冬の保安官 新装版 (角川文庫)

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049181

作品紹介・あらすじ

ある過去を持ち、今は別荘地の保安管理人をする男。冬の静かな別荘で出会ったのは、拳銃を持った少女だった(表題作)。大沢人気シリーズの登場人物達が夢の共演を果たす「再会の街角」を含む極上の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だけど内容が濃くて読み応えあり。人物に感情移入できたころに終わってしまうので誰か一人にスピンオフしての長編を読んでみたい。個人的には殺し屋シンガーかな。

  • 派手さはなく、クライマックスという部分もないが温かみのあるハードボイルド短編集。個人的には湯の町オプが哀愁を感じさせてくれ良かった。

  • 冬の保安官/ジョーカーの選択/湯の町オプ/カモ/ローズ1 小人が哄った夜/ローズ2 黄金の龍/ローズ3 リガラルウの夢/ナイト・オン・ファイア/再会の街角

    ローズ1~3 は面白かった

  • 大沢在昌の短篇ミステリ作品集『冬の保安官 新装版』を読みました。
    『悪人海岸探偵局』、『標的はひとり』に続き、大沢在昌の作品です。

    -----story-------------
    シーズンオフの別荘地に拳銃を片手に迷い込んだ娘と、別荘地の保安管理人として働きながら己の生き方を頑に貫く男の交流を綴った表題作をはじめ、飯倉の裏通りにあるバーを根城にする一匹狼のもめごと処理屋を描いた『ジョーカーの選択』、未来の巨大ホテルを舞台に、最悪の麻薬・ローズショットの中毒者で、常に死を見つめながらホテル探偵を続ける男を描く幻のSF連作短編『ローズ』ほか、大沢ハードボイルドの人気シリーズの役者がすれ違う、ファン必読の『再会の街角』を含む9編を収録した出色の短編小説集。
    -----------------------

    1997年(平成9年)に刊行された作品… ノンシリーズから、以前読んだことのあるジョーカー・シリーズ、SFハードボイルドのローズ・シリーズ等、多彩なハードボイルド作品が愉しめる一冊でした。

     ■冬の保安官
     ■ジョーカーの選択
     ■湯の町オプ
     ■カモ
     ■ローズ1 小人が哄った夜
     ■ローズ2 黄金の龍
     ■ローズ3 リガラルウの夢
     ■ナイト・オン・ファイア
     ■再会の街角
     ■解説 細谷正充

    イチバン印象に残ったのは表題作の『冬の保安官』かな… ある過去を持ち、今は別荘地の保安管理人をする男が、冬の静かな別荘で出会った拳銃を持った少女の物語、、、

    傍観者のセンチメンタルが感じられる作品の持つ雰囲気が大好きです。

    次点はジョーカー・シリーズの『ジョーカーの選択』ですね… 以前、同シリーズが6篇収録された『亡命者 ザ・ジョーカー 新装版』を読んだことがあったので入り込みやすかったです、、、

    シリーズの他の作品も読んでみたくなりました。

    ローズ・シリーズの『ローズ1 小人が哄った夜』、『ローズ2 黄金の龍』、『ローズ3 リガラルウの夢』は、遥かなる未来の歓楽都市惑星「カナン」を舞台に、ホテル・パレスオブプロミスのホテル探偵ローズを主人公としたSFハードボイルド… 意表を突く設定で、作者のチャレンジ精神がうかがえる作品ですが、掲載紙の廃刊等の事情により3篇しか描かれなかった幻のシリーズ、、、

    意外と面白かった… もっと読みたかったなー

    全体的にはまずまずの印象… 次も大沢在昌の作品を読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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