猟犬の旗

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
  • (4)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047798

作品紹介・あらすじ

「お前たちのためじゃない。俺の仕事のためだ」
「外国人の反乱か。いいな。確かに現状はそういう感じになりつつある」

 日本の誇る情報機関(便宜上「イトウ家」と呼ばれる)、そこには使役される猟犬(ルビ:スパイ)がいる。
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」猟犬たち。
ある者は望んで、ある者は脅され、その身を機関に捧げている。
 外国人にもかかわらず、不本意ながら猟犬となった男が休暇を取ったその日、日本のまどろみは崩壊した――。
関西国際空港に新宿駅、日本の主要都市で起きる爆弾テロに銃撃テロ。“外国人の反乱”に、男が動く。
猟犬は、どの旗に忠誠を誓うのか?

 現代日本を舞台とした、スパイ小説の新潮流!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 芝村ワールド感があんまり感じられなかったのが、残念。

  • 前作と違い期待外れかな

  • スピード感あふれる中編。一気に読んで爽やか。

  • 82猟犬の國の第二弾!冷血なのか人間味があるのか、時間の流れもフッと超える軽やかさがいい。異国の少女とのクールな感じもさらに良かった。こうなったら第三弾に期待したい。

  • 便宜上イトウ家とよばれる、日本の情報機関。
    そこで使役されるスパイをえがく。

    日本に対する思い入れがない外国人なのに、日本のスパイとしてはたらく矛盾。
    シニカルなモノローグ。
    ペーソスが漂う人物設定や、敵対するおばちゃんなど、人物設定が魅力的でおもしろい。
    「何事もない」がベストなはずなのに、次々と巻き起こる問題。
    テンポもよくて、たのしい。

    『猟犬の國』の続編で、『マージナル・オペレーション』シリーズともかかわりがあるよう。

  • 外国人の顔をして日本語がうまい猟犬(スパイ)が,上からの曖昧な指示を受け銃撃戦や乱闘で活躍する話だが,迫ってくる敵を造作なく処理し,身内だったおばちゃん ゾーナを最終的には葬ってしまう.時々現れる親とのやり取りがクールで面白かった.行動の途中で拾った女の子アースラとの妙な共同生活もおかしい.脇役として40男や結婚詐欺師,家政婦,中華料理店主を巧みに操作するのが良かった.関空でのバトルが楽しめた.

  • 前作の猟犬の國よりドンパチ要素増しのスパイ物。
    マジオペとのミックス要素が減ったので展開のテンポがよい

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。
その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。
小説の代表作に『マージナル・オペレーション』シリーズ(星海社FICTIONS、全5巻)があり、同作は『月刊アフタヌーン』でコミカライズが連載中。また、『マージナル・オペレーション』前史にあたる新シリーズ『遙か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)もヒット中。近年は多くの漫画原作も手がけている。
現在、世界観設定などを担当したブラウザゲーム『刀剣乱舞』が大ヒット中。Twitterアカウント @siva_yuri

「2023年 『マージナル・オペレーション [F3]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芝村裕吏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×