- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047767
感想・レビュー・書評
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出だしがとにかく読みづらい
中盤以降はなんとかついていけそうで耐えた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖怪の気配が減りつつある、と一部の作家がその変化の兆しを感じとっていた。
不思議な事件が減り、猟奇的事件が増えたのだ。
おかしい、と作家と編集者が思う中、妖怪と思われる物が人々の目に見えはじめる事件が起きて…。
あらすじを書くのがむずかしい(笑)。
実在する作家も多数出てくる(しかもほんとに多い)ので、好きな人には楽しめるかも。
ただ、登場人物が多すぎるのとその登場人物の多くが京極さん特有の饒舌キャラなので(^^;、気をつけていないといろいろごっちゃになって大変。
最初は不穏な感じが出てきて進みもゆっくりだったけど、後半からスピードが出てきた。
でもまだ「序」。
最後の最後までたどり着けるか不安( ノД`)… -
京極夏彦はいわゆる『百鬼夜行シリーズ』(多分『京極堂シリーズ』といった方が通じるのだろうけど、こちらが正式名称らしい)しか読んだことがなく、特に今回は非ミステリ作品なのでどういうものになるのかな、と思っていたのだけれども。
正直、微妙。
まず第一にメタ設定。基本的にメタなものは好き、だと思うんだけれど、今回は雑誌『怪』の関係者がメインで描かれるので、一部のすごく有名な人以外はほとんどわからず、内輪ノリだなあ…と一歩引いた視点で読んでしまった。登場人物も多すぎるのではないか。
そして重要な人物の一人であるレオ☆若葉の口調とか思考とかが読んでて非常にイライラして(ウケ狙いで書いてるだろう部分がことごとく面白くない)、物語に入り込めない。
また、まあ全3巻の第1巻だから仕方ないのかもとも思うけれど、正直展開がかったるい。現代に妖怪が跳梁跋扈するという設定は面白いけれど、そこに至るまでの説明が長すぎる。自虐的に京極作品を『厚い』と書いているけど、長けりゃいいってもんじゃないんだよなあと強く感じた。『百鬼夜行』は色々蘊蓄とかで読み応えがあるけど、これはそれもなく多すぎる登場人物がだらだらと…という印象。
最後に一気にいろんな作家とか出てきて、急にスピードアップして面白くなったので続きは読むけれど、やはりこれは「妖怪馬鹿」向けの本なのだろうなあ、と思う。 -
2017/01/21読了
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2011〜12年に「怪」に連載された10章を単行本化。
半分くらいは出版業界の内輪ネタのような気がする。会社名も、雑誌名も、作者も含めた作家名も、(たぶん編集者名も)実在するが、「フィクションなので関係ないことにしておいてください。」と断り書きがある。
出たのだ、妖怪が。わんさか。
作中で水木しげるが、「見えないはずのものが見えるのはおかしい。」という。さて、どうなる。