星をつける女

  • KADOKAWA (2017年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041046456

作品紹介・あらすじ

「私は、ただ星をつけるだけの女です。
もしあなたが、あなたの人生を「星つき」にしたいと願っているなら、
四の五の言わずにあなたの行動で示すしかないじゃないですか」
牧村紗英 (30代 「牧村イート&リサーチ」代表)

世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。
会社を辞めて独立し、シングルマザーとして働く彼女は、
先輩で相棒の真山幸太郎と、人気店の覆面調査を開始する。
絶対的な味覚と調査能力で、彼女がつける「星」の数は……?

(本日の調査対象)
1 有名人も常連の高級フレンチ「メゾン・ド・カミキ」
2 行列のできるラーメン店 「麺屋勝秀」
3 今もっとも泊まりたいお宿「白浜温泉 紀州ノ庵」

感想・レビュー・書評

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  • 食の美味しさだけではなく、飲食店の裏事情まで調査して星をつける。
    強さと優しさを兼ね備えた主人公に感化され仲間も増えていく。
    勧善懲悪系でスカッと読める。

  • 食べ物の描写が美味しそうで、美味しいお肉と和食とラーメン食べたくなりました。

  • 読んだら美味しいものが食べたくなる。間違いない。
    星をつけるだけでなく、内情まで解決してしまおうとする紗英がカッコいい。
    これほどまで味覚が鋭いと、変なもの食べられないな。

  • 原さんの、現代における問題に皮肉に突っ込むような雰囲気の作風がすき。

    今回は七海さんの出てくる麵屋勝秀がとくによかった。
    ストーリーにプラスして、主人公たちがいろんな役になりきるのがおもしろい。

  • 原宏一の『食』は面白い。

    食品偽装、ブラック会社、世襲問題など
    現代の食の問題点を
    企業側だけを悪者にするのではなく暴いてくれる。

    主人公の牧村紗英は言う

    1人の人間として真っ当に生きていくためには、星は星、情は情 と割り切らなければバランスが取れない。

    美味しいやキレイだけでは語れない食の世界を堪能して星い(ほしい)

  • 食材偽装(キックバック)による詐欺と脱税、店員のやる気と自己犠牲の精神をいいように利用するブラック企業・・・、外食産業は、料理を提供する側だけでなく、料理をチェックする側も必要なのか~~~! 「ヤッさん」「佳代のキッチン」などの原宏一さんの「星をつける女」、2017.1発行です。メゾン・ド・カミキ、麺屋勝秀、白浜温泉紀州の庵の連作3話。シリーズ化の予感がします(^-^)

  • 主人公の紗英は投資家からの依頼を受けて飲食店や旅館のリサーチをする覆面調査員。そんな彼女が手掛けるミッションは高級フレンチ店、行列のラーメン店などなど。物語の最後には身近な場所が出てきたりして楽しかった。こんな仕事があるんだなあ

  • 短編3つで、文章も読みやすかった。料理や食材についての描写がうまく、食好き、ミステリー好きには、とてもよい作品だった。
    続編を期待したい。
    原さんは、他にも食関係のシリーズを書いているようなので、そちらも読んでみたい。

  • 2017年刊。タイトルと表紙イラストから、痛快な小編集かと想像したが大きく違った。展開設定が人間臭さ全開で、メンタルが弱っている時だと辛そう…。ドロドロ系ドラマとか好む方なら大いに楽しめるのかも。バッドエンドでは無いので結局は楽しめたのだが。自立した大人の女性像を読んでみたい方にもお勧めかも。

  • 20330822

  • 主人公の紗英が調査する対象のプロの料理の描写もさることながら紗英やその娘が作るフランスの家庭料理まで鮮やかに、そして温かに描かれており食欲をそそる一作。

  • 2021.9.4-443

  • 食をテーマにした話しが秀逸な筆者ならではの作品だった。
    続編に期待したい。

  • 雑誌やガイドブックのためではなく、投資家や企業のためにレストランの格付けをする女性覆面調査員のお話。面白い!!私は凄く好き。垣根涼介の「君たちに明日はない」シリーズに似た感じ。続編も読んでみたい

  • 8月-15。3.0点。
    レストランの覆面調査員。独立して投資家等の依頼で星をつける、連作中編。読みやすく、サラッといける。

    ヤッさんシリーズもあるが、食に関する記述が上手い。

  • 読みやすかった。。欲を言えば登場人物がもう少し魅力的だったらいいなと思う。

  • 2018.2.23図書館。同じような3編だが、やや甘。

  • 世界的な「食の格付け本」の元「格付け人」、
    牧村紗英。独立し会社を興した彼女は、
    学生時代の先輩で相棒の真山幸太郎と、
    人気店の覆面調査と格付けを開始するが…。

  • 飲食店の覆面調査員の女性が、フレンチ、ラーメン屋、食が自慢の旅館に、潜入し星をつける。フランス産の高級肉を偽装するフランス料理店、支店を広げるためにスープの大量生産化を目論む社員、そして旅館では親兄弟の確執が評判の旅館の味を落とそうとしていた。テレビドラマ的で設定はとてもキャッチーだった。ただ、星をつけるだけで終わらず、介入していくところが、覆面調査になっていないところがどうしても気になる。依頼主は誰だったのか。その人をことごとく裏切ってないだろうか。そこが気になり始めると、星が減ってしまう、そんな感じでした。

  • だいたいどれも美味しそう。
    南紀白浜のおばーちゃんが小気味良かった。

    結果的に結構正体バラしてるような?

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著者プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒。97年に作家デビュー。2007年『床下仙人』が第1回啓文堂書店おすすめ文庫大賞に選ばれるなどベストセラーに。他の著書に「佳代のキッチン」シリーズ、『天下り酒場』『ダイナマイト・ツアーズ』『東京箱庭鉄道』『ねじれびと』(以上、祥伝社文庫)、「ヤッさん」シリーズなど多数。最新作は『間借り鮨まさよ』。

「2023年 『うたかた姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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