最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 862
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048955

作品紹介・あらすじ

兵庫県芦屋市。夜から朝まで営業中の定食屋「ばんめし屋」は、
元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで元気に営業中。
急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は三人での京都旅行を提案する。
京都では、海里の俳優時代の後輩・李英(りえい)も合流。
彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。
後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり……。

じんわり泣けるお料理青春小説第7弾!
いつものレシピに加え、ロイド目線のショートストーリーも収録。お得感満載です!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は夏神、海里、ロイドの京都旅行のお話。
    それと黒猫の幽霊のお話。
    「別れが悲しければ悲しいほど、その方と幸せな時間を過ごしたということ」
    …ロイドの言葉が素敵。
    プロローグとエピローグの、思い出のお弁当のお話が、じんわりと心に響く。

  • 夜だけ営業の定食屋〈ばんめし屋〉を舞台にした、幽霊がらみのドラマシリーズ第七作。
    とは言え、今回はお店のシーンは殆どなし。

    海里の芸能人時代の後輩・季英に頼まれ便利屋バイトの助っ人中に黒猫の幽霊に出会う。
    動物は邪心がない分泣ける。子供の頃の約束を守ってずっとそばにいてくれるなんて。

    一方で夏神が冬山で亡くした彼女が最期にどんな想いだったのか、最後まで夏神を信じて逝ったのか、それとも裏切られたと思ったのか、気になる。
    猫と比べてはいけないものの、幽霊でも良いから会いたいと願う夏神の気持ちも分かる。
    幽霊が現れやすい〈ばんめし屋〉ですら彼女は来ないということは、無事に成仏したと良い意味に取って良いのか、それともいまだ山でさ迷っているのか。
    その辺が今後シリーズの軸になっていくのだろうか。

    シリーズが進むに連れて季英の登場が増えてきた。これはやはり海里が芸能界復帰する伏線なのか。それを予感しての夏神の不安なのか。
    個人的には海里と夏神とロイドのトリオはずっと見ていたいのだけど。

  • 兵庫県芦屋市。夜から朝まで開店の定食屋「ばんめし屋」は、元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで営業中。急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は3人での京都旅行の提案をする。京都では、海里の俳優時代の後輩・李英も合流。彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり…。じんわり泣けるお料理青春小説第7弾!

  • ロイドが活躍。
    少し物足りない感。
    うーむ、一気に読んで飽きが来たか?

    2023.9.16
    158

  • 猫が出てくるとは~~~~。
    すごくよかったな。新展開。
    最後のロイドの一人でできるかな。のオマケもすごくよかった。

  • メッチャ面白かった☆
    とっても切なかった!

  • 今回も悪人は登場せず、ほんわかと優しい気持ちで読み終わりました。なぞの穴あきカードとオルガニートの組み合わせなど、いろんなことがちょっと出来過ぎ?という感じもあるけど、突然亡くなってしまった若者が「なくなったと思っていたものが全部帰ってきて、寂しくなくなった」と結果的に自分の死を受け入れることができたのは悲しいけれど良かった。ドーナツ誰か作ってくれないかなー。
    毎日食事を作る身としては、料理にいつも惜しまない愛情と手間をかけられる夏神さんがうらやましいです。
    あと、ロイドが「別れが悲しければ悲しいほど、その方と幸せな時間を過ごしたということになりましょう?大切な方との出会いは幸せ、その方との別れがつらく悲しいのも、また幸せなこと。だからこそ、よき出会いと言えるのではありますまいか。」と言ったのが印象に残った。いいこと言うじゃん、ロイド!

  • 今作はちょっと料理色が薄まった感じ。
    あらすじ(背表紙より)
    兵庫県芦屋市。夜から朝まで開店の定食屋「ばんめし屋」は、元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで営業中。急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は3人での京都旅行の提案をする。京都では、海里の俳優時代の後輩・李英も合流。彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり…。じんわり泣けるお料理青春小説第7弾!

  • 今回は、食堂3人組で2泊3日の京都旅行に。2日目の川床でのお昼ごはんに、李英くんを呼んだ。李英くんは、俳優修行の一環として、多種多様なアルバイトをしている。一番楽しいのは、今やっている便利屋と。

    旅行から帰り、しばらくして、李英から、海里に電話が。便利屋の仕事で、人手が足りなく手伝って欲しいと。丁度休みだったので、行く事に。
    それは、交通事故で亡くなった人の遺品整理だった。店長も一緒に3人で片付ける予定が、他の現場の事故で、李英と海里の2人でやる事に。大変だったし、1日で終わらず、翌日もやる事に。
    そして、海里は、気になる遺品を店長に渡しそびれて、持ち帰ってしまったら、猫の霊もついて来た。
    猫の霊と、亡くなった飼い主を会わせて、成仏させる物語。

  • 晩飯屋で京都に旅行。

    その後、猫と急死した飼い主を合わせるために思い出のドーナツを作る。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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