長く高い壁 The Great Wall

著者 : 浅田次郎
  • KADOKAWA (2018年2月28日発売)
3.21
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048290

作品紹介・あらすじ

日中戦争の最中。従軍作家として北京にいた流行探偵作家の小柳逸馬に、突然の前線要請が下る。万里の長城、張飛嶺で待っていたのは、分隊10名全員死亡という大事件。日中戦争の真実と闇が解き明かされる!

長く高い壁 The Great Wallの感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎氏の戦争ものでは「故郷」が秀作で涙なくては読めなかったからこれも期待して読んだものの、戦場ミステリーという訳の分からない分野で今一つ乗り切れない。
    それでも、浅田さんの筆力で読みだしたら戦線離脱できず、とうとう最後まで読んでしまった。

    北京から半日がかりの万里の長城、張飛嶺。そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。銃撃でもなく、傷病でもない、この事件の謎を解くべく派遣されたのは従軍探偵作家。関係者への聞き取りを進めていく内に明らかになる隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理・・・。作家は無事に事件を解決できるのか。

    ミステリーといっても事件の謎は副次的なもので、そこは浅田次郎、日中戦争における「戦争の大義」、「軍人にとっての戦争」とは何かを真正面から問いかける内容になっている。
    大義なき戦争のただ中にあって、将校は、兵士は本当に戦うべき相手を見失っていく。主人公の探偵作家の飄々としたなかにもすっとぼけた雰囲気に救われて読了したが、読後はむなしさだけが残る作品だった。

  • 浅田次郎はじめての中国ミステリーと帯には書いてあったけど、浅田作品わどれだってみんな一種のミステリーだと思うわな。まあ、本格ミステリーというわけではないけれど。
    読み始めて10行で涙がこぼれた前作『おもかげ』とは少々違って、淡々と浅田節で事件が語られていく。
    しかしまあ、最後の情景描写文は素晴らしいね「長城は星空に眠る龍のように鎮まっている。」

  • 日中戦争の最中。従軍作家として北京にいた流行探偵作家の小柳逸馬は、突然の要請で前線へ向かうことに。万里の長城、張飛嶺で待っていたのは、分隊10名全員死亡という大事件だった-。

    大義なき日中戦争、日本軍の内実、日本人と中国人の違いなどはわかったけれど、肝心のストーリーに全く魅力を感じなかった。ネットで本作の評価が高いのに驚く。
    (Ⅾ)

  • 日中戦争、万里の長城。流行探偵作家が、分隊10名全員死亡した事件の真相を解く。匪賊か仲間の計か。戦場ミステリとあるが、真相究明より、探偵の目を通しての戦争、戦争の実情、大義、軍人であることのくだりが印象に残った。

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