パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 255
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047651

作品紹介・あらすじ

連続ドラマ化された「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの
人気登場人物“死神女史”こと石上妙子の、若かりし頃の事件を描いたスピンオフ作品が登場!

「猟奇犯罪捜査班」の“死神女史”として、藤堂比奈子らを助ける検死官・石上妙子。
彼女がまだ大学院生だったとき、その事件は起きた。
法医学部の教授のもとで、妙子が検死を担当した少女。彼女は自殺と思われたが、「遺書」の一部が不思議なところから発見された。妙子は違和感を持つなか、十代の少女の連続失踪事件が発生していることを、新聞と週刊誌の記事で知る。
刑事一年目の厚田巌夫と話すうち、別の女性の変死体のことが分かり、「自殺」に疑念を持つ妙子。
そして大学では、英国から招聘された法医昆虫学者である、サー・ジョージが研究を開始、妙子がサポートをすることになった。彼の研究が犯罪を解き明かす鍵になるのではと考えた妙子だったが……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ番外編。
    ガンさんや、死神女史の若い頃の話なので
    興味深く読みました。
    変態法医昆虫学者との繋がりとか、ちょっとだけあった
    死神女史の過去の描写も気になっていたんだけど
    それも回収してくれていたので、大満足の1冊です。
    隙間を埋めるだけでない物語のおかげで
    本編の面白さが増しましたよぉ~

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    検死を行う法医学部の大学院生・石上妙子。自殺とされた少女の遺書の一部が不思議なところから発見された。妙子は違和感を持つなか、10代の少女の連続失踪事件のことを、新聞と週刊誌の記事で知る。刑事1年目の厚田厳夫と話した妙子は、英国から招聘された法医昆虫学者であるサー・ジョージの力も借り、事件の謎に迫ろうとするが…。「猟奇犯罪捜査班」の死神女史こと石上妙子検死官の過去を描いたスピンオフ作品が登場!

    藤堂比奈子シリーズは読んでいるのでこのスピンオフはなるほどなるほどだった。ジョージも石上先生もがんさんにもこういう若い頃と過去があったのね。
    しかし、死体の描写がリアルすぎて・・・ホラーだった。

  • 他の方のレビューにもあった様にスピンオフという体であるものの、ぶっちゃけこれまでの本編より完成度高い! 多分、作者の方の経験値がドンドン上がってらっしゃるんだと思うケド、DNA検査の精度や高速道路の開業状況など時代考証なんかもかなり精緻でこういう所でも作品に説得力を持たせており、違和感なく読めた。
    百田センセイとかに怒られそうだけど、この人の本がある図書館が至極少ないのは淋しい気がする。 桐野某や村田何某なんかより全然良いのに…。

  • 内藤了『パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子』角川ホラー文庫。

    『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズのスピンオフ作品。死神女史こと石上妙子検死官が若き日に遭遇した事件が描かれる。

    シリーズ本編でも主人公を助ける重要な役割を果している石上妙子検死官だが、彼女が最初に遭遇した猟奇的な犯罪と彼女の謎に包まれた過去とが同時に描かれ、一気読みだった。シリーズ本編を楽しむ上でも是非とも読んでおきたい作品だ。

    東大法医学部の大学院生・石上妙子は検死に持ち込まれた少女の自殺体に違和感を持つ。この事件をきっかけに次々と見付かる10代少女の変死体。石上妙子は英国からの法医昆虫学の客員教授サー・ジョージの力を借り、刑事になったばかりの厚田厳夫共に犯人に迫る。

    シリーズ本編の方は2017年の夏に『MIX』が刊行されるようで、こちらも楽しみである。

  • スピンオフのこちらも面白かったです。
    石上女史の過去のお話でした。
    院生ではありましたが、本編の石上女史を思わせる、静かに熱いところもありました。
    中心となる事件で出会う若かりしガンさんや、まだ外にいるジョージとのやりとりも良いです。
    石上女史とジョージにはびっくり…石上女史の生まれなかった子どもって、ジョージとの子どもなんだ…。
    そして今更ですが、このシリーズって犯人は予め登場してることに気付きました。
    ガンさん良い人だな。。
    憎しみに目を曇らせることはないけれど、犯罪は憎む、そんな彼らが好きです。
    シリーズこれからも楽しみです。

  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズの登場人物「死神女史」こと石上妙子の若かりし頃を書いたスピンオフ作品。法医学部の教授のもとで、大学院生の妙子が検死を担当した少女。彼女は自殺と思われたが、「遺書」の一部が不思議なところから発見された…

    死神女史とガンさんの出会い、変態法医昆虫学者サー・ジョージとの過去が描かれた作品。このあたりはシリーズ読んでいて気になったのでスピンオフ嬉しいですね~女史もガンさんも初々しい…女史のチョコ好きはこんな理由が…本編は完結しているようなので、どんどん登場人物が減るシリーズ、このコンビが幸せになるといいなぁ…と祈りつつ本編に戻ります。

  • この著者のシリーズものならば断然「よろず建物因縁帳」で、その次がこの「藤堂比奈子」だと思っていたけれど、こっちのほうが冊数が多いせいか、なんだか情が湧いてきて、今ではこっちも読むのを止められず。

    本作はスピンオフ。きゃぴきゃぴの年頃(だけどきゃぴきゃぴではない)死神女史が当時どんな目に遭ったのかをつぶさに知らされて驚愕。女史でも遺体を見て吐いて焼肉もパスってか?とびっくりしたらつわりでした。明治のミルクチョコレートを切らさないようになったきっかけにニヤリ。やるなガンさん。

    白衣を着ていなくたって、つまらない女なんかじゃないですよ、石上先生。

  • 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ・スピンオフ。「死神女史」こと石上妙子検視官の若かりし頃のエピソード。

    上記シリーズの中で、主人公の比奈子よりむしろお気に入りのキャラである「死神女史」の石上妙子。死神女史にもこんな若い頃があったんだなと失礼なことを思いつつ、でも、違和感なく面白く読めた。事件そのものは過程は面白かったけど、解決部分はちょっと唐突。でも、シリーズ読者としては絶対知っておきたいエピソードが描かれてあるので、必読の番外編と言える。

    正直、比奈子と中島の関係性に気持ち悪さを感じてしまっている私からすると、今作の石上と厚田刑事のペアの方が断然心地よく受け入れられる。こちらのペアを是非ともシリーズ化してほしいところ。

  • スピンオフだけどこのシリーズで何故か死神女史の話が1番面白いと感じた。

  • ○駆け出しの死神女史、決意と爆誕!グロさの描写際立つ一作
    東大の院生・石上は法医学教室の所属で論文や検視に忙しい毎日だ。ある時、口に紙片の付着した女性の遺体を検視した。すると、同様の遺体が見つかるような事件が続いていることを知り、担当刑事の厚田と会話しいつしかその事件を追うことに。法医昆虫学者のジョージや同じ死因究明室の町田と協力しながら突き止めた事実は…!

    やがて判明してくる連続殺人事件は、その残忍さに目を覆いたくなるものの、どこか石上が抱いた違和感と同じものと新たに起こる事件に見出す相違点とで読者はぐいぐいと物語に引き込まれていく。「芸術家」とは。あのクサい詩を持たせた犯人とは。だんだん明かされる犯人像と、最後に登場する思わぬ人物とが石上と同じように一致できなくて戸惑うが、それこそが人間の不安定さも象徴しているのかもしれない。

    石上の駆け出しのその前、院生時代に出会った事件を描いた今作は、「藤堂比奈子シリーズ」のスピンオフであるが、藤堂シリーズに負けず劣らずグロさの描写が強いことを先に申し添えておく。まだジョージがまともだった(ように見える)頃の、彼の法医昆虫学的観点は事件解決に大いに役立つだろうことを読者は悟る。イラストがないのに文字を追うだけでありありと様子が目に浮かぶのは、さすがホラー文庫のレーベルだ。
    そして石上は若いころからこんなに冴えて仕事をしているのか、と舌を巻く。事件解決に向けた石上の働きや厚田の勘を効かせた行動も、十数年経過した後に仕事に対して冷めない情熱を持ち続けていることや、藤堂の危なっかしさを優しくも厳しい目で支える姿とつながるような気がして、藤堂シリーズの愛読者にとっては嬉しいひと時だ。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野県長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に、『ON』につづく「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』、同シリーズスピンオフ『パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子』、「よろず建物因縁帳」シリーズ、『夢探偵フロイト』など。『きっと、夢にみる 競作集〈怪談実話系〉』にも参加している。

「2018年 『サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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