カウントダウン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 53
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047460

作品紹介・あらすじ

岡花小春16歳。梅太郎とコンビでお笑いコンテストに挑戦したけれど、高飛車な美少女にけなされ散々な結果に。彼女は大手芸能プロ社長の娘だった! お笑いの世界を目指す高校生の奮闘を描く青春小説!

感想・レビュー・書評

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  •  漫才師を目指す高校生のお話だったが、芸に取り組んでいる場面があまりなくて、期待はずれだろうかと読み進んでいたらクライマックスが素晴らしかった。ちょっと目が潤むほどよかった。

     90年代の初め頃に書かれた小説を現代風に修正したそうで、常識が今とは少し違う。好きな女の子のお父さんが、非常に暴力的で今なら大問題のレベルなのだが、しかしそんなところも微笑ましかった。

     主人公のお姉さんがグラビアアイドルで、それがひどく後ろめたい仕事のような扱いで、今ならAVになるのかなと思って読んだ。

  • 2017/7/28
    お笑い芸人を目指している二人の男子高校生を描いた物語。
    女の子との紆余曲折があったり、芸能界デビューしたいという思いを逆手にとられて騙されたりする苦い経験を経ながらも、自分の目標や夢に向かってがむしゃらに突き進む姿がなんだか青春してるなあーとちょっと羨ましく思った。
    少しネタバレになるけれど、鶴子とのお互いに罵声を浴びせ合う絡みのところや、紅実と一悶着あり、さらにはそのオヤジにこっぴどく怒られるところ、芸能プロという名の窃盗団に騙されて強盗の片棒をカツがされるところ、警察での取り調べに紅実のオヤジが出てきて気持ち的にぐうの音も出ないくらいに叩かれるところ、その経験を全て漫才のネタに変えてオヤジを笑わせにかかるところなど、行動のすべてがエネルギーに満ち溢れているように感じる。
    先のことを考えて行動することも大事だけと、この話のように、いい意味でバカになることも時には必要だと思う。
    オヤジの門限が5時とか、この物語の雰囲気がどことなく古めかしい感じがしてはいたけれど、あとがきに25年前に描いたものを再構成して本にして出版したと書いてあった。
    良い古さを残しつつ、がむしゃらになることの良さを感じ取れる作品だと思う。

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著者プロフィール

1962年11月13日横浜生まれ。 神奈川大学卒業後、OL生活を経て、87年「プレミアム・プールの日々」でコバルト・ノベル大賞、佳作受賞。 99年「恋愛中毒」で第20回吉川英治文学新人賞、 2001年「プラナリア」で第124回直木賞受賞。

「2016年 『カウントダウン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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