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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041047361
作品紹介・あらすじ
日本の経済はこうして動かされてきた。政界や一般企業に食い込み、地下経済を自在に操ってきた者たちの姿とは? ハッカー集団「アノニマス」直撃取材など最新事情にも斬りこむ「闇社会経済図鑑」!
序章 闇の地殻変動
「ワシは企業舎弟やないで」
ナンバー2暗殺で始まった闇の迷走
五代目の不可解な処分で動揺走る
新たな紛争と暴対法の脅威
第1章 経済やくざの興亡 東の石井
暴力団が築き上げた竹下政権
東の横綱・石井進の軌跡と存在感
米国発の大疑獄事件をかわした男
児玉に闇勢力の結集を求めた自民党
リクルート捜査も不発に終わる
平相銀合併の陰の立役者
なぜ東急電鉄株を売り抜けなかったか
パンドラの箱から飛び出したワル
バブル崩壊で残されたものは……
やくざから元開業医まで
金融・証券業界を操る“呪縛”の正体
第2章 表舞台に躍り出た闇社会 西の宅見
「数こそ力」で突っ走る五代目体制
瞬く間に四十億円を稼ぐやくざ
近代やくざの時代が来た
山口組全国制覇の野望と“鉄の団結”
メリットゼロの“仁義なき戦い”
カリスマの死がもたらしたもの
イトマン事件の深層
「地下経済の帝王」の手口
第3章 復興を粉砕した銃弾
情無用の企業テロ時代が到来
射殺された阪和銀行副頭取
関西新空港をめぐる利権争奪と重大疑惑
権力と闇に狙われた銀行
右翼と暴力団が一触即発の睨み合い
企業テロが頻発する本当の理由
阪和・住銀・イトマンの接点
第4章 ITバブルを喰うハイエナ
エリート起業家の陰にいる仕掛け人
殺到するハイエナたち
花開く新井将敬の遺産
ヒルズ風株価つり上げの仕組み
錬金術三点セットの秘密
沖縄のホテルで“切腹”した男
キーマン周辺で蠢くハイエナ軍団
AIJが集めたカネの行方
AIJとオリンパスの接点
「黒い目の外資」の陰で……
遠隔操作された犯行予告
カリスマ犯罪者との同化願望
DDoS攻撃から標的型攻撃へ
国際ハッカー集団に迫る
「シベリア郵便局」を経由して
第5章 目に見えないマネーの恐怖
がれきに花を咲かせる「平成の花咲ジジイ」
不法投棄は「穴屋」や「土屋」との連携プレイ
放射性がれきの撤去にも手を伸ばす?
「今のトレンドは中国人富裕層相手の人間ドックや」
ハゲタカファンドの襲来
感想・レビュー・書評
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やっぱり裏社会の方々はどこにでも出てくるのね。
金が集まるところへの嗅覚がすごい。これをもっとまともな方向に使えればいいのに。
#読書 #読書記録 #読書倶楽部
#経済ヤクザ
#一橋文哉
#2017年19冊目詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政界や企業につけのみ裏の社会でカネを荒稼ぎするヤクザを描いたノンフィクション。
相手の欲望や弱みにつけ込み、むしり取るだけむしり取る。利権に絡むと人の命を奪うのもためらわない。
凡人にとっては理解が遠く及ばないような手法は、裏を返せば緻密な戦略とも言える。使い方が正しければ世のため人のためになりそうな気がするが。。。
こういう世界から離れるためには欲望を抑え平凡に心穏やかに生きていくのが最良なんではと考えてしまう。 -
戦後焼野原の闇市時代から、高度経済成長期、バブル景気、バブル崩壊、ITバブルの隆盛と。
バブル期のあたりの切った張ったの80年代90年代辺りから現在へ、暴対法、暴排法と、闇の住人達はより地下へ潜ることに。
が、しかし、銃撃戦でのドンパチは過去の場面になり、今では合法ビジネスでのM&Aで数百億、数千億の金が転ぶ。誰が極道で堅気だか、見た目には分かりづらくなっている。M&Aだのと横文字並べても、仕出戦に会社乗っ取りと根本はかつてと変わらないが。
投資事業組合、MSBC(転換社債型株予約権付社債の一種)、タックスヘイブン(租税回避地)の"三種の神器"を駆使して荒稼ぎ手法を確立したのがライブドアでしたね。
後半までは、まあタイトル通りの流れだったが、終盤辺りからアノニマスは山口組系の企業舎弟で...云々。ジャスミン革命云々。
ま、読み物としては面白かったかな。 -
日本地下経済史をコンパクトにまとめた ノンフィクション。政界との癒着、復興利権、バブル経済にITバブル。マネーを貪る経済ヤクザの真実。
新しい法律が利権を産み、それをまた法律が取り締まる。嗅覚鋭い者が勝ち逃げして、利用された者は消されていく。弱肉強食を地でいくような世界だ。そのおこぼれに預かろうとする一般人が、いちばん愚か者と思う。 -
2024.05.04
2024年になっても色褪せたところは少ない。しかし、だんだん「ヤクザ」よりもそれ以外のいわゆる「反社」についてまとめてほしい書き手の1人です。 -
一橋文哉『経済ヤクザ』角川文庫。
覆面ジャーナリストによるノンフィクション。過去の事件ばかりに言及しており、まるで腫れ物に触るかのような、今一つ迫力の無いノンフィクションだった。
カネのあるところにハイエナの如く群がる経済ヤクザ。過去の事件から、復興利権、ITバブルに乗じて、如何にカネを貪って来たのかが描かれる。
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