれど下品ではないのだ。あれを現代に持ってくるとこうなるっていう確信犯的な作品なのかなあ。 -
乱歩のさまざまな作品を題材にしたオマージュミステリ短編集。乱歩の元ネタについてはかなりネタバレされている様子なので、そちらを未読の人は控えた方がいいのかも? ちなみに私は「赤い部屋」だけ未読のようでした。
雰囲気は乱歩なのだけれど。時代が現代で、それにともなってさまざまなハイテク機器が用いられているのが読みどころです。こういう機器が登場したのはミステリにとって縛りが大きくて大変、と思うのだけれど。それを逆手に取ることももちろんできるわけで。なるほど~。
お気に入りは「スマホと旅する男」。このオチは読めなかった! そして「「お勢登場」を読んだ男」は想像通りの展開とはいえ、どきどき感が凄まじくて。これ、下手に希望がありそうな方が嫌だよねえ。 -
『涼花』は作家だが、最近あまり筆が進まずにいた。実は大ヒットしたシリーズ作は別れた彼のアイデアから書き上げたものだった。そんな折、その彼から脅迫ともとれるメールが頻繁に届くようになるー椅子?人間!ー
『人間椅子』『赤い部屋』など江戸川乱歩の代表作を、現代に置き換え再構築した短編集。
このような作品はオマージュと言うのでしょうか。
こちらを読んで感じたのは、やはりあの時代にあのような作品を書いた江戸川乱歩の凄さです。 -
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葉桜の季節に君を想うということ以来の歌野晶午さんの作品だった。江戸川乱歩はあまり読んで無かったので、元ネタについて曖昧な知識しかないもので、いまいちニヤリ感にかけてしまったのが残念。
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歌野晶午×江戸川乱歩。乱歩へのオマージュが効いた7作品。江戸川乱歩の妖しげな雰囲気も醸し出されて楽しめた。
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短編だからこそなのか分かりませんが、濃密な時間が過ごせました。江戸川乱歩の作品をオマージュしているそうで、原作も読んでみたくなりました。
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アイデアとテクニックの二刀流一本勝負
ほぼ初めての作者さんかな。江戸川乱歩作品流のミステリー短編集。無理がないというと嘘になるけど、設定の中でひねるストーリーがとても上級な感じ。
最終話のお宝探しは繋がりが理解できず、?マークなんだけど、その他は現代版江戸川乱歩の香りがあるね。 -
長編のが好きかな、あと乱歩は向いてない気がする
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「椅子? 人間!」
「人間椅子」の翻案。途中でオチが想像できてしまったのだが、じわじわと忍び寄る恐怖と臨場感にラストまで目が離せなかった。
「スマホと旅する男」
「押絵と旅する男」の翻案。これも途中で読めてしまうのだが、男の狂気が徐々に見えてくる描写に、自分がバスの中で隣に座って男の語りを聞いているかのような気持ちになる。
「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは・」
「D坂の殺人事件」の翻案。舞台は道玄坂なのでこちらもD坂ではあるが、Dとは何なのか。これはまったく予想がつかない作品だった。途中まで「私」と聖也の関係が年の離れたよき友人関係として描かれていただけに、ラストは怖さが増す。
「お勢登場」を読んだ男
「お勢登場」の翻案。スマホを利用した遠隔殺人、アリバイは完璧である。
「赤い部屋はいかにリフォームされたか」
「赤い部屋」の翻案。どこまでが芝居で、どこからが現実か?
「陰獣幻戯」
「陰獣」の翻案。途中までは由貴のはかなげなキャラクターのせいもあって、どことなく背徳感が漂う。それだけにこうオチをつけるか、なるほどと膝を打つ。
「人でなしの恋からはじまる物語」
「二銭銅貨」の翻案。ラストにして初めて、後味の悪くない作品である。暗号解読が何とも面白かった。 -
歌野晶午らしい作品ばかり。
楽しめました。 -
楽しく読めたな
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