暗殺競売 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049013

作品紹介・あらすじ

――殺りたい仕事がきっと見つかる。殺し屋.comへようこそ――

暗殺仕事専門のオークションサイト「殺し屋.com」。
誰でも匿名で殺人を依頼(出品)することができ、誰でも落札したら暗殺仕事でお金を稼ぐことができる。
ただし、仕事の失敗は、いかなる理由があっても許されない――。


刑事でありながら副業で悪党を狙った暗殺を請け負う佐分利吾郎。
認知症の老人に成りすまして「殺し屋.com」のアカウントを乗っ取り、殺し屋となったホームヘルパーの女。
暗殺成功率100%で伝説と化した凄腕の殺し屋ジャッカル。
そして、ある少女の依頼をきっかけに、暗殺を斡旋する<組織>へと肉迫する探偵。
金を稼ぐために暗殺仕事に手を染めた「殺し屋」たちは、転がるように窮地に追い込まれてゆく。
そして迎える、衝撃の結末とは。

日本ホラー小説大賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、史上初の3冠を達成した異才が放つ、
一気読み&二度読みたくなること間違いなしの、殺し屋エンタテインメント!

「ぞっとするような生々しい暗黒世界へと読者を誘う快作だ」 ――書評家 大森望氏

*本書は『殺し屋.com』を改題の上、文庫化したものです

感想・レビュー・書評

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  • ー殺りたい仕事がきっと見つかる。
            殺し屋.comー
    これだけでもうワクワクしてしまう私は、もう曽根作品なしでは生きていけなくなってしまったのかもしれない…

    4話に分かれてはいるが、2話目を読んだ時点で最初はあー繋がってる訳ではないのか〜…と思ったけど!けど!実は全てが繋がっていて ラスト、エピローグで驚かされる そして2話目も実は関係していることを知ってしまう
    ものすごく巧妙な作りだ…

    全てを分かった上でもう一度読みたくなる

    これで曽根作品は5つ読んだけど、どれも満足感が高くて 早く次の作品を!とそわそわしてしまう 次は『沈底魚』を読もうかな〜ワクワクするぅ

  • 面白かった。ラストに向けて流石の展開。ブラックユーモアのある話を書かせたら一級品ですな。

  • 曽根圭介『暗殺競売』角川文庫。

    四話から成るブラックな連作短編集…

    かと思っていたら、最後の最後に予想を覆す、大仕掛けが待っていた。なかなか面白い作品。

    副業で殺しを請け負う刑事の佐分利吾郎、認知症の殺し屋に成り代わり、殺しを請け負うホームヘルパーの女、伝説の殺し屋・ジャッカル、闇の組織を追う探偵の君島を主人公に四つの物語が展開していく。

    『鼻』『沈底魚』という初期の傑作の後、『本ボシ』『藁にもすがる獣たち』といった首を捻るような凡作が続いたが、久々に面白い作品だった。

  • この人の本は本当にどれも面白い!短編集だがラストで色々と繋がるのがまた見事。ただ、私はこの本の元本を読んだことがあったらしい……。文庫化に際し改題されたために気づかずまた買ってしまった。しかしすっかり内容を忘れていて楽しめたので良しとする。

  • 殺し屋さんたちの連作短編集。面白かった!ラストに驚き!!

  • 短編集のように見えて、実は繋がっているオムニバス作品。(2話目だけは繋がってないか)
    最初の刑事は実は副業で暗殺をしていてーーというところから始まり、なかなか濃いキャラクターが出てきて面白かった。このまま続きを見たいくらい。
    2話はラスト報われないけど、まぁ因果応報かな…という感じ。
    3話は一番ハッピーエンドだし、読んでいてスッキリした。
    4話は探偵の話になり、組織のことを暴こうとしているがミスって逃亡劇を続けて・1話と繋がっていく。
    あ、これさっきの話で見たなってなって戻ったりして、謎が明かされていく感じが面白かった。
    ただ最後妄想癖?なのか釈然としない終わり方だった…結局君島の話はどこからどこまでが本当なんだろう?そこをあえて明かさないのが粋なのか…?結局戸倉日奈子は何者だったのだろうか…
    自分は全ての謎がはっきりして、スッキリするのが好きなので−⭐︎1で。それ以外はきれいに話が交錯していて、読んでいて面白かった。

  • 綺麗にまとまっていて
    驚かされるし、手軽にもさ読むには
    いい。
    海外の殺し屋モノとは
    空気感が違って新鮮

  • 暗殺専門サイトをめぐる4つの話
    1,3,4話が微妙に絡んでるんだ。
    2話は異質でいちばんブラックなラスト。
    1話の終わりは酷すぎる、って思ったら4話にも絡んでた。

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著者プロフィール

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。漫画喫茶の店長などを経て執筆活動を開始。2007年「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、同年『沈底魚』で江戸川乱歩賞を受賞。09年「熱帯夜」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2011年『藁にもすがる獣たち』で第2回山田風太郎賞の最終候補作となる。トリックの効いた異色の作風で注目されている。

「2017年 『暗殺競売』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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