黄泉坂案内人 三条目

著者 :
  • KADOKAWA
3.25
  • (0)
  • (7)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 65
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049808

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この世に未練のある死者のお手伝いをする。妖や魂の話や死後の世界の在り方が新鮮。一人一人の想いに泣けるところもありました。

  • 死してなお未練を抱え、黄泉の坂を上れずに坂下で迷う魂を導く仕事をしている彩葉と、速人。
    ふたりの日々の「仕事」を描いた連作短編集だ。
    さらりと読んだけれど、少し話が新しく展開している部分もあり、まだまだ続きがありそうだ。

  • この世とあの世の狭間にある入日村。
    クラシックカー・デューセンバーグとして、死者の魂を送る「黄泉坂」を行き来する元タクシー運転手の速人と、150年生きて(?)いる少女・彩葉。
    妖たちとともに、死者の未練を彼らなりに紐解いていく日々だ。
    新型エンジンを開発していた自動車メーカーの研究者、あるお客を待っていた石巻の小料理店の板前、詐欺ビジネスを行っていた若者。
    死者にはそれぞれ物語がある。
    そして、速人には妻と娘がいた。娘の雪音は、父の帰りを待っていた……。


    大切なことを話せないまま姿を消した人が、そこにいる。

    今日もまた、誰かの魂が坂の下で足を止めるだろう。
    その心残りに寄り添い、坂を上る手助けをする、速人たち「黄泉坂案内人」。

著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

仁木英之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×