最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 761
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041048979

感想・レビュー・書評

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  • 毎回感動とお腹がすく。
    今回もおもしろかった。

  • 今回のお客さんは未練がわからない…とは…?となりながら境遇に胸が詰まり心を寄せようとする海里の優しさと家族と過去に向き合おうとする勇気と真面目さに背中を押された。
    巻を重ねるごとに登場人物の新たな面や成長が見られて心地いい。文章が読みやすくてするする頭に入って行く

  • 面白かった☆

  • シリーズ進むにつれて、幽霊要素いる……?
    などと思ってしまってたけど、本巻読んだら
    自分でもびっくりするくらい泣いてしまった
    この世に何も未練がないと言っていた幽霊の塚本くんの
    エピソード、すごく悲しかった。
    なんでだろ……

    夏神さんの話も少し進んでます。

    いいひとしかおらん……

  • 前述の通り、数年ぶりに再熱した読書やけど、読みかけてたシリーズものは
    「どこまで読んだっけ?」
    状態。
    この話も、なんとなく読んだような気がするけど、再読でもいいや、と、思って借りた。
    案の定再読やったけど、めちゃくちゃ面白かった…。

    先日読んだ「ハケン飯友」は、前半部分(の地文)が
    「妙にコマギレ文章やな?」
    と、思ったけれど、やっぱりこの話はコマギレ感はなかった。あの話は対象の読者がお若いのかな?

    それにしても面白かった…。奈津さんの過去の話は半泣きになったし、最後のマカロニサラダと塚本くんのエピソードもやっぱり半泣きになったし、夏神さんのエンディングもよかった…。

    他者が、奈津さん、塚本くん、夏神さんへ向ける好意がわたしの涙腺を刺激するんやなと思った。
    著者の表現するこういった間接的な好意がとても好き。押しつけがましくなくて、くどくなくて、でも、わたしのなかの柔らかいところをぐぐっと抉ってくるね。

    海里くんはどんどん料理がうまくなるね。すごいなあ。ガパオ的ライスもおいしそう。あるもので何とかする、というのができる時点でかなりの料理上手やで。

    次作も読んでるような気がするけど、とりあえずまた予約した。
    面白い。読書を再開するなら著者のシリーズで、て思ってたけど、思ってた以上に面白くて加速度級に読書が最熱してる。楽しい。

  • ?久しぶりのお客さん
    ?心の旅
    ?心を包む
    ?旅の仲間
    ?見えないけれど、そこにあるもの
    、わだかまりも解けてきた海里がこれまでなかなか聞けなかった家族の本音を聞くシーンは、誰しも何らかジーンとくるものがあるように思う。私ももっと母に思いを聞いておけば良かったと思うし、身近だからこそ話して分かり合いたいと思った。

  • ■ 1836.
    〈読破期間〉
    2018/6/3~2018/6/5

  • 夏神さんがさぁ…性癖に刺さりすぎてさぁ…。

    身体デカくてゴツくてワイルド系イケメンなのに、すぐカミソリ負けする柔肌で繊細で泣き虫で寂しがり屋ででもケンカ強いとかホント可愛すぎて…夏神さんがヒロインって事で良いよねもう…

  • 【最終レビュー】

    先月下旬―紀伊國屋書店店頭・新刊文庫棚にて確認済。

    シリーズ最新刊(第8弾)予約著書・図書館貸出。

    ー目次ー

    *プロローグ

    *一章:久しぶりのお客さん

    *二章:心の旅

    *三章:心を包む

    *四章:旅の仲間

    *五章:見えないけど、そこにあるもの

    *エピローグ

    《今まで以上に『完成度』が究極に高かった》

    本日、数時間前に既読。一番真っ先にこのことをつくづくと感じ入っていました。

    [懐深さのある『故事・諺』]

    随所に挿入していることで、物語全体を通して

    〈硬軟さのバランスがとれた描写〉

    今作において、これが特にポイントが高かった。その度、どういう意味を持つのかも同時進行で調べながら。

    [出生の秘密のハンデ・偏見をかいくぐりながら、殻に閉じこもらず、自分の力で前を向いて切り抜けてきた、メインの登場人物・紅一点の女性の『切実なる想い』]

    [懐かしい風味を漂わせながら『記憶・味・匂い』にまつわるエピソードの数々]

    [名前に込められた真の想い]

    [生身の経験そのものは、時が経っていても、必ずどこかで活きること]

    [何かに気づくこと→変化として=自分との最近の共通項として、改めて、大いに励まされたポイント]

    [見知っている地域のあらゆる場所=JR芦屋駅前・岡本界隈・甲子園・三ノ宮]

    [一人一人の登場人物それぞれが抱えている『心底の機微』を通して伝わってきたもの]

    これらの一つ一つが交錯しながらも、不思議に、しんみり、込み上げるものを感じながら、エピローグにおいては、涙を浮かべながら読み進めました。

    《品のある、味わい深い『日本語の独特の「言葉(=言霊に近いといってもいいぐらい)の力」』》

    今作はただ、これに尽きます。

    ◇第7弾までの既読レビュー

    何故、このシリーズに思い入れがあるのか。前作までのレビュー内で度々書いてるので、今回、説明書きは省きます。

    各シリーズのレビューは以下にて…

    『前作(第7弾)=前半部分・京都編の流れ』がありました。

    *第1弾:ふるさととだし巻き卵(15.9既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041020565

    *第2弾:小説家と冷やし中華(15.10既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041020573

    *第3弾:お兄さんとホットケーキ(15.11既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041020581

    *第4弾:刑事さんとハンバーグ(16.1既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041033721

    *第5弾:師匠と弟子のオムライス(16.1既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041033705

    *第6弾:旧友と焼おにぎり(16.12既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041033713

    *第7弾:黒猫と揚げたてドーナツ(17.2.22既読)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041048958

著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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