虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 277
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047811

作品紹介・あらすじ

妖怪が出現して暫くすると、相互監視や娯楽施設の閉鎖がはじまり、日本中が殺伐とした空気に支配されていった。「怪」関係者の一部は政府によって捕らえられてしまう。妖怪関係者は奪還を試みるが……。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!
    これはもう読む側も難しいこと抜きで馬鹿になってただ純粋に楽しんで読むのが良いかと。

    個人的に妖怪以外にも漫画、アニメのキャラとか怪獣とか出てきたあたりは最高にワクワクしました。
    まさかの豆腐小僧ちゃんも出てきて作者と歩いてる様はなんだか感動。
    そして、この人はどういうことなんだろう…ってずっと気になってた平太郎くんについても最後になるほどというオチがちゃんとついてた。

    ラストの水木先生には涙腺がゆるみました…。

  • 破と急の感想間違えちゃった。

    うーん。
    上巻中巻の面白さが嘘のように、次ページをめくるのが苦痛な、恐ろしいつまらなさだった。。
    余裕がなかったりギスギスしても社会は成り立つのだろうし、それが風刺だフィクションだ、って言うのも別に良いんだけど、バカが余裕が必要だっていうのも首肯できるし、じゃあ不満を持ってるのがいかんのですよというのも分かるが、やはり単純に不愉快だったなぁ。こういうフィクションがあふれだす系は読者を蔑ろにしたり馬鹿にしたり無視するのが作法だったりするんだろうか。余裕がない間抜けに、バカになれない愚か者に俺達がバカを見せてやらなきゃ、バカにならなきゃ、って言うのは良いんだけど、それを読ませてるのは、今まさに読んでるのは読者にほかならないんじゃないの? 出版不況やら表現規制やら安保だったり各種社会問題だったり有るだろうが、そういうのを全部「市民」とひっくるめられて、ヤツらはキチガイだ自滅だ愚か者だといわれて、気持ちいいはずは無かろう。
    妖怪バカ連中の馴れ合いがものすごく気持ち悪いし。
    やっぱ幕の引き方は難しいよなぁ。最後の方は良い感じにはなったけど。

    青嵐が出てきたことだけはココロから喝采ですよ。

  • 加藤保憲が実在したのではなく、フィクションの中からリアルの世界に人や物が進出するという現象が起こり、それらの中にたまたま加藤保憲がいただけというオチ。

    この作品に込められた想いは「妖怪を感じられるくらいのゆとりと無駄で時々少々害のあるもの=妖怪を笑って見ていられるくらいの遊び心がないと国が荒んで大変なことになっちゃうよ」ってことなのかな?
    無駄を削ぎ落とすという行為は合理的に見えて実は結構恐ろしい行為だもんなー。養老孟司さんも去年どこかで無駄なものをいらないものとする考え方は危険だ、みたいなことを言ってた気が。

    寝たきりの高齢者や障害者や子供を産まずに婆さんになった女性を差別するのも無駄を削ぎ落としたい心からくるものだ。石原慎太郎がモデルと思しきキャラクターを出したのも、そこらへんに理由があるのかな。

  • すばらしく面白かった。
    クライマックスのオールスター感。

  • ようやく完結。はたして日本は立ち直ることができるのか……とどきどきしながら読みましたら。
    ううむ……余裕のないのは嫌だけど。余裕だらけでもこれはこれで(苦笑)。何事も適度でないといけませんねえ。それにしても妖怪が好きだというだけでここまで「馬鹿」と言われてしまうとは。ま、必ずしも馬鹿が悪いわけではないようですが。
    大物実在人物がこれでもかって登場する中。平山夢明さんの邪悪さが群を抜いています。酷い。酷すぎる。でも納得できてしまうのは何故だ。さらに妖怪大戦争。妖怪じゃないものもいっぱい湧いての大騒動。鈴木光司さん、なんてもの出してくれるんだ! そりゃあ現代の人はこれが一番怖いかも?
    そして京極堂シリーズの読者には気になっていたあの人。やはりそういうことだったのか。とにかくおふざけお祭りモード満載の、楽しい作品でした。とはいえ、真面目な教訓も多少含まれているのかも。

  • やっとこの感じにも慣れてきまして(2巻から読んだから)、レオや平太郎や及川さんや、もうノリノリで大変愉快でした。細かいネタやら突っ込みなど、もうユートピアですね。残にょ、とこちらとどちらがほんとうのヒラヤマさんなのか。
    もう最後の東映アニメ祭り(?)な感じの版権フリー祭り状態が。こんな愉快な描写はそうそうないですよね。

    温泉がかわいくってねんねこ姫みたいな?、造りはディスコ探偵みたいな?。
    とりあえずラストは御大が遠くて泣けてしまいました。
    でもレオが何者かわからないかった、1巻で解消されるかな。

  • 滅びかけた国を憂えて妖怪馬鹿達が立ち上がる!といった話の進み方ではもちろんなく、妖怪馬鹿が馬鹿として馬鹿らしくも雄々しく行動していくとなんとかなったわ、みたいな結末でした。でもその間に繰り広げられる妖怪大戦争がもう、好きな人には辛抱たまらん感じで、本当に版権大丈夫?って思いました(笑) ほぼ分かっちゃう自分もどーよって感じではありますが。 そして最後の最後にあの方が全て持っていっちゃうとこも、らしくて良かったです。結局読む方も馬鹿なんでしょうねえ…。

  • めっちゃめちゃ面白かった!!ほぼくだらないし阿呆なことばっかりやってるしダジャレ多いし、なんだこのお馬鹿な小説は…と思ってたけど、パロディ盛りだくさんでくすりと笑えたし大戦争のところでは漫画や特撮のキャラクター、妖怪たちがたくさん出てきておたくとしてはとても楽しかった…
    けど最後は怒涛で、娯楽は全て無駄だって言い切ったあとでだけど無駄が良い、っていうのがすごく良かった…小説だってアニメゲームテレビだって何のためにもならないし無駄なものだけど、そういう無駄なこと、なんにもならないこと、それが大事だしそれが余裕なんだなあと思いました。わたしも常に馬鹿でありたいなあ。そして最後の水木先生のところではほろりとしてしまった…愛されてるなあ

  • 平山さんは妖怪かしら。

  • 最後はイマイチ。
    ただ「人生は無駄の積み重ねなんです。〜。仕事を効率良くこなして、余った時間で無駄を楽しむ。」というセリフは気に入った。無駄、余裕がなくなって世の中が荒廃する設定は面白いと思った。

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プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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