- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047798
作品紹介・あらすじ
「お前たちのためじゃない。俺の仕事のためだ」
「外国人の反乱か。いいな。確かに現状はそういう感じになりつつある」
日本の誇る情報機関(便宜上「イトウ家」と呼ばれる)、そこには使役される猟犬(ルビ:スパイ)がいる。
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」猟犬たち。
ある者は望んで、ある者は脅され、その身を機関に捧げている。
外国人にもかかわらず、不本意ながら猟犬となった男が休暇を取ったその日、日本のまどろみは崩壊した――。
関西国際空港に新宿駅、日本の主要都市で起きる爆弾テロに銃撃テロ。“外国人の反乱”に、男が動く。
猟犬は、どの旗に忠誠を誓うのか?
現代日本を舞台とした、スパイ小説の新潮流!!
感想・レビュー・書評
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芝村ワールド感があんまり感じられなかったのが、残念。
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前作と違い期待外れかな
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スピード感あふれる中編。一気に読んで爽やか。
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82猟犬の國の第二弾!冷血なのか人間味があるのか、時間の流れもフッと超える軽やかさがいい。異国の少女とのクールな感じもさらに良かった。こうなったら第三弾に期待したい。
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便宜上イトウ家とよばれる、日本の情報機関。
そこで使役されるスパイをえがく。
日本に対する思い入れがない外国人なのに、日本のスパイとしてはたらく矛盾。
シニカルなモノローグ。
ペーソスが漂う人物設定や、敵対するおばちゃんなど、人物設定が魅力的でおもしろい。
「何事もない」がベストなはずなのに、次々と巻き起こる問題。
テンポもよくて、たのしい。
『猟犬の國』の続編で、『マージナル・オペレーション』シリーズともかかわりがあるよう。 -
外国人の顔をして日本語がうまい猟犬(スパイ)が,上からの曖昧な指示を受け銃撃戦や乱闘で活躍する話だが,迫ってくる敵を造作なく処理し,身内だったおばちゃん ゾーナを最終的には葬ってしまう.時々現れる親とのやり取りがクールで面白かった.行動の途中で拾った女の子アースラとの妙な共同生活もおかしい.脇役として40男や結婚詐欺師,家政婦,中華料理店主を巧みに操作するのが良かった.関空でのバトルが楽しめた.
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前作の猟犬の國よりドンパチ要素増しのスパイ物。
マジオペとのミックス要素が減ったので展開のテンポがよい