サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう (1) (角川スニーカー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041050033

作品紹介・あらすじ

“巌窟王(ダンジョンマスター)”によって隠された莫大な財宝・七氏族軍資を横取りするため、旅団(サークル)が鎬を削る冒険者時代。白魔道士ユーリは“軍資に一番近い旅団”と称される猛者五人のうちのひとりにして本の蒐集家だったが、迷宮の奥深くに封印されていた美女・クリスティーナの旅団参加によって、旅団の人間関係は滅茶苦茶になってしまう……!
[男4女1の旅団(サークル)]+[女1]=修羅場(クラッシュ)!?
「……私のこと好きですよね? ですから、好きです」


「サークラの陰キャへの優しさは異常。好きになるのに五秒いらない(俺調べ)」
「ごめんなさい、ちょっとちょいちょいリアルなのやめて。辛い」
……と『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の渡 航氏も大推薦!!

「とてもツライ」「だがクセになる」と話題騒然の新感覚ラブコメ!

■登場キャラクター =========================

●“なんともない” 白魔道士 ユーリ
読書家で蒐集家。幼馴染みのエマに本の管理を託している。童貞。
「へえ~……じゃあこの棚の本全部ください」

●“閃刃の剣聖” 騎士 ルシオン・メナード
地方領主の子息(王子様)であり、許嫁もいるモテイケメン。
「俺はな、俺以外の男が女を泣かせるのは許せない質なんだ」

●“落涙を射る剛弓” 狩人 アハト・ヘム・クーファー
呑気な訛りを駆使して、遠距離から旅団をサポートするエルフ。
「心配ご無用デスヨー。ボクがば~っちり援護するので、やっちゃってクダサーイ!」

●“鉄腕無双” 武道家 シイナ・リュウゼンイン
拳と拳の交わりに生を見いだす鉄拳女子。
「自己を高めようとする同志のことは拒みはせん。切磋琢磨は強者への近道じゃ」

●“闇の寵児” 黒魔道士 ケケ
口は悪いが、性格も素行も悪い生粋の下衆。しかしどこか憎めない……。
「や、やだなぁ下衆じゃないよ? ……雰囲気下衆だよ?」

●クリスティーナ
ダンジョンの奥深く、封印水晶に封じられていた美女。

●エマ
ユーリの幼馴染み。ユーリの故郷で蒐集物(蔵書)の管理をしている。


※“軍資に一番近い旅団(サークル)”とは……秘宝『七氏族軍資』を見つけるため、ルシオン、アハト、シイナ、ケケ、ユーリの最強メンバー5人で構成された旅団。

感想・レビュー・書評

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  • 【電子書籍】隠された財宝・七氏族軍資を探すためダンジョン潜った冒険者の一行・“軍資に一番近い旅団”は、その奥底で封印された美少女を仲間にしたのだが、彼女の加入によって人間関係が悪化していき…。冒険者パーティーを『サークル』と見なし、美少女クリスティーナが無自覚に男子メンバーを籠絡した結果、クラッシュが起こるという内容のサークラコメディでした。登場人物がいずれも個性的でとても魅力的。主人公の白魔道士ユーリが唯一の常識人として苦労する様子が面白おかしく描かれているのが楽しい。これはハマっちゃうシリーズ。

  • この作品、もうちょっと別のタイトルにした方が良かったんじゃなかろうかと思ってしまうほどにタイトルを見た時と実際に読み始めた際のギャップが大きい。

    いわゆるサークルクラッシャーを扱った作品だけれど、舞台をファンタジー世界に置くという奇策を行ったことで普通のサークルクラッシャーモノでは難点と思われるような点が幾つか解決されている

    通常はどれ程属するサークルが壊れようと他の居場所を見つけてしまえばいいだけだが、本作では七氏族軍資を狙うには他のサークルは考えられないため現サークルに固執する理由が存在している点
    サークルクラッシャーであるヒロイン、クリスティーナは記憶を失っているために孤独を必要以上に恐れ、それゆえに男性陣を誘い望みに応えようとする姿勢が嫌味のないものになっている点
    主人公が元聖職者であるためにクリスティーナの誘いを拒みながらも彼女と所属するサークルを救うために奔走する姿勢に違和感が生じない点などなど

    タイトルと内容のギャップだけ見れば非常におかしな作品なんだけど、読み進めてみるとそのギャップによる調和がいい感じに効いていることが感じられる

    それにしてもあっという間に男性陣との距離を詰めてくるクリスティーナには驚いたけど、それ以上にあっさり一線を越えてしまう展開も驚き。悪びれなく4股かけていることを告白する姿勢もなかなかのものだけど
    そういった意味では悪女と判断するのも可能かもしれない

    そのような内容のため、クリスティーナは物語上のヒロインとしては機能してないのだけど、その代わりにまともに登場すらしていない地元の幼馴染エマが醸し出す正妻オーラが凄まじい

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