- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048856
作品紹介・あらすじ
冒険者に追いかけられ、私は不運にも迷宮最下層に転落…。そこは上層にはいなかった凶悪モンスターの巣窟だった! 上層に戻るため蜘蛛糸を駆使して巣を拡大していた私にアイツが襲い掛かってきた!!
感想・レビュー・書評
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猿が非常にキモイな。
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喋りとか突発的な行動がアホっぽいけど、蜘蛛子さん普通に賢いと思う。
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お釈迦様なんていないから、蜘蛛は一匹上を目指す。
クリフハンガーな一巻のオチ(※結局落下しました)からスタートな二巻です。
まず襲い来る敵は蜘蛛の天敵ともいえる蜂の大群、と思いきや今までの敵が霞んで当然の大敵「地龍アラバ」と二度に渡る邂逅を果たすことになります。
相対値でも絶対値でも、主人公が最大の恐怖と最高の壁を認識することになったのは自明、まさに節目の巻ですね。
この漫画、節目しかねーよ! という意見は置いておいて、序盤の彼(たぶん)が主人公と並んで作品の顔を務めたのは厳然たる事実だと思います。
文章、それも羅列という性質を加えて表現した彼女の恐怖をいかに表現するか、漫画は嵐の後を描写することで疑問や期待その他諸々に応えてくれたと信じます。
しかし、主人公謹製、橋の構造は素晴らしいなあ。
こっちは糸を使った主人公の蜘蛛織物製品が目に見える分、わかりやすさ、心なしか華やかさを増しているようです。
事実、序盤は蜘蛛糸が一番活躍した一幕でしたもの。
とは言え、この巻だけでも盛だくさん。
上層から下層に落下したことで敵の強さが跳ね上がり、逃げ隠れするなかで食をつなぐ暗殺ライフの幕開け、マスコットことタニシ虫との出会いと別れ、そして猿にストーキング&返り討つぜ?
……半分ふざけましたが、これらイベントをこなしながら今後必要になってくるスキルの情報を読者に叩き込んでくるのですからかかし朝浩先生はただものではありませんね。
要所でアクション取ってくれるからかな?
そして、最序盤の総決算。
ここまでに得たすべてを叩き込む総力戦です。
主人公の強靭な精神をもじわじわ削っていくとんでもない長丁場、原作で言うところの「地上100メートルの攻防戦」パートを描き切ってくれました。
一巻のゲジとは違ってコピペで増やせないのに、無個性なサルどもが無数に襲いかかって来るという悪夢のような戦いです。
終わってみれば、どんな強敵相手だろうと全滅するまで逆襲するって生態は、群れでなく種全体の保全という戦略があると解釈すれば納得できるものの……。
そんなん戦ってる主人公も見てる読者もわかりませんよねー。この戦いの決着が三巻まで持ち越しだなんて。
で、ごめんなさい。
一巻の時には説明し忘れましたが、ちょちょっと原作者による書き下ろしのミニ小説(3P)とか書籍版イラストを担当されてる輝龍司先生によるミニ漫画(1P)が毎回ついていたりするんで、おまけも目当てのひとつにしてもいいかもしれません。 -
蜘蛛VS猿。
デカさの差と絶望感がスゴい。