dele ディーリー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 300
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049037

作品紹介・あらすじ

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。
『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!



『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。


『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、
今だからこそ書き得た新たな代表作。

≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

感想・レビュー・書評

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  • 顧客の死後に
    パソコンやスマートフォンなどの端末の指定データーを消す、
    という代行業。

    いまどきの職業だわと思うけれど
    、本当に亡くなっているかというのは実際に確認に足を運ぶ。
    そして、デリートする作業は人がする。

    そこは人がするんだぁと思った。

    お仕事的には事務的にサクサク削除が
    本当のとこなんだろうけれど、
    人が関わるとどうしても感情が生まれてしまうから、
    関わらずにはいられなくなる。

    面白かった。

    ケイの過去も、祐太郎の事情を知りたくなった。

  • いいお話でした。結局ケイの謎が残る結末となったのでそこは続編に期待かな。

  • パソコンやスマホなどの誰にも見られたくないデータ。それを自分の死後に内密に削除してもらえる、というサービスを描いたミステリ。まさしく今どき必要そうなビジネスだなあ、という印象です。
    しかし。そのデータは本当に消してしまっていいものなのか。依頼人の望みであったとしても、遺される人たちにとっては必要なものなのではないか。そんな葛藤に悩まされ、データの意味を探る主人公たち。明らかになる謎は、ほとんどが心優しいもので穏やかな読み心地の作品でした。主人公ふたりのキャラクターも魅力的です。いずれの物語も、依頼人の望みを守りつつも一番良いと思える解決方が取られているのがとてもきれい。
    お気に入りは「ロスト・メモリーズ」。一番意外なところから謎の真相が出てきたなあ、という印象でした。「ドールズ・ドリーム」もいいなあ。

  • 自分が死んだとき、消してほしいデジタルデバイスってなんだろう。
    世の多くの男性諸君はあんな画像やこんな映像の数々だろうか。それともSNSのログか。
    けれど、誰にも見られたくなくて消し去るデータではなく、消し去ることで残したい、もしくは残るモノもあるのだ、としみじみ。
    ケイと祐さんの「dele.life」はそんな消すことで残るモノたちを私に見せてくれた。
    ツンデレなケイと、純粋で素直なフリーター祐さんの名コンビぶりも心地いい。ケイの姉やら祐さんの幼馴染みやら猫のたまさんやら、出て来る人(猫)たちの今までも今後も気になるし、なによりみんなを、愛しちゃいそう。

  • 『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
    真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

    所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
    「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
    誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

    新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
    淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

    詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
    依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

    この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
    そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。

  • ドラマ化を知ってから文庫本で読みました。
    菅田将暉と山田孝之の主演が決まっていてあてがきで書いたとどこかで読みましたが、登場人物は二人そのまんまでした。
    文章も読みやすく、先も簡単には想像できず、つづきが気になってしょうがなかったです。
    ラストでは裕太郎の過去もわかり、続編も楽しみです。
    発売日に買って読もうと思います。

  • 自分の死後、パソコンや携帯のデータを削除するよう依頼しておく。
    依頼者と業者である圭司と祐太郎の話。
    私のデータ、ブクログの感想なんてみられて困りはしないしなぁ
    消さなきゃならないような秘密はないなぁ
    変顔の写真とかでさえどうでもいいし。
    自分のためというより、周りを傷つけないために必要な人もいるのかも。

    知らなかったけど、7月から連ドラなんだ!
    山田孝之、菅田将暉、なるほど、違和感ないキャスティングで面白そう。

  • 現代ぽい作風が意外と楽しく読めた。
    そして、時々考えさせられたり。

  • 死後、誰にも見られたくないデータをその人に代わりデジタルデバイスから削除する会社「dele.LIFE」の所長・坂上圭司の元で仕事を始めた真柴祐太郎。指定した期間パソコン、スマホが操作されない場合、依頼人の死亡を確認後データを削除するのだがー

    ◆実はだいぶ前に登録して何度か借りてきてるのにいつもリクエスト本に追われて未読返却数回、もっと早く読めばよかった、私のバカ!!事務的に機械的に「死亡確認→削除」しようとする圭司と、できれば解決したい祐太郎のそれぞれの仕事有能ですげぇカッコイイ!!

    ◆殺害された依頼人・新村拓海のスマホがなく電源が入らないためデータが削除できない。部屋を訪ねるとー【ファースト・ハグ】
    「自分のほうが有利だなんて、どうしてそう思ったんだ?」圭司カッコイイ!惚れるやん!からの祐太郎も素敵!

    ◆所長の姉、弁護士の舞から紹介された依頼人、大手ゼネコン取締役安西達雄の死亡確認に葬儀に参列した祐太郎。その焼香の時にー【シークレット・ガーデン】
    あー…切ない…きっと、そうであって欲しい、もう本当のところはわからないけれども。

    ◆依頼人・和泉翔平の死亡確認に職場の携帯ショップを訪ねた祐太郎。その聞き込みから家を訪ねるとー【ストーカー・ブルーズ】
    頑張ってみたんだね…ちょっと思うようにいかなかったけど…。

    ◆病床にある依頼人・渡島明日香の夫・隼人が削除しようとするデータを見たいと事務所にきた。スマホが24時間操作されなかったらクラウドのフォルダ削除、との依頼に死亡確認に家を訪ねるとー【ドールズ・ドリーム】
    うわあぁん。・゚・(ノД`)・゚・。明日香さんっ

    ◆依頼人・広山達弘の死亡確認に無料開放塾にしていた自宅を訪ねた祐太郎に応対した息子の輝明はー【ロスト・メモリーズ】
    そうか…そうやって葬って…自分は満足かもしれないけど…と思わなくもない。なんにしても。続編希望!!積んでる人は早く読もう!!

  • 依頼人が死んだらリモートで消して欲しいデータを削除する
    という物凄くイマドキな仕事をする主人公たちの話。
    設定がそもそも面白いので人の死という重いテーマが
    関わってくるにもかかわらずサクサク読めます。

    最後までチグハグだけどもお互いを認め合っている
    祐太郎と圭司は良いコンビですね。
    本多孝好特有の悟った風な主人公という一面はありますが
    そこはご愛嬌ということで。

    依頼人はお金を払ってまで自分が死んだらデータを削除して欲しいと
    望んでいるにもかかわらず結構依頼人の意思に反して
    勝手にデータを見てしまったりコンプライアンス的にまずい
    ことが多々あるのですが物語を進ませるためには
    致し方ないですよね。

    出てくる人が皆善人で何だか救われた気がします。

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