- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048290
作品紹介・あらすじ
日中戦争の最中。従軍作家として北京にいた流行探偵作家の小柳逸馬に、突然の前線要請が下る。万里の長城、張飛嶺で待っていたのは、分隊10名全員死亡という大事件。日中戦争の真実と闇が解き明かされる!
感想・レビュー・書評
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久しぶりの浅田次郎作品。
好きな作家さんではあるのですが、語りを軸にされると途端に入り込みにくくなってしまうため、星2つ。
蒼穹の昴は大好きだけれど、珍妃の井戸になるとダメだったので今回もそのような感じです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
8月には戦争の悲惨さを忘れないために、このような本を読むことにしているけど、この本はかなりひねられた悲劇でした。繊細な文脈がなかなか頭に入って来ないので、辛かったです。
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浅田次郎はじめての中国ミステリーと帯には書いてあったけど、浅田作品わどれだってみんな一種のミステリーだと思うわな。まあ、本格ミステリーというわけではないけれど。
読み始めて10行で涙がこぼれた前作『おもかげ』とは少々違って、淡々と浅田節で事件が語られていく。
しかしまあ、最後の情景描写文は素晴らしいね「長城は星空に眠る龍のように鎮まっている。」 -
間伸び感があった。
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こんな軽快な文章も書く作家だったのか
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R4/7/3
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戦争の悔恨は根深く、首を垂れる。
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浅田次郎氏らしい作品。表に見えているものだけを信じては真実に辿り着けない。本人が口にしていることが本当のこととは限らない。人は平気で嘘をつく。自分のために人のために。辿り着いた真実は、人としてどうしても守らなければならないものだった。戦争という理不尽な世界で信義を通した物語。
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あっという間に読了。
後に残らないけど、読ませの浅田噺の巧さに感服。