GIVER 復讐の贈与者 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046319

作品紹介・あらすじ

彼が現れるとき、物語は180度表情を変える。
これは、ある秘密を抱えた復讐代行業者の、恐ろしくも切ない軌跡――。

雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。
彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ――。
過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。
彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。
人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とは――。
再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ!
解説・村上貴史

感想・レビュー・書評

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  • 何これ、面白い。

    復讐代行業にまつわる短編集だけど、始めから終わりまで面白かった。
    それぞれの短編作品の中で、それぞれ想像とは違う展開。

    おー、そーきたかー
    そっちかー
    次はどーくるんやろうか
    などという期待も抱きつつ読み進めることができた。

    関連書籍も数冊出てるみたいだし、ドラマになってたことも今知った。

    他の物語も、この作者の他の作品も読みたい。

  • 吉沢亮のために誂えたような主人公だった。彼のファンだからこそそれなりに楽しめたのでおまけで星みっつ。

  • 厨二全開!!!って感じでそこがよかった。振り切ってた。物語は過去に遡っていく短編連作集。生々しさがないというか、いい意味でフィクションらしいフィクションなのでかえって読みやすかったし、短編一つひとつの出来もよかった。

  • 出だしは面白かったのだが、なんだか尻すぼみ。個々の物語に何かしらのつながり(ギバ以外に)があるのかしら。鈍くてわからなかった。

  • 必殺仕事人っていう時代劇があった。恨みを代わってはらす。
    復讐代行業者の話。
    プロローグを含め7つの連作短編で構成されている。
    構成、描く視点がおもしろい。
    通常と逆、えー、っと驚くとともに現実離れした登場人物に現実感がない。しかし、こういう人物、組織も現実にいるかもしれないと錯覚させられる。
    おもしろかったといえばおもしろいが、もう少し意外性やドキドキ感があれば。
    続編「BABEL」も出ているようなので、機会があれば読んでみようか?

  • 復讐代行業者が依頼されて復讐を計画・実行していく短編連作。描写はそれほどではないものの残酷な復讐内容もあって、それなのに過度の気持ち悪さや後味の悪さがなく、気持ちが揺れることなく淡々と読み進めた。その『淡々と』は不思議な感覚だったが、最後まで読むと、復讐の贈与者に同化していたのではと思い、すとんと腑に落ちた。

  • おもしろかった。あんまり期待しなかっただけにおもしろかった。殺し屋小説をおもしろくかけるのは伊坂さんだけだと思ってたけど、他にもいたんだね!

  • 面白かったが強烈な印象が残る作品でなかった。初読みの作家さん、評価は保留。
    あらすじ(背表紙より)
    雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ―。過去に負い目を抱えた人々に巧みに迫る、正体不明の復讐代行業者。彼らはある「最終目的」を胸に、思いもよらない方法で標的の一番の弱みを利用し、恨む人・恨まれる人を予想外の結末に導く。人間の心を丸裸にする、6つの恐るべき復讐計画とは―。再読必至の新感覚リベンジ・ミステリ!

  • 伊坂幸太郎オススメとあったので読んでみました。感想は…、ハマりました。主人公のキャラの不透明さ、復讐代行業の成り立ちなど読むほど、人間臭い部分がでてくるし、名前の由来も、最後にはなっとく出来る。読みやすく、さっぱりした殺し屋の話でした。

  • おもしろかった。
    「悪い偶然なんていつでも起こりうる。怖がっちゃいけない」
    「人は、したようにされるの。あなたがされていることは、あなたがしてきたことのお返しでもある」
    「愛って結局いちばん強い感情のこと。きれいとか汚いとかじゃない」

  • 記録

  • 短編で読みやすかった。
    一つ一つの話のオチが面白かった。

  • メインは復讐代行なのだが、それだけでなくメンバーのスカウトを行う話を時系列を遡る形式で描き、後に行う仕事や起こる出来事に関する台詞の入れ方が緻密だった。ショット、コールド・ケース、ロスト・ボーイ、ギバーが気に入っている。ロスト・ボーイに登場する少年の正体と彼に接した義波の目的の意外性が印象的。

  • 想像していたよりはるかに面白かった。一話から時間がさかのぼっていくのも良いと思う。
    ドラマは一話を観たらなんか薄っぺらかったのでためらっていたけれど原作はよい。先も読みたいです。

  • この本は珍しくて、一番最初の章から読む事に過去になります。巻き戻しされているような感覚。新しくて面白いなと思いました。話は復讐代行業(=GIVER)の話です。どのように人が集まったか、なぜ義波がGIVERをする事になったのか、読んでいくうちに分かります。この本に続編があること走りませんでした!続きも読んでみたいです^^

  • 復讐代行業というコンセプトには惹かれるものの、ホラー的なエグさが過剰で好きになれない、

  • 『GIVER 復讐の贈与者』
    テレビ東京/毎週金曜深夜放送
    2018年7月13日から

  • 読みやすい

  • 最初から著者のミスリードにうまくだまされてゆく

  • 201706/各章の好みのブレ幅があったけど、全般的に面白くはあった。ややまどろっこしく思える表現も好みわかれそうだけど、この作風にはあってるカンジ。

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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