長く高い壁 The Great Wall

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 137
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048290

作品紹介・あらすじ

日中戦争の最中。従軍作家として北京にいた流行探偵作家の小柳逸馬に、突然の前線要請が下る。万里の長城、張飛嶺で待っていたのは、分隊10名全員死亡という大事件。日中戦争の真実と闇が解き明かされる!

感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎はじめての中国ミステリーと帯には書いてあったけど、浅田作品わどれだってみんな一種のミステリーだと思うわな。まあ、本格ミステリーというわけではないけれど。
    読み始めて10行で涙がこぼれた前作『おもかげ』とは少々違って、淡々と浅田節で事件が語られていく。
    しかしまあ、最後の情景描写文は素晴らしいね「長城は星空に眠る龍のように鎮まっている。」

  • 万里の長城で起きた事件を解明する軍隊の推理物になるんだろうか。事件より背景の軍、中国が興味深い。まぁ、実際はもっとドロドロして悲惨だっただろうが。一応主人公の従軍探偵小説家が謎を解くが、どうもしっくりしない。それまでの内容とやや矛盾と言うか、食い違いがありそうと言うか・・人間の二面性と言われてもなぁ・・
    作者としても事件より当時の中国を描きたかったんでしょうが、それなら甘い気もする。まぁ、読みやすかったし、視点も面白かったからいいか(笑)

  • クソ野郎どもに正義の人が個人的に制裁を加える大量殺人事件。クソ野郎どもの属性やその罪も正義の人の事も多くは語られず、戦時下の特異性を理由に、1部の人間だけでしゃんしゃん。語り口が面白いけど…

  • 組織の中の人。
    軍隊という割と極端な組織を例にとって物語を進める。
    でも、浅田んさんなら、もう少しおもしろくできたんじゃないかなぁって思ってしまいました。

  •  真実について、思っていたような中身ではなかったな。

  • 戦乱の中国と日本軍。これを書かせたら天下一の浅田次郎。
    面白くないはずはない、が、あまりストーリーに期待してもならない。日本軍の規律や清々しさを読む。

  • 2018/06/06-06/20
    ▶︎戦中外地で普通に行われていただろうことの異常性を明らかにした作品。戦争は善良な市民を狂気に走らせる。

  • 太古から民族と国家の戦争が絶えなかったヨーロッパ諸国に比べれば、単一民族であり、陸上の国境を持たなかった日本は、実に平和な国であったと言ってよかろう。何もまして和を尊んできたのである。そうした歴史が、そうであってくれれば良いと言う希望的観測を、いわば共通の国民性として形成したのであろう すべての命令は上から下へと、直線的に下達される。部隊行動に自由は許されない。しかも様々な法令が、将兵をがんじがらめにしている。いわばタテばかりでヨコのない社会だった 支那人から見た日本人は、倭い人だった 戦争が壮大な芝居に思えた。何十万もの兵隊が赤紙1枚でかき集められ、海を渡ってやってきて、物を食い、泣き笑い、少なからずが命を落とす。これまでに書き留めた供述は、そうした台本のほんの1部だった

  • この著者の魅力はウソをあたかも本当っぽく書くところだが、最近はウソ臭さがにじみ出ている気がするね。長年の愛読者には見え透いたウソ(笑)

    読者を見ていないのかね?自身の満足だけで終わっている感があります。

  • 万里の長城で日本軍の兵士たちの死体が発見された。
    戦死、ではない。
    軍属の探偵作家がその謎を解明するために派遣される。
    生き残りのやり手の実務家軍曹、刑務所帰りの一等兵、元銀行員の憲兵隊大尉、ヤクザあがりの伍長、中国人の大地主。
    それぞれの証言から藪の中の真実が浮かび上がってくる…
    浅田節は最小限に抑えられながらも隠し味として効いている。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。

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