愛の詩集―室生犀星詩集 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.79
  • (16)
  • (3)
  • (22)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 89
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047071

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 室生犀星の詩集を読んで思ったのは、この人は孤独で、真っ直ぐに愛を求めていたんだなあということ。「愛あるところに」や「誰かをさがすために」が好き。

  • はる
    おれがいつも詩をかいてゐると永遠がやつて来てひたひに何かしらなすつて行く手をやつて見るけれどすこしのあとも残さない素早い奴だ
    おれはいつもそいつを見やうとして
    あせつて手を焼いてゐる
    時がだんだん進んで行く
    おれの心にしみを遺しておれのひたひをいつもひりひりさせて行く
    けれどもおれは詩をやめない
    おれはやはり街から街をあるいたり
    深い泥濘にはまつたりしてゐる


    ああ 胴震ひして本を読め
    たしかなとこを掴んでから
    しづかな朝のくるまで よくねむれ!


    けふといふ日
    時計でも十二時を打つときおしまひの鐘をよくきくと、とても 大きく打つ。
    これがけふのおわかれなのね、けふがもう帰つて来ないために、けふが地球の上にもうなくなり、ほかの無くなつた日にまぎれ込んでなんでもない日になつていく。茫々何千年の歳月に連れこまれるのだ、けふといふ日、そんな日があつたか知らと、どんなにけふが華やかな日であつても、人びとはさう言つてわすれて行く。けふの去るのを停めることが出来ない、けふ一日だけでも好く生きなければならない。

    詩集 昨日いらつしつて下さい に好きな詩がたくさんありました。

    きのふ いらつしつてください。
    きのふの今ごろいらつしつてください。そして昨日の顔にお逢ひください。わたくしは何時も昨日の中にゐますから。

  • 室生犀星とスロー再生は似てる。

  • <選んだ理由>
    勝田文「Daddy Long Legs」の中で「読書」が引用されています。
    ”春のにおいやひざしをいっぱい吸い込んでページをめくる”
    そんな、本を読む喜びにあふれていた詩だったので気になりました。
    なんとなくamazonでは買いたくないなと思ったので、本屋さんでぼちぼち探しております。

  • 人生のバイブル。彼は何処までもかなしくさみしい人のさがを描く天才だ。早世した息子を思う詩には落涙必死。女性の語り口での詩もなんだかかわゆい。とにかくだいすき。

  • 好きな詩集。お父さんが死んだあと、遺品のノートに「ふるさとは遠きにありて思ふものそしてかなしくうたふもの」って書き留めてあるのを見つけた。お父さんも好きだったのか。

  • 小景異情その三がすきです。

  • 近づき、遠のき、また静かに近づきたい

  • 「雨は愛のようだ」

    たまらん。日本語たまらん。
    日本人でよかった。

  • <a href="http://www.super-jp.com/bookpick/words/archive/20040418.htm">日記的用語集「オランダモデル」</a>参照。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1889年(明治22)生まれ。本名照道。俳号は魚眠洞。1902年、金沢市立長町高等小学校中退。裁判所に給仕として勤めながら俳句、詩作を始める。抒情詩人として名をあげ、戦後は小説家として活躍した。1962年(昭和37)死去。代表作に詩集『愛の詩集』『抒情小曲集』、小説『幼年時代』『性に目覚める頃』『あにいもうと』『杏っ子』、評論『わが愛する詩人の伝記』など。

「2018年 『新しい詩とその作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

室生犀星の作品

愛の詩集―室生犀星詩集 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×