さくら、うるわし 左近の桜

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 264
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041050668

感想・レビュー・書評

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  • 似たようなパターンが繰り返されるので、ちょっと飽きて来たかな…現実の人間同士のお話の方が好きだったりする。

  • 犬に姿を変えられたつくろい師、死者の衣を剥ぐお婆、曰くつきの私家版の稀覯本…霊界の異形のものたちとの交わりを円熟味増す筆で紡ぐ、甘美で幻想的な異界への誘い。陶酔感あふれる「左近の桜」シリーズ第3弾!

  • 左近の桜シリーズ3作目。短編集。

  • シリーズ第3弾。長らく新作が出なかったので、シリーズ完結かと思ってた。

    前作から少し時間が流れ、桜蔵が大学生になっているが、相変わらずの拾いもの体質。
    道端で、旅先で、この世のものではないモノを拾い、惹きつけ、この世とあの世の境をさまよう。

    • chie0305さん
      わ、新刊出たんですね!ありがとうございます。私も早速読みます!
      わ、新刊出たんですね!ありがとうございます。私も早速読みます!
      2017/12/04
    • marimocoさん
      このシリーズ、久々の新刊でしたが、妖しくも美しい独特の世界観は健在でした。ぜひ読んでみてください!
      このシリーズ、久々の新刊でしたが、妖しくも美しい独特の世界観は健在でした。ぜひ読んでみてください!
      2017/12/04
    • chie0305さん
      読みました!第3話、4話が凄く良かった!
      桜蔵、千菊くんももちろんだけど、柾さんが素敵すぎました。ありがとうございます!
      読みました!第3話、4話が凄く良かった!
      桜蔵、千菊くんももちろんだけど、柾さんが素敵すぎました。ありがとうございます!
      2017/12/20
  • 妖艶にあちら側とこちら側を彷徨い、まるで決定事項のように誘われる川のあちら側。
    それに勝る生命力も魅力的だと思った。

  • 桜蔵はさらに柾との因果に深く絡め取られていく。
    出生の秘密についてはシリーズ3作で外堀を埋め切った感があるので、あとはストーリーとして再構築していただけたら嬉しい。でもそれを語るのは野暮のような気もする。桜蔵も察して(そこで黙るのが女たる由縁…)探るつもりはなさそうだし。
    女系一家で千菊が心身・性癖ともに健やかに育ちそうなのは、桜蔵が(女)として宿縁を引き受けているからだろうなあ。

  • 掲載誌が変わってからの方が断然面白い。
    さくらが向こうの世界に引き入れられがちな性質なのは変わらんのやけど、これまでの話みたいに、向こうのものがさくらを連れていきたいとか一緒になりたいとかそういう強引な感じではなくて、どこかの誰かの物語をかすめていくような雰囲気がよかった。豪雨の話のばーさんみたいな、あからさまに怪しいばーさんキャラもよかった。
    まださくらの秘密が明かされておらないのでこのシリーズ続くんやな。

  • 掲載誌が途中から野性時代から本の旅人になっていた。本の旅人に変わってから桜蔵が引きずり込まれるような色気が抑えられている気がした。
    これまで匂っていた謎も明らかになってきているからいいかな。

  • 左近の桜シリーズの3作目。
    1~2冊目と突然表紙の雰囲気が変わりました。黒にピンクの箔押しが美しい。
    相変わらずこの世の者ではない者たちを無意識に呼び寄せてはこの世とあの世の境目を行ったり来たり、な桜蔵でした。
    第四話の「その犬の飼い主に告ぐ」がいい話で好きです。柾は魔性の男だなぁ。作中の癒しであれと願っていたゆで卵大好きな弟がだいぶ大人びていてびっくりしました。
    まだシリーズは続きそう。期待。

著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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