君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 「君の名は。」製作委員会  新海 誠 
  • KADOKAWA/角川書店
3.90
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本棚登録 : 1886
感想 : 184
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046593

感想・レビュー・書評

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  • ほしかった物語がここにあった。三葉のお父さんの物語!
    これを読んで本当に「君の名は…まさか…!?」がわかる。おすすめ!!



    映画シナリオ協力者が書いているからホンモノである。
    ありがたい物語の補完編である。


     新海誠が作品をつくるにあたって、もっと深くシナリオを描きこんでいるんだろうと思っていたのだが、公式ノベライズでもそれほど語られなくって、フラストレーションがたまっていた。でも、この本のおかげでカタストロフィを迎えることができた。

     なんというか、組紐によってつながる「縁-えにし-」が映画本編のようなPOPな軽いものじゃあないよなぁと思っていたのである。しかし、文化人類学者のお父さんである溝口俊樹が関わることによって、神話的な物語が関わるようになってきて、ようやっと『君の名は』の奥深さが感じられるようになった。


     子供の恋愛というPOPなところを前面に押し出した映画本編。あえてそうしたんだね、エンターテイメントだから。
     でも、神話と部落の閉鎖的人間関係とかの重い話題は、映画に出せなかった。だから映画本編は物足りなく感じた。
     きっと新海誠も苦しかっただろう。この裏の部分を映画でかけなくて。

  •  新海誠監督長編アニメーション「君の名は。」世界を掘り下げる特別編。

     「君の名は。」は三葉と瀧の物語だが、これは糸守町の三葉の周辺の人たちの視点から観たお話です。
     三葉の体に入っている瀧、テッシー、四葉、そして三葉と四葉の父・俊樹の視点で語られてゆく。
     その中でも重点は父・俊樹の視点である。二葉との出会い、神道との関わりの変遷、宮水神社との経緯、糸守町との関わり、宮水の組紐に象徴される神(むすび)との縁、そして、最後に彗星が落ちる日に何故町民を避難させることができたのかが明かされている。
     アニメーション「君の名は。」のファンは必読です。
     

  • おもしろかった。
    もう一度映画見たくなる一冊。

    入れ替わってたときのタキの三葉への
    評価(?)が、映画だけでは全くわからなかったなあ、と。

    父上さまの母上さまの愛しすぎーなとこがすごかった。
    そして、全てはそこに向かったいた、というまとめが
    気持ちよかった。
    正直、映画の不思議なシーンについては
    ちょっとどうなんだろう?とか思ったりもしたのだが、
    ここで歴史だとか、結ぶ ということの意味とかと説明されてみると、なるほどなあっと納得。

    せっかくたきくん側があるんだから
    三葉側も欲しかったなあ、と。

  • これと本編を合わせてアニメシリーズ化して欲しいのだが。

    映画で一瞬でた場面の意味解説本
    あの時のあのシーン、あの反応はこう言う意味かと
    分かる
    バスケのシーンとか分かるかw

    あと四葉可愛い

  • 個性豊かな脇キャラたちの本編小説や映画では書かれていない各キャラの深層を読み取れるのがいい。
    それぞれの事をもっと知りたくなる。
    まず映画見て本編小説読んでこの本を読んでまた映画を……と書かれてるのをどこかで見た。
    実際この本を読んだら映画をもう一度見たくなった。

  • 基本、映画を見てから読むものだとは思うけど、読んでなくてもそれなりに楽しめると思う。そのくらい、ちゃんと書き込まれている。
    瀧視点の話は映画の雰囲気そのものという感じが良かったし、テッシーと四葉視点の話も、二人の考えがよく分かって良かった。どちらもいい脇役だ。サヤちんも。
    でも一番良かったのは、三葉の父の話。
    二葉との馴れ初めや神道の話も興味深かったが、なぜ父が宮水家を出て町政に携わっているのか、何故映画ラストでの三葉の話を受け入れられたのか、がこれを読むとちゃんと分かってストンと落ちるようになっている。
    そこは映画を見てもよく分からない部分だったので、この補完が非常に意味があるものになっていると思う。というか本当はこの背景はもう少し映画本編に入れて欲しかったなあ。

  • 一番深入りさせてくれたのは、やはり最終話でした。一体何が町長の避難の決断をさせたのか。本編で非常に疑問に思っていました。 さらに、二葉との出会いも描かれており、この本にて、本編の補完ができたのかな、と思いました。 本編の各登場人物の後日談も知りたいところですが、これは読者のご想像にお任せ・・・という感じでしょうか。

  • 俊樹視点の話は新鮮でした。

  • 君の名はの小説版も読もうと思うだよ。

  • 俊樹と二葉のお話が良かった。久しぶりに本編が見たくなりました。

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著者プロフィール

小説家・脚本家。新海誠作品のノベライズを多く手掛ける。主な作品に『君の名は。 Another Side:Earthbound』(スニーカー文庫)『秒速5センチメートル one more side』(角川文庫)など。

「2020年 『幕末明治サバイバル! 小説・渋沢栄一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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