ドイツェン宮廷楽団譜 嘘つき婚約コンチェルト (角川ビーンズ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049990

作品紹介・あらすじ

“養護院出身の伯爵令嬢”にして、新人バイオリニストのミレア。そんな彼女が、「音楽の邪魔になる求婚者よけ」という利害が一致し、公爵家の跡取りで、気鋭の指揮者でもあるアルベルトと仮婚約することに……!!

感想・レビュー・書評

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  • “バイオリンの妖精”として華々しく宮廷楽団に入ったミレアには他にも人には言えない秘密がありました。実は伯爵家の実子ではないのです。
    十年前、聖夜の天使に「君がバイオリンを続けていたら、きっとまた会えるよ」とバイオリンを贈られたミレア。有名になって聖夜の天使に気付いてもらえるよう頑張ってきました。そして聖夜の天使は ―― 。

    聖夜の天使が誰なのかはすぐ分かるのですけれどね、読者は。
    アルベルトの偉そうなところとかツンデレなところとか、ほんとにたまりませんね(笑)。そして料理上手なアルベルト、俺様千秋様みたい。
    醜聞や悪いイメージでミレアの将来が潰されないよう身を引くあたり、本当にツンツン…。

    でもミレアは納得できない。王様の前での演奏会でぶちかまします。ミレアの作戦に乗ってあげる皆優しい。

    そして碌でもないミレアの実父も本当は娘を愛してる父でした。

  • ヴァイオリンを始めるきっかけをくれた憧れの人に再会するため、名を高めることに尽力する少女と、なんか彼女に冷たい傲慢な指揮者のラブコメ。まあ、そのひとがイコールヒーローなわけですが、本題はそこではなく、そのことをもともと知らないで、知ってもドキドキしてしまうヒロインの感情を楽しむのが本題!評判通り面白かった。誰よりも主人公がはちゃめちゃだけど魅力的な、よい少女小説。他のキャラクターも魅力的で、特にママが素敵。マエストロっていくつなのかなあ?イラストもないのでいまいちつかめておらぬ。続刊希望!

  • あーなるほどね。なるほどねって感じでした

  • 半分折れそうになりながらも、めげずに何度でも立ち上がるミレアの明るい思考回路が素敵。
    口調は悪いのにとても過保護なアルベルトも、分かり易く思いがダダ漏れで可愛いです。
    音楽にのめり込んでる二人ですが、恋愛要素もちゃんとあって楽しめました。

  • バイオリニストの伯爵令嬢・ミレアは、気が進まない婚約話に困っていた。
    そんな時、宮廷楽団指揮者で公爵令息・アルベルトから〈嘘の婚約〉を提案される。かくして、互いに望まぬ婚約除けで熱愛中ということに!?

    最近流行っているらしい偽装恋人もの。1冊完結のようで読みやすく、話も王道で結構面白かった。
    ただ王道なだけに最初の出会いからもうネタが全部分かってしまって、その点では驚きや新鮮さはないのが残念。父親ネタもそんな気がしていたし。
    音楽にはあまり詳しくないけど、それほど専門用語もなくてあっさり読めた。音楽の表現が結構好き。
    何だかんだ周囲に愛されているミレアなので、ついでにお父さんの事もいつか何とかなると良いなと。

  • 幼い時に自分をバイオリンを通して救ってくれた聖夜の天使に再会するため、何より大好きなバイオリンのため、ミレアはバイオリニストとして宮廷楽団に入団した。しかし、バイオリニストとして頑張ろうとした矢先、望まぬ婚約話を進められてしまう。そんな中、宮廷楽団の指揮者アルベルトから嘘の婚約を持ちかけられる。公爵令息で指揮者のアルベルトを苦手と思っていたミレアはその提案に迷いながらも結局彼の言う通りニセモノの婚約者として振る舞うことになり・・・。

    作者さんのデビュー作に何だか似ている雰囲気だと楽しみにしながら読みました。結果、当たりでした。面白かった。宮廷楽団の面々が非常に個性的なメンバーばかりで、キャラたちの掛け合いが良かった。物語も要所要所で事件が起こり、どう解決するのだろうと予想しながら読みつつ、意外な展開にニヤリとさせられたり。恋愛面は序盤はミレアは聖夜の天使に夢中なので、あまりキュンキュンはしませんが、中盤ぐらいからアルベルトにドキドキさせられます。まさに帯にあるように溺愛系(笑)最後まで読むと本当、アルベルト甘々じゃないかwwと思わせてくれます。続編が出るようなら買います。発売したらいいな~。

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著者プロフィール

第11回角川ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。「精霊歌士と夢見る野菜」(全3巻)でデビュー。

「2023年 『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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