カウントダウン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 102
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047460

作品紹介・あらすじ

岡花小春16歳。梅太郎とコンビでお笑いコンテストに挑戦したけれど、高飛車な美少女にけなされ散々な結果に。彼女は大手芸能プロ社長の娘だった! お笑いの世界を目指す高校生の奮闘を描く青春小説!

感想・レビュー・書評

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  • 山本文緒さんの初期作品。少女小説とおっしゃっていましたが、若い子向けで話のテンポがよく読みやすい。大人になって読むと微笑ましさですらすら読める。

  • 「ばにらさま」を読む前に、お亡くなりになった事を知り同僚達とショックを受けていました。
     未読のこちらを先に読みました。ずいぶん前の作品だろうとは思っていたけれど、なんと作家になって2年目の作品だとあとがきで知りました。
     加筆修正されているものの、ご本人のおっしゃるように今の時代ではありえない描写がちらほら。
     でも思った以上にとっても楽しいお話でした。お笑い芸人を目指す、ちょっとおバカっぽい(だけど真っ直ぐで一生懸命)男子高校生が主人公。夢、家族、友情、恋愛、それらが織り交ぜてあり、でもそれが中途半端ではなくて、ホロリとしつつ爽やかな青春小説。読んでない作品が沢山あるので色々と読んでみたいと思う。

  • お笑い好きだし読んでみよーって軽い気持ちで読み始めたらものすごい心に響いちゃって何回も泣けるところがあってめちゃくちゃ好きな本に出会ってしまった!。(疲れてんのかな…笑)

    特に無関心に見えた小春のお父さんが実は愛に満ち溢れていて獅子のように力強い人だと気づいたところは泣けた。そしてラストの漫才シーンは胸熱。多くの人に認められて、くみの厳しい親父も素直ではないけど小春たちの漫才を認めてくれて本当に良かったし、何よりも小春が父とよく行っていた寄席にスカウトされてそこで漫才できることになり、そこにお父さんをさらっと招待するという完璧な流れ。最高だった〜。これからも頑張れ大春小春。

    人生いろいろあるけど、やっぱり夢を追って努力し続けることが大事。ほんとつらいこといっぱいだし夢だったはずの今の仕事が小春とウメほど本気になれることなのかわかんなくなっちゃってるけど。
    それでも夢を叶えることができるからこそ人生だ。

  •  漫才師を目指す高校生のお話だったが、芸に取り組んでいる場面があまりなくて、期待はずれだろうかと読み進んでいたらクライマックスが素晴らしかった。ちょっと目が潤むほどよかった。

     90年代の初め頃に書かれた小説を現代風に修正したそうで、常識が今とは少し違う。好きな女の子のお父さんが、非常に暴力的で今なら大問題のレベルなのだが、しかしそんなところも微笑ましかった。

     主人公のお姉さんがグラビアアイドルで、それがひどく後ろめたい仕事のような扱いで、今ならAVになるのかなと思って読んだ。

  • 2017/7/28
    お笑い芸人を目指している二人の男子高校生を描いた物語。
    女の子との紆余曲折があったり、芸能界デビューしたいという思いを逆手にとられて騙されたりする苦い経験を経ながらも、自分の目標や夢に向かってがむしゃらに突き進む姿がなんだか青春してるなあーとちょっと羨ましく思った。
    少しネタバレになるけれど、鶴子とのお互いに罵声を浴びせ合う絡みのところや、紅実と一悶着あり、さらにはそのオヤジにこっぴどく怒られるところ、芸能プロという名の窃盗団に騙されて強盗の片棒をカツがされるところ、警察での取り調べに紅実のオヤジが出てきて気持ち的にぐうの音も出ないくらいに叩かれるところ、その経験を全て漫才のネタに変えてオヤジを笑わせにかかるところなど、行動のすべてがエネルギーに満ち溢れているように感じる。
    先のことを考えて行動することも大事だけと、この話のように、いい意味でバカになることも時には必要だと思う。
    オヤジの門限が5時とか、この物語の雰囲気がどことなく古めかしい感じがしてはいたけれど、あとがきに25年前に描いたものを再構成して本にして出版したと書いてあった。
    良い古さを残しつつ、がむしゃらになることの良さを感じ取れる作品だと思う。

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著者プロフィール

1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞。著書に『ブルーもしくはブルー』『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』『自転しながら公転する』など多数。

「2021年 『ブルーもしくはブルー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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