dele ディーリー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 366
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049037

作品紹介・あらすじ

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。
『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!



『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。


『MISSING』『MOMENT』『WILL』などで「生」と「死」に直面した人々を描いてきた著者が、
今だからこそ書き得た新たな代表作。

≪dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

感想・レビュー・書評

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  • 顧客の死後に
    パソコンやスマートフォンなどの端末の指定データーを消す、
    という代行業。

    いまどきの職業だわと思うけれど
    、本当に亡くなっているかというのは実際に確認に足を運ぶ。
    そして、デリートする作業は人がする。

    そこは人がするんだぁと思った。

    お仕事的には事務的にサクサク削除が
    本当のとこなんだろうけれど、
    人が関わるとどうしても感情が生まれてしまうから、
    関わらずにはいられなくなる。

    面白かった。

    ケイの過去も、祐太郎の事情を知りたくなった。

  • いいお話でした。結局ケイの謎が残る結末となったのでそこは続編に期待かな。

  • パソコンやスマホなどの誰にも見られたくないデータ。それを自分の死後に内密に削除してもらえる、というサービスを描いたミステリ。まさしく今どき必要そうなビジネスだなあ、という印象です。
    しかし。そのデータは本当に消してしまっていいものなのか。依頼人の望みであったとしても、遺される人たちにとっては必要なものなのではないか。そんな葛藤に悩まされ、データの意味を探る主人公たち。明らかになる謎は、ほとんどが心優しいもので穏やかな読み心地の作品でした。主人公ふたりのキャラクターも魅力的です。いずれの物語も、依頼人の望みを守りつつも一番良いと思える解決方が取られているのがとてもきれい。
    お気に入りは「ロスト・メモリーズ」。一番意外なところから謎の真相が出てきたなあ、という印象でした。「ドールズ・ドリーム」もいいなあ。

  • 自分が死んだとき、消してほしいデジタルデバイスってなんだろう。
    世の多くの男性諸君はあんな画像やこんな映像の数々だろうか。それともSNSのログか。
    けれど、誰にも見られたくなくて消し去るデータではなく、消し去ることで残したい、もしくは残るモノもあるのだ、としみじみ。
    ケイと祐さんの「dele.life」はそんな消すことで残るモノたちを私に見せてくれた。
    ツンデレなケイと、純粋で素直なフリーター祐さんの名コンビぶりも心地いい。ケイの姉やら祐さんの幼馴染みやら猫のたまさんやら、出て来る人(猫)たちの今までも今後も気になるし、なによりみんなを、愛しちゃいそう。

  • 一話読み切りの連作短編集。

    作者が仕込む前半と後半の返しに、容易く転がされる。

    謎解き(というのか)は、TVドラマの「遺留捜査」のように死者の秘めた想いが語られる。
    滋味に満ちた、心地よい余韻を感じる。

  • さくっと読める。
    もっとハードな内容かと思っていたが温かみのある内容。
    たまさんが良い(笑)

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    『dele.LIFE』の仕事は、誰かが死んだときに始まる。死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する―それが、この会社の仕事だ。新入りの真柴祐太郎が足を使って裏を取り、所長の坂上圭司がデータを削除する。淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、異性の写真、隠し金―。依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。この世を去る者が消したかった“記録”と、遺された者が抱く“記憶”。秘められた謎と真相、そして込められた想いとは。“生”と“死”、“記憶”と“記録”をめぐる連作ミステリ。



    5話からなる短編集。
    ドラマを観ているので 圭司は山田孝之さん、祐太郎は菅田将暉くんで脳内再生されていました。
    ドラマと原作では会社の仕事内容は同じなのですが ストーリーは全く違っていました。
    祐太郎は優しい人なのだなぁと思う反面 知らない方がいい事も世の中にはあるんじゃないかなぁとも思います。
    続編があるようなので また読んでみたいと思いました。

  • 「覚えておくよ」の一言の重みがすごい。

  • 圭司と祐太郎のかけあいが面白かった。

  • 死後に、スマホやパソコンの
    データを消してくれるお仕事、というのが
    現代的。

    そこにいろんなドラマをうまくあしらい、
    読後感も悪くない。

    メインキャラの来し方を
    知りたいと思った。

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著者プロフィール

本多 孝好(ほんだ たかよし)
1971年、東京都生まれ。弁護士になるため慶應義塾大学法学部に入学したが、大学4年生の時、同じ学部の金城一紀に小説執筆を依頼されたことがきっかけで、作家を選択肢に入れる。弁護士になるか迷っているさなかの1994年、「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞し、作家となることを決心。
以降、1999年『MISSING』で単行本デビュー。
2008年短編集『FINE DAYS』に収録された『イエスタデイズ』が映画化されたのを皮切りに、『真夜中の五分前』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『at Home』など映画化された作品多数。その他代表作として、『MOMENT』など。

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