ifの悲劇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.03
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本棚登録 : 102
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047750

作品紹介・あらすじ

北海道・網走に住む小説家の加納豪は、かわいい妹の彩を溺愛していたが、彩が商社に就職して夕張でひとり暮らしを始め、やがて同期の奥津と結婚することになり悲嘆に暮れる。しかし婚約者・奥津の浮気が発覚し、彩はショックで飛び降り自殺してしまう。奥津への復讐を誓った兄は、奥津を網走に誘い出し殺害する。奥津の遺体を車に隠しアリバイを構築するために夕張に向かう途中、加納は交通事故を起こしてしまう――。
ここから物語はふたつに分岐していく⇒
A:交通事故で人身事故を起こし、殺人が露呈した場合
B:交通事故を起こしたものの事なきを得て、殺人が露呈しない場合
……果たして加納の運命やいかに。
ふたつのパラレルワールドがひとつに結びつくとき、衝撃の事実が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 構成上、何かあるなってずっと感じさせられるんだけど、結構後半まで気づかなかった。もっと考えればわかりやすい構図だったと思う。ちょっと悔しい。
    複雑な分、最後細かく解説せざるを得なかったんだろうな。

  • パラレルワールドの話。
    しっかり読むと逆に楽しめないのかもしれないが、読みやすい文体なのですらすら読め、だからこそ、衝撃も大きかった。
    久々に面白かった。

  • 浦賀和宏『ifの悲劇』角川文庫。

    実験小説のようなパラレルワールドミステリー。そして、週刊標榜のライター・桑原銀次郎シリーズでもあった。奇をてらった感が強く、現実味が感じ取れなかった点で小説としては失敗だと思った。しかし、ミステリーとしてはそれなりの面白さはある。

    北海道に住む小説家の加納豪が溺愛する妹の彩は婚約者の奥津の浮気を知り、自殺する。妹を死へ向かわせた奥津への復讐を誓った加納は奥津を殺害するも、遺体を車で運ぶ途中に交通事故を起こす。交通事故をきっかけに殺人が露呈した場合としなかった場合の二つの場合が交互に描かれ、やがて二つのストーリーは交わり、衝撃に真実が明らかになる。

  • パラレルワールドを描いてると思いきやですが、もう一息驚きを期待しちゃいました。

  • 出生の真相がはまらず。2パターンの流れが交互に入ることもあってどっちの話がわからなくなり、さらに数十年後?の話になるとページめくったのみ。

  • 主人公すら正しい答えを導き出すことが出来ず、読者のみが真実を知ることになるのかと思いながら読んでいた。パラレルで頭の中が構成されてしまったので、リニアとわかった瞬間、パニックになってしまい自分が一番真実がわからなくなってしまった。

  • あまり感心しない出来栄えと言いますか…特に最終章を読んでも驚くようなことはありませんでした…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんかやたらと会話文が続いて、登場人物がしっちゃかめっちゃかに交錯するものですから、印象の薄い登場人物とか忘れちゃいますよ!? きちんと頭ん中で整理して読んでいかないと混乱しますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、それにしてもパラレルワールド?的な構成も組み込みつつ、きちんとミステリ作品に仕上げるんですから浦賀氏も変わったというか…初期の、思春期特有の鬱屈したアレとかはもう無くなった感がありますねぇ…。

    「記憶の果て」とか、自分は青春小説として読んでいたきらいがありますから…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 「パラレルワールドをテーマにした小説を書きたいんです」
    (加納)

    犯行直後に目撃者を殺してしまった場合と目撃者を殺さなかった場合の2パターンで交互に話が進んでいく。後半からどっちがどっちの話か少し難しくなった。最後のエピローグでまとめがあるが…読み返したらまたスッキリするのかも。

  • 「もしもあのとき...」で分岐する二つのマーダーケース。
    復讐を計画した男がアリバイトリックの最中に
    (A.目撃者を殺してしまう)
    (B.目撃者を殺さずに済んだ)。
    どんどん乖離が目立ってくる二つのシチュエーションが着地点を想像させ、ifの世界に連れていく。

  • 初読の作家さんです。

    先入観という快速列車に乗せられて、違和感と混乱の残像を視界の端に感じつつ疾走。終着駅でご丁寧なアナウンスを受けている感じでした。各駅停車で始発駅まで戻る必要性を感じます。

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著者プロフィール

1978年神奈川県生まれ。98年、「記憶の果て」で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年刊行の『彼女は存在しない』が、書店員の応援を受け20万部を超えるベストセラーになる。同シリーズとして他に『彼女のため生まれた』『彼女の幸せを祈れない』『彼女が灰になる日まで』がある。

「2017年 『ifの悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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