やってはいけない目の治療 スーパードクターが教える“ほんとうは怖い”目のはなし
- KADOKAWA (2016年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047088
作品紹介・あらすじ
日本の眼科治療は、「非常識な常識」に汚染されている!
私が院長を務める深作眼科は、横浜駅前と六本木駅前に位置し、年間1万件の手術を行っています。週刊朝日MOOKや読売新聞等の調査による「眼の手術ランキング」で何度も全国1位に認定されています。私自身はこれまで15万件の眼の手術を行い、米国白内障屈折矯正学会(ASCRS)最高賞を20回受賞させていただきました。<中略> しかし、患者さん自身が正しい知識や自分の正しい病識を持っていないと、助けることができないのです。現に、間違った治療を受けて手遅れになった眼で、当院を最後の頼みの綱として訪れる患者さんが後を絶ちません。他院で間違った手術を受けていなければなあ、手遅れになっていなければなあ、と嘆息する毎日なのです。 (「はじめに」より)
感想・レビュー・書評
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目は大事です。
寝っ転がって本を読んだり、暗いところでケータイをいじって親や家族に怒られたりしたことが誰にでもあるのではないでしょうか。
私も、『目が大事』と言っても、知識として理解しているだけでした。
しかし、30歳頃に網膜剥離にかかり考えは一変しました。失明の可能性があるといわれました。入院し、手術も受けました。当時は子供が生まれたばかりで、子供の成長を見届けられない体になったらどうしようと心底嘆きました。
幸い、事なきを得て失明せずにすみましたが、それ以来、目が大事だということは身をもって感じています。
ところが、そんな大事な目の治療を間違って行われていたら、あなたはどうしますか?
筆者は眼科の開業医で、現在の数々の眼科治療の非常識について一刀両断しています。眼球体操で目はよくなるとか、ブルーベリーは目を良くするなどといったいわゆる都市伝説的なトピックから、白内障治療の常識、緑内障治療の一般的処置、大学病院という組織、一つ一つの通説に反駁を与えています。
こうしたものを読むにつけ、つくづく自分は人を信じやすいと反省しました。
もちろんこの著者自身についても安易に信じてはならないのかも知れませんが、少なくとも大学病院のようなムラ社会に生きる医師と比較したら、信頼できるのではと私は思います。
Doctor Xとか大門美知子とかの世界はフィクションとはわかりますが、あのような内向き組織構造は相応に現実に起こっている(起こっていた?)ものと想像できます。時に組織は、顧客を利するよりも組織そのものを利する行動をすることがあることは、会社勤めをしている方ならなら実感できるかと思います。
あなたは目の病気・けがをしたら、誰を信じますか?
もしあなたの周りで目で悩んでいる人がいたら、どういうお医者様をおすすめしますか?
もしこうした問いに対する答えをお持ちでないのなら、一度読んでみてはも悪くはないと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良い治療院を上手く見つけないといけません。
これだけ色々誹謗していると、何も信じられなくなりますね。 -
光文社新書と内容的には重複する部分も多いのだけど、目に不安を抱える者にとっては、それこそ目からウロコの話が満載。
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立ち読みで大体目を通した。