マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 52
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047491

作品紹介・あらすじ

気鋭の歴史作家が『時の娘』『薔薇の名前』『わたしの名は赤』などの名作をとおして、小説・宗教・美術が交差する「近代の謎」を読み解く!

感想・レビュー・書評

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  • 『薔薇の名前』とか『私の名は赤』とか、私の好きな本がとりあげられて論評されてて、楽しく読めました。私にはすごいおもしろかったけど、よくよく考えたら、けっこうマニアックな本ですよね。どれくらい一般受けするのでしょう? 角川文庫って、たまにこういう類の本が出版されるのでおもしろいです。ほかには、国語辞典の遊び方、とか。(2018年1月13日読了)

  • 昔はやったニューヒストリシズムの文芸批評のような本かと思っていた。
    いくつかの、ミステリの嚆矢となる作品を取り上げ、それぞれを書かれた当時の時代背景(そこには美術品も含む)の中に置いて解釈する、というようなー。
    ところが、この本の射程はもっと長かったのだ。
    近代という時代の特質が、見ることや語ることを変質させ、ミステリというジャンルを生んでいくという運動を解明しようとした本だと理解した。

    とはいうものの、やはりどこかで富山多佳夫さんの本や、その論じ方を思い出さずにはいられず、既視感がどうもぬぐえなかった。

  • 名作のミステリを、産業革命や宗教裁判など、史実・その時代背景から読み解く評論。
    物語の中に書かれた、逃走の話を当時の時刻表などから調べ、どのように逃走したのか、どういう時代背景で逃げられたのか等を読み解く。
    また挿絵や当時の美術から、その登場人物がどのような宗教を信じていたか、本心はどうだったのかも読み解いている。
    普通に読むのとは違う面白い見方で、とても楽しんで読めた。
    ここに紹介されたミステリを、これを踏まえて読んでみたい。

  • なんとなく手に取った本ですが…波長が合わなかった感じが。残念。

  • 絵画をミステリィという視点から再解釈する.結局,絵画も文化の結実の一つであり,その時代の文化に対する深度を表していて,表層的に見るだけでも面白いけれど追究するといくらでも考え込めることを再認識する.

  • 「小説あります」という小説がお気に入りで、その著者である門井さんが直木賞を取って話題になっていたので、門井作品を何か読もうと思って本作を手に取りました。

    が……本作は評論だったのですね。その点については、ちゃんと裏表紙を読まずに買った私が悪いのですが……

    私は特にミステリファンというわけではなく、本作で題材となっている作品も読んだことがあるのは「緋色の研究」くらいで、あとは題名を知っている程度。なので、正直なところ教科書を読んでいるような感覚しか抱けず、「読もう」という気力もなかなか湧き上がってこなくて、読了するまで随分と時間を要してしまいました。

    もし本作で取り上げられている作品にとても興味があれば楽しめたかもしれませんが、読んだことのない作品に関する薀蓄を楽しむのは少々無理があったのかもしれません。

    いずれ題材となった作品を読む機会があり、それらに興味をもって読了できた時がきたら、本作を再読したいと思います。

  • 祝文庫化!

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プロフィール

門井慶喜(かどい・よしのぶ)
1971年群馬県生まれ。栃木県立宇都宮東高等学校、同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(現・文学部文化史学科)卒業。
2000年「天才たちの値段」で第39回オール讀物推理小説新人賞候補。2001年「女子校時代ライブラリー」で第40回オール讀物推理小説新人賞候補。2001年「いちばん嫌いな親友」で第41回オール讀物推理小説新人賞候補。2003年「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞受賞。2008年 『人形の部屋』で第61回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)候補。2009年「パラドックス実践」で第62回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。2015年『東京帝大叡古教授』で第153回直木賞候補。2016年『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。2016年『家康、江戸を建てる』で第155回直木賞候補。咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。2017年『銀河鉄道の父』(講談社)で第158回直木賞受賞。

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