BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047644

作品紹介・あらすじ

連ドラ化された大人気シリーズ最新刊!
病院で起きた大量殺人! 比奈子らが追う犯人の目的は?

12月25日未明、都心の病院で大量殺人が発生との報が入った。死傷者多数で院内は停電。現場に急行した比奈子らは生々しい殺戮現場に息を呑む。そこは特殊な受刑者を入院させるための特別病棟があり、狙われたのはまさにその階のようだった。相応のセキュリティがあるはずの場所でなぜ事件が? そして関連が疑われるネット情報に、「スイッチを押す者」の記述が見つかり……。
大人気シリーズは新たな局面へ、戦慄の第7弾!

感想・レビュー・書評

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  • 特殊な受刑者を収容する秘密の病院が襲撃され、収容者たちが無残な殺され方をする。職員も何人か誘拐され、手首と眼球をくりぬかれた死体となって発見される。実はこれは大きな陰謀の始まりだったのだ。
    相変わらず題名通り猟奇的な殺人が起こるが、対照的に人間の尊厳も問われているような気がする。前巻の犯人児玉永久少年との中島保(天才的プロファイラー)・藤堂比奈子の触れ合いが胸に迫る。親に愛されずに感情の欠落した者に未来はあるのか。まだ先は見えない。

  • 第7弾!
    後半へ続くとまでは、言わないが、何か微妙な感じ。
    病院での大量殺人!
    更に手首から先と目玉を抜き取られた遺体も!相変わらずグロい…
    でも、今回は、下っ端が捕まっただけかな。この病院は、警察が秘密裏に作ったもの。なので、なかなか、捜査が進展せず、最後はシャンシャンで終わらせて…
    自組織が絡んでるんで、あやふやなまま、闇に葬られる…何か完成解決な感じがなく、背後の大きな闇がそろそろ動き出しそう!って終わってしまう…
    今後の展開にワクワクしながらも、消化不良な…
    その次読まんと消化しない!作者の術中にハマってしまう^^;

  • ONEの後、そしてMIXの前に読まないといけなかったのにシリーズ全部読み終わってから読んじゃったよ…

    クリスマスに起こったベジランテボード総合病院襲撃事件。
    狙われたのは、特殊な受刑者を受け入れていた特別病連棟
    誰が狙われたのか不明の不可解な事件を追う比奈子たち。
    調べるうちに「スイッチを押す者」の記述が見つかり…

    比奈子が永久くんに作るこねつけがめちゃおいしそうで思わずレシピ検索してしまった。
    そして雲切目薬を注文してしまった

    そう本編は…
    最後まで犯人がモヤモヤ~
    気持ちもモヤモヤ~
    なんだけど、この回が、MIXに続く前章っていうことだったのね…そうか…納得。
    順番守って読めばよかった…

  • 精神・神経研究センターにいる金子が描く絵の中に幽霊という人影がある。比奈子の後ろに。これがbackの題名の由来か?それとも・・・

    クリスマスに千代田区の総合病院にて停電中に死傷者多数の事件が起こる。
    手際の良さからプロによる犯行かと思われた。その病院には、極秘で特殊な受刑者が入院している特別病棟がある。犯人の動機は何なのか?気になってくる。
    殺害方法も気になる。
    看護師は両目の眼球がくり抜かれ、手首が切断されている。埠頭のコンテナに同様の遺体も発見される。なぜこんな事を・・・キーワードは税金泥棒なのか?

    これらの情報を元に保がプロファイルしていく、看護師は事件のカムフラージュが目的で、犯人は自己顕示欲が強く自信家と言う。重ねて警察の地道な捜査もあり、一人の人物が浮かび上がる。その人物は主犯格らしからぬ所から複数犯と考えられる。
    この推理はまさか、ミスリードなのかと疑ってしまった。

    その人物を特定し、手錠をかけようとした際に、突然異変が起こり死んでしまった。渡嘉敷は主犯格なのか?それとももっと大きな背景があるのか?
    題名の意味が見えてくる。

    比奈子と保と永久で精神・神経研究センターにて話す場面は、考えさせられた。死神女史が寄り添うことは難しいと言う。家族であっても完全に寄り添うことはできないだろう。もしできると言うなら、それは表面的なものにしか思えない。

  • 久々の藤堂比奈子シリーズ。
    シリーズ通して一気に読んでしまえばいいものの
    つい、あっちもこっちもと
    他の本へも手が伸びてしまうので
    中々シリーズ終わらない。

    ノビ先生、心配になるの巻。

  • 七作目!
    急展開がきたっ!!
    今回の事件はこの巻では完結しませんでした…が、きっと今後の展開に大きく関わるのだろうと予想される、規模の大きなものでした。
    どうなっちゃうの、どうなっちゃうんだ!!

    発売日順でいくと、次はスピンオフなのですが、続きが気になりすぎて本編の方読んじゃおうかなって思ってたところ、発売日順に読むのがオススメとのレビューを見かけたので、予定通りスピンオフを読もうと思います!
    ブクログやっててよかったー!

    法医学者、死神女史のスピンオフ!
    楽しみだっ!!

  • シリーズ7作目。
    最初のシーンはなんだ?と思いましたが、
    ラストにしっかりはまりました。
    新たな章に入った感じ。
    今までの敵がいなくなり、新たな敵が生まれる予感。
    戦争もそうだけど、ラリってなきゃ冷静に人殺しなんてできないと思う。
    小便おじさん怪しい。
    後半の加速度は良かった。
    東海林の異動、永久、野比先生との関係、女史の体調と気になること沢山です。

  • 藤堂比奈子シリーズ7作目。
    犯人はあっさり捕まるけど事件の黒幕は明かされず、不穏な空気を残して次巻に続く!次の展開への序章、という感じでした。
    野比先生に対して比奈子が恋愛モードに入ると途端に苦手意識が沸くんだよなぁ。単体では二人とも好きなんだけど。この二人よりも、死神女史とガンさんの元夫婦が好きなので、次の「MIX」も気になるけど、まずは死神女史のスピンオフが楽しみ。

  • 都内の病院で起きた大量殺人事件。
    手口は冷静で、まるで淡々と与えられた仕事をこなすように犯行は短時間で行なわれていた。
    犯人の目的は何か?
    怪しげな容疑者がようやくリストアップされるが、犯人と思われた男は死亡してしまう。
    事件は一見幕を閉じたかにみえたのだが・・・。
    事件の詳細が世間に明らかにされないまま、解決した「ON」事件。
    情報は不正確なまま流され、地下に潜っている悪意ある人間たちが中島に注目をしていた。

    中島と比奈子。
    互いに距離を少し置いたような関わり方が好きだ。
    これまでの経緯から、二人の未来が明るいものになるはずもない。
    だが無理だとわかってはいても、見返りを求めることなく、そっと見守るように想いを抱き続ける姿は切なくて、そして優しくあたたかい。
    次は「MIX」。
    比奈子の、そして中島の未来に何が待ち受けているのか。
    楽しみだ。

  • ドラマにはない内容。
    クリスマス、そして年末年始。
    比奈子は相も変わらずクリスマスも仕事で、そこに三木さんカップルがやって来る。そして麗華さんの指に光る物を発見して大騒ぎ。三木さん達が婚約したー!わー!(笑)
    そんな喜ばしい話もありつつ、比奈子は三木から東海林が捜査一課への異動を考えてることを知らされる。
    最初はなぜ?と。
    厚田さんが嫌になったの?と。
    寂しい気持ちになるが、
    そんな報告がされる中起こった病院での連続殺人事件を捜査していくうちに東海林が捜査一課へ異動を希望する理由を倉島の推測だが知らされる。

    東海林が捜査一課を希望するのは厚田班のため。

    事件は表向きは終了したものの、しこりが残る終わり方で、捜査一課と所轄との捜査のやりづらさも浮き彫りとなった。

    今回、中島先生預かりとなった、都夜を殺した永久君が登場。スサナから大腿骨を貰いお姉ちゃんにペンダントにしてあげるんだ!と意気込む永久くんに和む。でも比奈子はそれを受け取らない。そんな比奈子に永久はどうして?と語りかける。比奈子は永久を思って抱きしめ泣いてしっかりと説明した。永久の矯正はまだまだ時間がかかるだろう。でも、比奈子に懐く永久は殺人鬼だけどやっぱり可愛い。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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