口入れ屋おふく 昨日みた夢 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 54
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048948

作品紹介・あらすじ

亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。色気より食い気、働きもので気立てのよいおふくは助っ人女中として奉公先に出向き、揃いもそろって偏屈な雇い主たちに憤慨したり同情したり。一筋縄ではいかない人生模様を目の当たりにするうち、自分も前を見て歩いていこうと心を決める――。市井人情小説の名手が渾身の筆で描ききった江戸のお仕事小説。単行本未収録の短篇「秋の朝顔」併録。

感想・レビュー・書評

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  • まず…この作品は文庫で読んで欲しい。単行本未収録作品が掲載されています。

    江戸市井人情物の新展開、なんと江戸時代の「派遣小説」である。エエとこ目をつけるわ宇江佐先生。

    つましくも明るく明日に希望を持つ庶民の暮らしを描く市井人情物。読者層は、現代を一生懸命生きる中でのしんどさつらさを読書で息抜きしようとしている人たちである。であれば、それこそ江戸時代の派遣会社(口入屋)なんてのはうってつけである。
    しかも主人公は、色んなやっかいな事情で1年間の派遣期間を全うできない派遣社員の代打を請け負うという苦労人。前の旦那は店の金を持ち逃げして行方をくらました20代のバツイチ、食べるのが趣味…。読者層の食指をそそるにもほどがある(笑

    続き読みたかったなぁ、毎度毎度作者の逝去を残念に思う。

  • さらっと読めた時代小説。主人公と周りの人も、サラッとした感じ。

  • 201611/きっと長く愛されるシリーズになったであろうと思えて残念。

  • 2016.12.14

  • 2016.12.4
    闘病のさなかに書き継がれた渾身作!
    江戸の風情がすぐそこに感じられる。
    冒頭からおふくと父親、その双子のおじの家族が生きづき、毎日を丁寧に生きている。
    一気読みする面白さ。

  • シリーズ化前提だったのだろうな。

    で、この本の最終話が次巻の1話目だったりしたのだろうな。

    続きはどんな展開になったのだろうか。
    いろんな伏線もあるっぽいし。なんとも惜しい。
    良質な市井ものシリーズのひとつになっただろうに。

    返す返すもなんとも寂しい。

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プロフィール

1949年函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味豊かな時代小説を得意とし、著書は「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなど、多数。2015年11月、惜しまれつつ、没。

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