さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド (角川スニーカー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048535
作品紹介・あらすじ
その能力(チカラ)は、戦うためのもの――?
幼少期に重力を操る能力に目覚めるも、怠惰で平凡な高校生に落ち着いた獅堂(しどう)ログ。ある冬の夜彼は、“最後の魔女”という運命を背負った少女・星降(ほしふり)ロンドと出会い惹かれ合う。
その年の夏。クラス一の美少女・木佐谷樹軍乃(きさやぎ ぐんの)に強引に誘われ、共に郊外へ向かったログは、「鉄塔に登った距離に比例してスカートの裾を持ち上げる権利」に釣られ、頂上の絶縁碍子(ぜつえんがいし)を目指すことに。はたして、軍乃の強引なアプローチの真意は……!?
感想・レビュー・書評
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【Bookwalker読み放題】超能力者の高校生男女と魔女の少女。そして"ドッペルゲンガー"との異能バトルに三角関係を交えたボーイミーツガール青春物語。異能バトルも面白いですが、少年少女の会話劇が秀逸でした。物語が目指すところがまだ分からず色々と謎が残るイントロダクションといった今回なので、この先どんな展開が待っているか読めません。続きが楽しみです。
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表紙とタイトル買い。
ライトノベルだが、最近のラノベっぽいクセはない。
魔女の少女と異能持ちの少年が出会って仲良く穏やかに暮らそうとするが、魔女の血や異能がそうはさせてくれない、というお話。
でも異能バトルのストーリーではなくて、何か特別凝った設定があったりイベントが起こるわけでもない。
人物描写というか、登場人物たちのコミュニケーションに主題が置かれている。
でも、これくらいでいい。
こういうフツーのラブコメが読みたかった。
最近のラノベは奇をてらいすぎ、奇抜なことしすぎ。
登場人物増やしすぎて描写しきれなかったり、設定追加しすぎて風呂敷たためなかったり。
そういうのはちょっとしたスパイスでいい。
あまり前面に出しすぎると途端に中二臭くなって、もうこの年では読めない。
私にとってはSFも同じ感じかもしれない。
登場人物も等身大に描かれていて自然。
一応ラノベだから、「キャラ」としての色付けはそりゃああるけれど。
彼らの苦悩とかやりたいことも見えてきて、愛着がわいてくる。
単純に萌属性を付加しまくれば1巻でキャラクターに惚れる人もいるけれど、そうじゃないんだよ。
「恋をすると能力は消えるの」
このセリフどきっとしたなぁ。
思春期限定、みたいなの好きだ。
2巻がもう出ているが、「○○になる!」とか「○○を倒す!」みたいなストーリーじゃない分、この先どんな話にでもなると思う。
きっとこの作品の続きを書くのは自由で楽しいと思う。 -
久々に昔ながらのスニーカーらしい本やった。
サイキックといいながら半分くらい魔女やけど、正統派ボーイミーツガール。
続きを読んでみたい。 -
青春爽やか異能力持ちラブコメだった。
しかしダブルヒロインか……(いやある意味3人?)
ヒロインが複数人いるとモヤモヤが溜まりがちなので不安要素なのですが、一巻の段階ではまだ大丈夫でした。わりと固定してたし。
今巻ラストを経て、某ガハラさんばりに攻めてくる彼女がどう出るかが今後のポイントだなあ。 -
『時載りリンネ』からのファン(まだ続編も諦めちゃいないが)で、本屋で新作を見かけてうれしくなってすぐ購入。
そのリンネに恋愛要素を入れて今時のライトノベルっぽくした感じか。きっと続きが出るだろうから今後も楽しみ。