レディローズは平民になりたい 2 (角川ビーンズ文庫)

著者 : こおりあめ

• KADOKAWA (2017年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

次々と襲い（？）くる『救国のレディローズ』攻略キャラ達とのラブフラグをへし折り続け、とうとう平民一歩手前までこぎつけた私・フェリシア・スワローズ改めフィー・クロウ。
だけど一難去ってまた一難、私を王妃にしたい“誰か”の思惑から逃げられない……！
しかも元許婚のお兄様からは「私と結婚すればいい」って、それプロポーズですね!?
完璧令嬢のお妃様ルート大脱出劇は一件落着……するのか？

感想・レビュー・書評

[冬夜さんの感想 · 2022年7月24日]

完結編。
エルの正体もまぁ予想通り。後書きであるように主人公を翻弄するためのミスリードはあれど、本筋は謎解きではない。
本筋の恋愛の方はどうかというと、盛り上がりは一切なかった…主人公が恋愛感情を自認し、両思いになって終わり。
あれー…？
ヒーローの身分と主人公が運命をねじ曲げて手に入れた平民の地位が二人の障害になってアレコレ盛り上がって二人が乗り越えて結ばれるのが恋愛ものの醍醐味だと思ってたけど、お互いに両思いを自覚しただけ。
続くのかと思いきや３巻は主人公が違う。
正直、消化不良過ぎた。

[chocochip150さんの感想 · 2022年8月3日]

前世でプレイしていた乙女ゲームの世界に転生したフェリシアが、攻略キャラたちとの色々なフラグをへし折り続け、念願の平民になった後。
色々な人の思惑などが絡んだ、王子の婚約者が攫われる事件が起きてフェリシアもそこに巻き込まれる(というか首を突っ込まざるを得なくなる)。頑なな思い込みやコミュニケーションの欠如によるもろもろが、一応解決....？ なの....？ 明らかにされる度合いがふわっとしているからか、メインのドタバタ劇は過ぎているからか、コメディ要素も強くなく、ラブ要素もあまり感じられないので、ちょっと消化不良気味。
お互いしっかり意思疎通をしようとする意思と実際にすることって大切だよねって改めて思った。

著者プロフィール

小説投稿サイトにて連載していた｢レディローズは平民になりたい｣（改稿後ビーンズ文庫より刊行）にてデビュー。

「2018年 『レディローズは平民になりたい　３ 悪役令嬢リリアナの場合』 で使われていた紹介文から引用しています。」