花に嵐 恋し君 雪花舞う出逢い (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041046517
作品紹介・あらすじ
大納言家の姫・梓は、男性に触れられると顔が赤くなる病の持ち主。人目を忍んで暮らしていたが、突然冷徹な“氷華の帝”那智の尚侍として宮仕えを命じられる。多くの男性がひしめく内裏で、帝の不興を買ったら一族左遷の一大事! 不安な気持ちのまま出仕した梓だったが、なぜか帝は彼女を見た瞬間、膝を
折りひれふしてきて……?「ようやく、お逢いできました――白蘭皇后さま」前世の主従が今世で恋の絆を結ぶ、平安風恋絵巻!
感想・レビュー・書評
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男に触れられると顔が赤くなって失神してしまう梓は、氷華の帝と呼ばれる那智に尚侍として宮仕えを命じられる。この二人には前世からの因縁があったのだ。大人しい梓が、いざ那智の窮地になったとき、前世の男勝りの白蘭皇后のように思い切って勇ましい行動に出るのが、なかなかすかっとさせられる。これから期待できるシリーズかな。
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前世のせいで反射的に服従してしまうような那智ですが、きちんと今の梓の事も見てるのが伝わるのが好ましい。
引っ込み思案の梓も芯が強くて震えながらも頑張れる子で良かったです。
逆転主従の関係も面白い。 -
中華っぽい雰囲気も混じった、なんちゃって平安ものです。
前世では六州を救った英雄的な女傑の皇后・白蘭と、彼女を心酔する大将・千桜だった二人が、主従逆転しての再会の物語です。
読み切りなので、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ感じや、平安ものとしての爪の甘さや、既視感のあるお話に低評価も多いですが、うまくまとまっているので楽しめた。
舞台は平安風ってことでスルーして、ついでにヒーローがいつまでもヒロインの中にいる前世にこだわっているあたりも目をつぶってくれるとありがたい。
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