さよなら、サイキック 2.愛と解放の地図 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048542

作品紹介・あらすじ

あの日を最後に、ぼくの能力(チカラ)はなくなった。

夏は終わり、ロンドは中等部に編入し、ぼくたちの賑やかな二学期は始まった。朱音儀(あかねぎ)チヅルという新メンバーを迎え沸く能力者サークル『リア充ブレイカーズ』はしかし、元・能力者の少女蒔田(まきた)ヒルガオの告白によって再び揺れ動く。「恋をして幸せになると、わたしたち能力者は力を失うの」しかし、ログの能力は健在で……。
一方ロンドは、星降(ほしふり)の正統な後継者として魔女会合へ臨むのだが――。

感想・レビュー・書評

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  • 【Bookwalker読み放題】超能力とは何か。なぜ恋をすると力が失われるのか。ロンドが星降の正統な後継者と認めさせるために魔女会合に臨むエピソードを中心に、そんな主題が深掘りされる今回。「ロンドが好き」と言うログの能力が失われていないということは何を意味するか。ログが次第に自分の真の気持ちに気付いていく、すなわち思春期の少年の心の成長を描かれているのがとても刺さりました。タイトルを回収するエピローグですが、能力を失うことへの寂寥感は全く無く少年少女が未来を向く爽やかさに満ちており、総じて素晴らしき青春物語だったと思います。

  • とにかく爽やか。
    やはり最近のラノベとは違うよなぁ。
    一昔前のジュブナイルっぽい、懐かしい感じがする。

    1巻がかなり良かったので、続刊で変な舵取りしてくれるなよ、と願っていたのだが、心配は無用だった。

    「恋をすると能力を失う」という事実を突き付けられたものの、ログはロンドと軍乃に対する気持ちがはっきりせず、能力も消えないまま。
    三角関係の恋のゆくえは?というところだが、最終的にログが選んだ答えは、あれはどうだったんだろう?
    その先が気になる。

    ロンドがなぜ魔女になりたいか、その理由が良かった。
    ベッドで寝ていた頃の自分への復讐。
    1巻で「ポジティブレイブ」という表現があったが、これだけ前向きな力に溢れたキャラクターはそうそういないと思う。

    「とにかくここがいい!」というのはあまりないけれど、全体的な雰囲気が私にすごくフィットしていた。
    惜しむらくはあっさりしすぎていること。
    だらだらと長くなっていくのは嫌いだが、4、5巻続けてもよかったかもしれない。

    魅力を上手く伝えられなくてもどかしい。
    私の部屋の本棚にはお気に入りスペースがあって、そこに入るのは確実なのだが……。

  • 新キャラも出て続いてくれるんかと思いきや、終わってしもた。
    これは、もったいない気がするわ。

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