- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048993
作品紹介・あらすじ
天国から届くカードには 母の愛が生きていました。
紀子は引っ込み思案な小学3年生の女の子。研究者の父・宗一郎、優しい母・芳恵、やんちゃな弟・正夫と幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、芳恵が病に倒れてしまう。
芳恵は余命宣告を受けながらも必死に病と闘い、紀子の10歳の誕生日に家族で出かけたピクニックで、
「毎年誕生日にバースデーカードを贈る」と子どもたちに約束した。
そして1年後、父や弟と懸命に生きる紀子に、天国の芳恵からバースデーカードが届く……。
20歳になるまで1年に一度届く優しい母のメッセージに、時に笑い、怒り、涙しながら成長していく紀子 。
そして大人になった紀子が決断したこととは…?
世代を超え女性の胸を打つ母と娘の愛の物語!
感想・レビュー・書評
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亡くなった母から20歳になるまで誕生日に届くバースデーカード。
幼い時は待ち遠しくて嬉しく、思春期には少しばかり鬱陶しい。そして大人に近づいた時期は、素直に母が恋しい。
まるで、生きている母と子の関係のようで。
手紙の中の母の思う様な自分になれているのか、自分と違う母を羨んで、卑屈になってしまう紀子の気持ちもよく分かる。10歳の自分を知る母は、どんな私に成長して欲しかったのだろう?聞きたくても、もう母はこの世にはいない。きっとその現実に寂しい思いをしてきたはず。
母の立場になって、死が目前に迫った時に二人の子供に何かを遺してあげたい、言葉を届けたいという気持ちは痛いほど分かる。きっと手紙を書きながら「この歳のこの子に会いたい、この目で成長を見たい」と思わない時は無かっただろう。楽しい時は一緒に喜び、苦しい時は1番に味方になって支えてあげたい、母としての当たり前の事をずっとしてあげたかっただろう。小さなバースデーカードに想いを綴りきれず、ママは辛かったろうな。
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よくある話ではあるが、親心の行き着く先は皆同じということだろう。親が子に願うことは子供の幸せ、伝えたいことは無限の愛、そしてもうひとつは読んで感じてほしい。感涙の素敵な一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
引っ込み思案な小学3年生、紀子の母、芳恵が突然病に倒れた。芳恵は余命宣告を受けながらも、紀子の10才の誕生日に家族で出かけたピクニックで、毎年誕生日にバースデーカードを贈ると子どもたちに約束。そして1年後、父や弟と懸命に生きる紀子に、天国の芳恵からカードが届く…。20才になるまで1年に一度届く優しい母のメッセージに、時に笑い、怒り、涙しながら成長する紀子。世代を超え女性の胸を打つ母と娘の愛の物語。 -
自分も幼い頃に母を亡くしたので、主人公にとても感情移入できました。
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内容がめちゃくちゃ薄い。これくらい薄いとそりゃ映画にしやすいよなって感じ
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終盤とっても泣かされた。
何を伝えればいいかわからないときは黙るのがわたし。
でも、思いを正直に伝えるって大切なことなんだな。 -
三葛館一般 913.6||YO
長く生きられない病に罹った母・芳恵は、9歳の娘・紀子に20歳までのバースデーカードを遺す。そこには、初恋や初キスの後押しだったり、お願い事だったり、娘の成長した姿を見られない事への母の葛藤が書いてあったり・・・紀子は、そんな母からのメッセージに振り回されたり、喜んだり、涙したりしながら成長していく・・・母と娘と家族との心温まるストーリーです。
紀子の幸せを願う深い愛情とやさしさが込められ、どんなときも紀子に寄り添い続ける母・芳恵の温かいメッセージに、読んでいるうちに思わず涙が溢れたり、心温かくなりながら一気に読み進みます。
大切な"もの"はいつか無くなってしまうのだろうけれど、大切な"こと"はずっとあり続けるということを強く思えたり、家族の温もりを素直に感じられる一冊。10月22日から映画版も始まっているので、映画を観る前に・観たあとにぜひ読んでみてください!
(かき)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=86587 -
天国のお母さんから毎年届くバースデーカード。
まぁ、ありがちな設定よね~・・・と思ってたのに、うっかりじんわりきてしまった!w
やば~、歳取ると涙もろくなって、いけないわ~ww
お母さん役、宮﨑あおいちゃんで10/22から映画公開で~す♡