自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047286
作品紹介・あらすじ
初版限定特典:暁なつめ書き下ろしによる「このすば」×「ジハンキ」コラボSSを封入!
交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の前に立っていた。
体は動かず、声も出せず、訳もわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が――!?
「あたりがでたら もういっぽん」
ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい……!
選択出来る行動は自動販売機の機能"のみ"。自力で動くこともできず、会話もまともにできない
状況で異世界のダンジョンを生き抜く事は出来るのか!?
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ダンジョンの奥深くで出会った少女と自販機を描く、新感覚迷宮ファンタジー開幕! !!
~登場人物~
ハッコン
自販機マニアが自販機好きをこじらして死亡すると、自販機へと転生していた。
そんな自販機な主人公。
ラッミス
可愛らしい見た目に反して尋常ではない怪力を有する少女。自販機を背負って
歩く姿が集落で目撃されている。
感想・レビュー・書評
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自動販売機大好きっ子の主人公は、ある日自動販売機で
死んでしまい、ふと気が付くと、見知らぬ場所にいた。
しかも自販機になって、という、恐ろしく大変な状況で。
自ら動けないわ、言葉を話せない、というのは
非常に大変な状態です。
一部、話せますけど…。
世の中には色々な自販機があるんだな、と
違う角度からも、面白く読む事ができました。
わらわらと出てくるヒロイン達。
しかし彼女達と触れ合う…触れる事は無理。
それを踏まえても、かなりお釣りがきそうな
おいしい状態にはなっていますが。
ファンタジーのお約束、増えすぎた敵イベントも
一応ありましたし、クリアーしましたし。
炭酸爆発…恐るべし。
これでひと山越えた、かと思ったら~な再登場悪役。
なかなかに分かりやすい状態でしたが
これもまた、一応解決。
後は頑張るだけ??w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ざるそばの再来。
難しい主人公をうまいこと使ってておもろかった。
ぜひ、続編を出して欲しい。 -
自動販売機マニア(?)の主人公が例によって異世界で自動販売機そのものとしてやっていくというストーリー。RPGチックなファンタジー世界への転生作品は、自分自身そういったゲーム的な世界観に没入しづらいことがあって敬遠していたが、この作品は少なくともこの巻については、ギャグ要素が多く、RPGチックで馴染めない部分もそこまで大きくはなかった。とにかく書き手の自動販売機に対する造詣の深さを感じる。缶の開け方や簡単な調理方法でも分からない異世界民のために、分かりやすいものを出すようにするなど、芸が細かいなと思った。