- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041049341
作品紹介・あらすじ
気鋭の俳人が、数ある名句の中から読むべき句をセレクト。俳句の読み方を知る入門書。十七音の組み立て、季語の取り入れ方、情景の写し方。読めば句作が楽しくなる。巻末に又吉直樹との語り下ろし対談収録。
感想・レビュー・書評
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俳句の鑑賞のしかたをわかりやすく解説してくれる本。
堅苦しく考えず素直に感じていいんだと思うことができました。また、より深く俳句の技法・感じ方を知ることで豊かな気持ちになれます。
[NDC] 911
[情報入手先] 蔵書
[テーマ] 令和6年度第2回備前地区司書部会/イケてる短歌・俳句本 (備前R6-2)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.12.10
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歴史的名句から近年の秀句までを例に挙げ、様々な季語、表現技法や俳句基礎知識の解説と共に分かりやすく読み解いている。芥川賞を獲った又吉直樹との巻末対談も魅力的で、表紙もキャッチーなので、夏の角川文庫のフェアー本として広く読まれて欲しいと思える。これはまだ俳句に出会っていない人、興味が少しでもある人にとっては気軽に読めて、自然と暗唱したくなり、俳句の入り口に知らぬ間に立っている、そんな一冊だ。
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例句を挙げ背景から丁寧に解説下さるので私のような俳句初学者に親しみやすい本だと思います。勉強になりました。
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クリスマス「君と結婚していたら」堀井春一郎
おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒 江國滋
秋鯖や上司罵るために酔う 草間時彦
俳句のあとに筆者の解説が入る。表紙も今の子に受け入れられる絵柄だし、俳句も解説も良かった。
小学校高学年なら読めそうなので是非入れたいと思う。 -
・しんしんと寒さがたのし歩みゆく
・クリスマス「君と結婚していたら」
・ふだん着でふだんの心桃の花
・せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ
・見られれば歌うのやめる寒の明け
・秋風や模様のちがふ皿
・雲雀 落ち天に金粉残り
・さやけくて妻とも知らずすれちがふ
印象的な句がたくさん紹介されていた。俳句の鑑賞は超初心者なので、楽しんだり頭を悩ましたり、よくわからなかったり……思ったよりも時間が掛かってしまったが、鑑賞しながら技法や季語を少しずつ覚えていくことができた。俳句は宇宙も微細なものも17文字で表現できるの、本当にすごい。ちょっと感動しちゃってる。 -
俳句についてあまり知らなかったが読んでみて俳句の世界はとても広いんだなと思った。思ってもいなかったと目線からの俳句であったりひらがなと漢字というだけでも全然違う俳句になったりしてとても楽しく読めた。
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俳句については、国語の授業で学んだ程度の知識しかなかったけど(から?)楽しい本でした。
切字とか比喩とか、おなじみの技法は、うまく使わないとかえってありきたりで陳腐になってしまうといった視点は、新鮮でした。
かの虚子の碧梧桐への追悼句
たとふれば独楽のはじける如くなる
が、とりわけ印象的でした。 -
春の鳶寄りわかれては高みつつ(龍太)
筍や雨粒ひとつふたつ百(湘子)
クリスマス「君と結婚していたら」(堀井春一郎)