お咒い日和 その解説と実際 (幽BOOKS)

著者 : 加門七海
  • KADOKAWA (2017年7月28日発売)
3.60
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049129

作品紹介・あらすじ

緑やピンクのインクを使って白い紙に好きな相手の名前を書く、宙に向かって指で四縦五横を切りつつ「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!」と鋭く唱える…。「オナジナイ」と聞いたとき、思い浮かぶのはこんな風景ではないだろうか? では、「オハライ」あるいは「ノロイ」との違いは?
オマジナイとはどんなものか? 「厄払い」と「厄除け」は違うのか?――深くて広いお咒いの神秘と謎に加門七海が答える、人気作品『お祓い日和』の対極に位置する姉妹本!

お咒い日和 その解説と実際 (幽BOOKS)の感想・レビュー・書評

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  •  オマジナイもノロイも、祈祷もお祓いも、効力が強いか弱いか、善意か悪意か、自分のために行使するか相手のために行使するか、その違いだけで、その根本は皆同じ。
     誰もが自覚して、または無自覚にオマジナイを行使している。

     祝いの言葉を贈って祝福したり、憎しみの言葉をぶつけて呪ったり。
     千羽鶴を折って回復を願ったり、水引をあしらえた祝儀袋を使ったり。
     親指を立てたり指切りをしたり。

     幸福、不幸、安全、愛憎、物欲、未来。様々な欲望を基に、人はオマジナイを求め行使する。
     オマジナイに通じていれば、普段の言動を意識して制限することで、安定した日常を送ることができる。
     そうでなければ、不用意な言動で己のみならず、周囲の人にも不幸や災いが訪れる。
     この日常はオマジナイで溢れている。だから、オマジナイに通じる必要がある。

     第一章では身近なテーマごとにオマジナイを解説、第二章では古来から存在する職能にまつわるオマジナイの取材、第三章ではオマジナイと占いについて。
     人の世を支配するもう一つの理、『お咒い』の解説本。

  • これでもわかりやすく書かれているんだろうけど、興味を持てない項目に関しては、言葉や内容が全く頭に入ってきませんでした。そもそも風習や伝承の「オマジナイ」が多くて、あまり身近な感じはしなかったし(突き詰めていけば身近になるんだけど)。
    あと、「解説」だからか淡々と語られていくばかりで、面白味がなかったです。

  •  おまじないに関する情報………ってかくと、女子学生がやるようなおまじない風に思うけれど、むしろ呪術のほうのまじないに関することがらだ。ええと、日本で古くから、そして今でも根付いているおまじないと言う概念。たとえば、家を建てる前に行う地鎮祭。大きなビルによくある定礎。霊柩車を見たら親指を隠すようなこと。悪い夢を見たら人に話せ。とかそういうもの。
     最初は、いやいや今の時代におまじないなんて無いでしょって思うのだが、読み進むうちに確かに今の時代にもおまじないは息づいているのだなぁと思う。

     実際に効果の有無を問うてはおらず、民俗学的というか、こういうまじないがあるよと淡々と記されているので面白い。
     話題の大麻の項が面白かった。薬によるトランス状態を必要としない神がかりってすごい。

     あと、語りのような説明のような、地味に息づかいを感じる文体で楽しい。

  • 私まむし指できるけど何か才能あるのかしらw
    前半は面白いけど後半だんだんわからなくなってきた。

  • 普段意識せず行う「結ぶ・折る・切る」について、日本伝統を紐解いていきながら解説していてわかりやすい。
    伝統を守るとまではいかずとも、昔からの教えを心がけていきたい。

  • 第二章の古来からのお咒い、職業ごとに伝わるマジナイは興味深かったです。消えつつあるものも多くありそうで惜しまれます。

  • 呪術がぐっと身近になるようなエピソードが取材とともにあっさりと書かれていて読みやすい。知らなかった地方のおまじないについてや、普段自分がしている験担ぎに通じるものを感じてひやっとしつつも楽しくなるいい作品です。

  • やることには意味がある。薄れつつあることが良いことなのかどうか。言霊は大事にしようと思う。

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